|
五大湖のひとつであるミシガン湖に接するイリノイ州は、アメリカ中央平原にあり、湖周辺は酪農地帯、そして州の中部から南部はコーンベルトと呼ばれる広大な穀倉地帯が広がり、トウモロコシや大豆栽培、養豚業などが行われています。州都は州中央に位置するスプリングフィールド。経済の中心は、湖岸の都市シカゴです。
ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐアメリカ第三の都市であるシカゴは、摩天楼の発祥の地としても知られる大都会。もともとはインディアンの集落だったというこの地に白人が移住したのは17世紀のことで、その後中西部における水陸交通および輸送の要衝として、順調に発展していきました。そうしたこの町の大きな転機となったのが、1871年に起こったシカゴの大火です。牛小屋から出火したという火は3日間に渡り燃え続け、町の3分の2を焼き払いました。しかしその後、ルイス・サリバンやフランク・ロイド・ライトといった著名な建築家も復興に参画、新しい町の建設は急速に進み、シカゴは近代的な都市へと変貌を遂げました。そして1893年には、コロンビア万国博覧会が開催されました。
現在、アメリカ南西部の金融の中心と言われるシカゴは、ビジネスで訪れる人が多く、観光都市としてのイメージを持つ日本人はあまり多くありません。しかし、摩天楼を形作る高層ビル群は、解説付きの鑑賞ツアーが組まれるほどに優れた建築であり、また、スーラの作品が有名なシカゴ美術館や、世界的に評価の高いシカゴ交響楽団、シカゴブルースやジャズの聴けるクラブ、ベースボールやフットボール等のスポーツ観戦も人気です。
アメリカ中西部は、年間の気温差が大きい大陸性気候。1日の気温差も大きく、また天気も幾度も変わります。湖岸に面するシカゴは風が強いことで知られ、冬は厳しい寒さが続きます。 |
■人工: |
1271万3,634人(2004年) |
|
|
■面積: |
143,961km2 |
|
|
■日本との時差: |
|
−15時間(サマータイム時は−14時間) |
|
|
|
|
|