現地の新聞社でインターンを体験 3ヶ月で25本の記事が掲載されました
留学期間:2009年9月〜2010年8月(BC41期)
留学先:IBPプログラム・ベルビューカレッジコース
インターン先:NW Asian Weekly
1990年生まれ、京都府出身。立命館大学在学中に、ベルビューカレッジへ1年間留学。NW Asian Weeklyにてインターンシップを行った。帰国後は就職活動を行い、新聞記者の内定を獲得。
難しいといわれていた新聞社でのインターンを自力で獲得
シアトル行きの飛行機から。ドキドキと不安が入り混じってました
シアトルはコーヒーとチョコレートの街!隠れスターバックス、探してみてください
ステイ先の子供にされたいたずら。ゴキブリのおもちゃです。シアトルにゴキブリはいません
ホストファザーの誕生日会
友人と見に行ったNBA。シアトルにはチームがなかったので、オレゴン州ポートランドまでドライブしました
インターン先の様子
graduation ceremony
Q:IBPプログラムに参加しようと思った理由を教えて下さい。
A:大学の2回生前期が終わった時点で、1年間休学してIBPに参加しました。1年間留学をしようと思い、学内外で様々な方法を探していましたが、勉強だけで1年間を過ごすのはもったいないと思っていた時に、インターンシップ付きのIBPを知りました。日本でもインターンシップをしたことはありませんでしたが、挑戦してみたいと思い、参加を決定しました。
Q:ベルビューカレッジコースを選択した理由は?
A:大学で受講できる成果科目の単位数が一番多かったからです。経済に重点を置いたUniversity of Washington (UW)のコースと迷いましたが、経済を学んだことがなかったので、自分の好きな分野を幅広く学べそうなベルビューカレッジのコースにしました。
Q:1年間の留学で達成しようと思っていた目標は?
A:挫折することです。とにかく多くのことに挑戦して、自分の限界を知りたいと思っていました。
Q:語学力アップのために、どんな努力をしましたか?
A:リスニングには自信があったのですが、スピーキング力を伸ばしたいと思っていたので、ホームステイ先のホストマザーと毎日会話していました。その日の出来事から、自分自身のこと、社会情勢についてまで。おかげで自信がつき、1年が経った頃には留学当初は伝えることができなかった内容や感情までを言葉にできるようになっていました。TOEICで200点ほどは伸びたのではないでしょうか。
Q:語学力アップのために、どんな工夫、努力をしましたか?
A:ホストファミリーと話したり、教会で毎週開催されているTalkTimeに参加するなど、英語に触れる時間を意識して増やすようにしていました。ホストファミリーがテレビに字幕を表示するようにしてくれたおかげで、日々のニュースを聞き取りつつ、わからなかった箇所を字幕で確認でき、良い訓練になったと思います。出国前のTOEICは660点でしたが、留学中の10月に受けたTOEICでは860点、帰国後に受けたTOEICは950点と、着実に点数は伸びているのが実感できました。
Q:留学先で特に印象に残っている授業はどんな内容でしたか?
A:一番印象に残っている授業は、International BusinessとIntroduction to Mass Mediaの授業です。International Businessはベルビューカレッジの特色がよく出ていた授業でした。国籍も様々でしたが、社会経験のある人も多く、クラス内での発言一つ一つがとても興味深かったです。ビジネスや経済を学ぶのは初めてでしたが、とても楽しく過ごすことができました。 Introduction to Mass Mediaは、絶対取ろうと思っていた授業の一つです。アメリカのメディア論を本場で学ぶことは憧れでした。授業の雰囲気もフレンドリーで、学生の積極性も新鮮でしたが、何よりも授業の進め方や教材の使い方がとても面白かったです。機会があれば是非受けてみてください。あとは、週2回のBalletの授業でストレス発散してました(笑)。
Q:留学中、勉強以外に熱中していたことはありますか?
A:ボランティアやインターンシップの活動です。複数のインターン体験がしたかったので、通常は第4期から始めるインターンシップを、少し早めて第3期から行っていました。あとは、友人との旅行です。週末には車でカナダに何回も行きました。バンクーバーオリンピックを見ることができたのはとても良い思い出です。
Q:インターン先の名称と業態を教えて下さい。
A:メディア全般に興味があったので、Warm106.9というラジオ局と、Northwest Asian Weeklyという新聞社でインターンシップを行いました。ラジオ局は、本命の新聞社に挑戦する前に、「インターンシップ」ということを体験しておきたかったため、先にスタートしたのですが、マーケティング部で他局の調査をしたり、プロモーションのためのイベントに参加したりしていました。
Q:インターン先での多鹿さんの具体的な仕事内容を教えてください。
A:Northwest Asian Weeklyでは実際に記者として仕事をさせていただきました。シアトル近郊で取材先を探し、アポイントメントを取って話を聞き、それを記事にしたものが紙面に掲載されました。初めての取材や提稿を英語で行うことに苦戦しながらも、3ヶ月の期間で25本近い記事が掲載され、うち12本が私の署名入りでした。他にも、紙面全体のレイアウトや広告の掲載も手伝わせていただきました。
Q:インターン中にどんな壁にぶつかりましたか。
A:まず、新聞社でのインターンシップの獲得が最も大きな壁でした。現地学生にとっても新聞社のインターン獲得は難しい上、業界全体が危機的ともいえる状況だったので、途中で何度も諦めそうになりました。新聞社側も、それまでIBP生を受け入れた経験がなかったので余計に時間がかかったと思います。シアトル中の新聞社にしらみ潰しにレジュメを送り「雑用からでも何でも」と食い下がって、苦手な電話も毎日かけ続けました。 最終的に、IBPでも初めてのNortwest Asian Weeklyでの受け入れを獲得できました。いざ仕事を始めてみると、できると思っていなかった取材や執筆もやらせていただき、本当に毎日感謝の連続でした。初めての取材と執筆を英語で行うことは本当に大変で、3ヶ月経っても毎日緊張の日々でしたが、インターンシップ獲得までの壁を越えられたことで自信がついたことと、受け入れてくださり取材の機会を与えてくださったことへの感謝の気持ちが強かったため、乗り越えられたと思います。
Q:働き方や仕事の進め方などで、印象的だったできごとはありましたか?
A:取材から執筆までの全てを私に任せてくれた上司の度胸に一番驚きました。一度、UWで初めてアジア系移民の女性が学長になったということを取り上げたのですが、まさか自分が1人で取材に行くことになるとは思いませんでした。記事自体もとても大きく扱っていただき、当時の私としては喜びよりも心配の方が大きかったです。「本当に私で大丈夫?ちゃんと必要なこと聞けた?」とドキドキでした。
Q:インターン体験によって得たものはどんなことですか?
A:挑戦する勇気と自信です。インターンシップの獲得から仕事での取材まで、スキルに関しても英語力に関しても、正直、私のキャパシティーを超えていたことばかりだったと思います。それでも「失うものはなにもない」「日本に帰る時に後悔したくない」との一心で、臆せず挑戦できたと思います。
Q:IBPの体験によって、価値観の変化などはありましたか?
A:自分自身への信頼を得られたことが、一番大きな変化だと思います。日本にいたら知ることのできない価値観や考え方に1年間浸り、多くのことを学ばさせていただきました。1年間ホームステイをしていたこともあり、「家庭」や「結婚」の考え方も大きく影響を受けたと思います。その中で、自分とは一体何なのか、自分にとって何が大切なのかを具体的に認識することができました。
Q:いつ頃からどのように就活を行ったのかを具体的に教えてください。
A:2回生前期が終わった時点で1年間休学したので、帰国した後は復学して2回生後期を過ごしました。「就職活動」を意識始めたのは2回生の春休みからだったと思います。帰国後、新聞社への想いが募る中、海外だけでなく国内の新聞社状況も自分の目で確かめたいと思い、学内のインターンシップ制度を利用して某全国紙のバンコク支局に2週間派遣していただきました。その後は採用試験のための勉強や文章を書く練習もしていましたが、夏休みは日米学生会議というものに参加していたので就職活動は一切行っていませんでした。 本格的に始めたのは3回生後期から。IBPでの経験や、休学したために先に就職活動をしていた友人の様子を側で見ていたこともあり、常に「自分は何がしたいのか」「どんな就職活動を行おうか」ということを考える時間が多かったので、納得して就職活動に臨むことができたと思います。
Q:IBP経験は、就職活動にどのように役立ちましたか?
A:就職先に直結する経験をさせていただいたので、役に立ったと言うよりもIBPに参加していなかったら人生が変わっていたと思います。しかし、就職活動を通して「海外インターンシップ」はやはり企業にとってもインパクトが強いことを感じさせられました。私はシアトルでのインターンシップで自己アピールを乗り切りました。
Q:IBP留学は多鹿さんのキャリアにとって、どんな意味があると思いますか?
A:紛れもなく、スタート地点です。身の丈以上のものに挑戦させていただいたと思います。砕ける覚悟で挑みました。その時の経験が自信に繋がり、帰国後もその道に進む勇気をくれました。
Q:ICCのサポートについて感想をお聞かせください。
A:出発から帰国まで、ICCの方には本当にお世話になりました。留学を決めた時、TOEFLスコアがベルビューで正規授業を取るためのギリギリのラインだったので、安心して出発できるようにと日本のICCオフィスで何度もテストを受けさせていただきました。いざ現地で正規授業に参加するためのテストを受け、スコアを獲得できたときはすぐに日本のICCオフィスの方にメールで報告したのを覚えています。現地でも、定期的に顔を合わせ相談に乗っていただいていたので、安心して留学生活を送り、少し大胆に行動できました。本当に感謝でいっぱいです。
Q:今後の展望や将来の夢を教えてください。
A:まずは記者として、限界を知れるまで全力で挑戦し続けたいと思います。海外に行き、世界で活躍する多くの人々の姿を自身の目で見てきたいです。その後のことは未定ですが、いつか海外の院でもう一度メディアについて学んでみたいとも思っています。どこにいても、IBPで全力で挑戦したときの気持ちを忘れずに挑み続けたいです。
Q:IBP参加希望者へのアドバイスをお願いします。
A:学生にとって留学とは、一世一代の決断だと思います。しかし留学は、金銭的に可能であればとても身近なものになってきています。その中で、最も自分のためになる留学とは何なのか、どこに行き、何をして、どんなことに挑戦するべきなのか、時間をかけて納得がいくまで考えてください。私は、IBPを選んだことを後悔したことは一度もありませんでした。これから留学される方が羨ましくてなりません。頑張ってきてください!
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