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高校留学インタビュー

学校で「家具作り」の科目を履修しました


留学期間:2004年7月〜2006年12月
留学先:Otumoetai College(ニュージーランド・タウランガ)
2004年7月から、ニュージーランド北島タウランガにあるオツモエタイ高校(Otumoetai College)へ留学。2006年12月に卒業。


学校の友達と


現地では空手もやっていました


ホストファミリーと一緒に
Q:高校について
A:僕の通っている高校は、ニュージーランド北島のタウランガという小さな町にあります。すぐ近くには「マンガヌイ・ビーチ」という、ニュージーランドで2番目に大きな波が来るサーフィンの名所があります。
 全校生徒は約1,500人で、そのうち留学生は70人くらい、日本人も10人以上います。敷地面積がとても広く、平均的な日本の学校に比べて3〜4倍くらいあるのではないでしょうか。また、この国では普通のことですが、運動場がすべて芝生で覆われていて、休み時間にスポーツをしたり、一息ついたりするにも気持ちがいいです。昨年、バレーボール部が全国大会で優勝するなど、スポーツ活動も盛んな学校です。
 ホストファミリーの家は、学校のすぐ裏通りに面していて、林を抜けて徒歩3分で学校の敷地内に入れます。ただ、広大な運動場の端に出るだけなので、教室の入り口までさらに5分くらい掛かります。家が近い日本人留学生2人と待ち合わせをして通学しています。

Q:勉強について
A:昨年は、英語2教科と数学、地理、体育に加えて、Furniture Making(家具を作り)を履修しました。英語は、両方とも留学生専用のコースで、文法などを中心にするInternational Englishと、会話や聞き取りを中心に勉強する Oral Englishがあります。前者は結構難しく、宿題もたくさん出ますが、後者は思いのほか楽で、宿題もめったに出ませんでした。数学は、一番下のクラスにいたので、英語が多少分からなくても簡単でした。地理は、全教科中の最難関で、専門用語や難しい文法が盛りだくさん。テストも悲惨で、ほとんどが赤点でした。体育は、その年はなぜかほとんどの時間がバスケットボールで、たまにラグビーやドッヂボールなどもしました。
 今年も去年とほとんど同じです。数学のレベルが1つ上がり、体育がOutdoor Educationというアウトドアスポーツをする内容になったこと以外は変わっていません。
 英語は、ほとんどプリント学習です。プリントが渡され、それについての勉強が終わると、また次のプリントが配られます。地理は、英語が難しいので先生が何を話しているのか、聞き取るだけでも一苦労なのですが、黒板の文字をノートに写したり、教科書を読んで必死についていっている感じです。数学は、今年からレベルが上がったので、日本の高校生が学んでいるような単元を学んでいます。まず先生が例題を解き、一通り教えると残りの時間は問題集をする、という流れ。それが終わると、先生が新しい問題を出します。全部英語なので分かりにくいところもありますが、親しいキーウィの友人に教えてもらったりしています。今のところ点数は良い方です。体育は、Outdoor Education の一環として、いまはカヌーを習っています。校内のプールに行って着替えて、カヌーを漕いで遊んで終わる、といった感じの楽しい授業です。先生は、俳優のリチャード・ギアに少しだけ似ているかも?
 一番好きな科目は、Furniture Makingです。自分で作りたい物を決め、設計図を書くと、後は自由に作らせてもらえます。これまでに、自分の部屋用に本棚を作ったり、ギターを弾くための楽譜立てを作ったりしました。小さいころから物を作るのが大好きな自分にうってつけだし、担当の先生が面白いんです。授業の雰囲気は日本みたいにギシギシしていないし、クラスメイトも友好的で、使ったことのない工具の使い方などを親切に教えてくれます。それに、自分のデザインが実物になることには、大きな達成感を得られます。どんどん満足のいく良い物ができるようになって、自分の技術力の向上をはっきりと実感できるところも気に入っています。
 どの授業も、日本よりにぎやかです。悪い意味ではなく、先生と生徒が友好的な授業風景。生徒が先生と話したり、先生がいきなりジョークを言い始めたりします。もちろん私語もかなり多いですが、先生は必ずそういう生徒を叱ります。ここで授業を受けると、日本の授業がいかに堅苦しく、生徒に発言の自由が無いかがわかります。僕は、休み時間はうるさいのですが、授業中はかなり静かです。黙々と課題をやって、暇になるとノートに落書き。たまに、授業が終わった後ノートを見てみると、落書きの方が多い日もありますが……。

Q:ランチタイムについて
A:ランチタイムは普段、留学生オフィスの前のベンチに日本人留学生が集まって、皆で情報を交換しながら食事します。僕は、たいてい自分でサンドイッチを作っています。トーストしたパンに、マヨネーズと隠し味のチリソースを塗って、ハムとレタスをたっぷり乗せます。最近までは、これに加えてお菓子(小袋入りポテトチップス、ビスケット、フルーツ等)を食べていましたが、最近はダイエットのため(?)に、棒つきアメ1本で我慢しています。食べながら日本語でワイワイお喋りして、楽しく過ごします。授業中はずっと英語なので、こうして日本語を話せる時間があると、ほっと一息つけます。

Q:友達について
A:クラスメイトとは、毎朝会うと手をたたいて挨拶をして、「元気か〜?」というような話をします。電子辞書やアクセサリー、文房具、扇子など、日本から持ってきたものが会話のきっかけになることもあります。興味を持って「なんだいコレ?」といった感じで話し掛けてきます。
 特に仲のいい友達とは、一緒にYouth Groupという、教会主催の若者の集まりに参加しています。皆でゲームやスポーツをしたり、遠くに遊びに行ってキャンプしたり。ついこの間は、水上スキーをしに巨大な池まで行きました。3月末のホリデーにも、3泊4日のキャンプに行く予定です。

Q:課外活動について
A:課外活動としては、空手を週に2回習っているほか、前述のYouth Groupにも週2回参加しています。
 空手は火曜と木曜の6時から7時半まで、学校の体育館を借りて行っています。4段の黒帯を持つ先生はニュージーランド人ですが、日本にも修行に行ったことがあり、空手の用語はすべて片言の日本語で話しています。日本で柔道の経験がありましたが、空手はしたことがなかったので、挑戦してみようと参加しました。
 Youth Groupは、自分の友達が行っている教会と、ホストシスターが行っている教会の主催する2つのグループに顔を出しています。水曜日の7時半から始まる会では、外で野球、サッカーなどをした後、聖書の勉強をします。自分はクリスチャンではないので内容はよく分からないのですが、のほほんとした雰囲気が気に入っています。もう一つは金曜日の 7時から始まり、ミラーボールが回る昔のディスコのようなホールでゲームをした後、エレキギターやドラム、ベース、キーボード、ボンゴなどのバンドが演奏するノリノリの賛美歌を聞き、最後に聖書の勉強をします。
 Youth Groupへの参加は、クラスメイトで仲良くなった友達から、スキーキャンプに誘われて行ったのがきっかけでした。その中で友達が増えて、「毎週水曜日に来いよ〜」という流れで常連になりました。友達ができるし、英語の勉強にもなるので、毎回楽しみにしています。

Q:お勧めの場所
A:お勧めスポットは、すぐ近くにあるマウント・マンガヌイと、その周辺のきれいなビーチです。1日で山と海の両方を満喫できるんです。1時間ほどかけてマウント・マンガヌイの頂上まで登ると、ニュージーランドらしい大自然の絶景を見渡せます。ビーチではサーフィンを楽しめるし、遠浅なので海水浴にも適しています。それから、このビーチから歩いてすぐのところにあるアイスクリーム屋は、タウランガで一番おいしいと評判です。
 また、スポットではないですが、夜にふと空を見上げてみると日本の都会ではまず見られないような、満天の星空が広がっています。ちょっとした心配や不安も、どこかへ吹き飛んでいってしまうような美しさです。

Q:ホストファミリーについて
A:ホストファミリーは、父、母、長女、次女、長男、そして、犬と猫2匹です。お父さんは、フィッシュマーケットで魚を売っています。お母さんも、会社の受け付けとして働いています。長女は、オークランドで一人暮らしをしている大学院生で、ホリデーになると里帰りしてきます。次女は、僕と一緒の学校に通っています。長男は、僕より3才年上でガラス窓を作る仕事をしています。ギターがすごく上手で、教えてもらうこともあります。犬のジェシーは、すごく寂しがりで甘えん坊。いつも「撫でて」とせがんできてかわいいです。
 彼らとは、基本的に家族の一員として接しています。挨拶は欠かさず、夕食を一緒に食べて、一日の出来事を報告し合い、たまにジョークを飛ばし合います。よく紅茶をいれてくれるので、その時間にも会話します。家族の誕生日は皆でケーキを食べ、プレゼントを贈って祝っています。
 食事はおいしいです。夕食には、ビーフ、チキン、ラムなどのロースト肉やステーキということがほとんど。これに、ジャガイモ、カボチャをマッシュしたもの、ゆでたインゲン、キャベツサラダ、カリフラワーなど付け合せの野菜が出てきます。米はほとんど食べません。この国では定番のフィッシュ&チップスという、魚やポテトの揚げ物も、週に1、2回は食べます。かなりおいしくて気に入っています。
 家の手伝いは、やろうと思っても「しなくてもいいよ」と言われるのでしていません。とりあえず、食べた後の食器を軽く水洗いして食器洗濯機に入れるくらい。後はたまにガーデニングや重い物を運ぶなどの力仕事を手伝うこともあります。

〜高校留学ニューズレターVOL.37掲載〜

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