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合衆国のほぼ中央に位置するカンザス州は、大平原グレートプレーンズ、プレーリーが広がる広大な穀倉地帯です。果てしなく続く広い平原は、小説「オズの魔法使い」やテレビドラマ「大草原の小さな家」などの舞台となりました。
カンザス州の州都は、州の東に位置するトピカ。州最大の都市はウィチタです。トピカの東、隣接するミズーリ州との州境に位置する都市カンザス・シティは、半分がカンザス州、半分がミズーリ州に属します。もともとはインディアンたちが生活していたこの土地に、スペイン人が入植したのが16世紀。その後、フランスの支配を経て、1803年にアメリカが購入。州昇格の前には、奴隷制の是非をめぐる衝突が起こり、その殺戮は「流血のカンザス」として歴史に刻まれることとなりました。南北戦争を経た後、カンザスの広い平原には耐寒性のある小麦の栽培がロシア移民により始められ、またテキサス州から大量の牛が移入されるようになり、現在の農畜産業の基礎が築かれました。
カンザス州は「世界のパンかご」という愛称を持ち、小麦の生産量は全米で1〜2位。製粉や製パンの技術開発においても先進国といわれています。そしてその一方で、州最大の都市ウィチタを中心に、ボーイング社、セスナ社をはじめとする航空宇宙産業や、GM社、フォード社といった自動車産業などの製造業も盛んです。
カンザス州は日本と同様に四季があり、湿度は低くさらっとしています。夏と冬の気温差が大きく、夏は40度近くまで上がり、冬はマイナス20度近くまで下がることがあります。また、カンザス州は竜巻の発生が多いことでも知られています。年間を通じて注意が必要ですが、とくに春から夏の終わりは要注意。日本ではあまり馴染みのないものですから、予備知識を付けて対処法を知っておきましょう。 |
■人工: |
273万5,502人(2004年) |
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■面積: |
211,899km2 |
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■日本との時差: |
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−15時間(サマータイム時は−14時間) |
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