一時帰国して就職活動に専念し、
大手旅行会社の内定を獲得!
参加コース:アメリカ大学合格保証プログラム
留学期間:2005年9月〜2009年12月
留学先:Azusa Pacific University(アメリカ・カリフォルニア州)
1986年生まれ、東京都出身。高校卒業後、2005年9月よりカリフォルニア州の4年制私立大学Azusa Pacific Universityで留学を開始。専攻はジャーナリズムと国際関係学のダブルメジャー。2009年1月に大学を休学して一時帰国し、就職活動に専念した結果、5社から内定を獲得。2009年8月にカリフォルニアに戻り、同年12月に大学を卒業する予定。その後、帰国して2010年4月に大手旅行会社に入社予定。将来は旅行ジャーナリストを目指している。
就職活動で遅れをとらないように、アメリカではまめに企業のサイトをチェック
大学時代に知り合ったアメリカ人の結婚式にて。参加した友人との一枚
印象的だった授業「LA Term」で活動した時の写真。この時はアメリカとメキシコの国境付近を見学
大学が近いので、度々LAに遊びに行きます。ルームメイトだったメキシコ人とのツーショット
Q:ダブルメジャーでの勉強は大変ですか?
A:苦労した点は、やはり授業の多さです(笑)。専攻を2つにするということは、勉強量が1.5〜2倍に増えることになります。ですので、まわりが夏休みで遊んでいる時もクラスを取っていました。授業の内容が難しくなるにつれ「副専攻にしようか」と考えた時期もありましたが、覚悟を決めたことによって、勢いで乗り切った感があります。
Q:今まで受けた授業で、印象に残っている授業は?
A:国際関係学部が独自に行っている「LA Term」というプログラムです。一学期間キャンパスから離れてLos Angelesでホームステイをするのですが、多民族で溢れているLos Angelesの都市が、住民にどんな影響を及ぼしているのかを観察することがその目的です。プログラムの一環として、ホームレスの方と路上に座って話をしたり、裁判所で陪審員が参加している裁判を見学したりなど、教室では学べなかったことを自分の目と耳で感じることができたのが、とても魅力的でした。
Q:アメリカで熱中して取り組んでいることはありますか?
A:2点あります。ひとつは、ロサンゼルスにある日系出版社でのインターン。旅行ガイドブックを作ることが高校生の時からの夢だったので、ロサンゼルス在住日本人を対象にした地域情報誌を見つけた時、「手伝わせてください!」とインターンを申し込みました。授業の合間をぬって流行のお店を訪ねたり、写真を撮ったりと、ロサンゼルスのガイドブック作りに熱中していました。
もうひとつは、NPOでの活動です。ロサンゼルスを拠点に、日本人留学生や日系コミュニティを活性化することを目的としたNPO団体Japanese Student Networkのメンバーとして、日本人留学生の支援をしました。夏祭りやセミナーなどのイベントを企画・運営するのが主な活動で、他大学の学生と積極的に接し、留学生同士の繋がりを深めるよう努めました。私の通っている大学には日本人が10名ほどしかいなかったので、課外活動で日本人との関わりを持とうと思ったのです。勉強以外の課外活動の内容は、就職活動でも面接官に興味を持って頂けたと感じました。
Q:就職活動のために、半年ほど休学されたそうですね。
A:もともと2009年5月に卒業予定でしたが、2008年夏に日本で就職活動した際、希望していた旅行や出版業界が全く採用活動をしていなかったのです。留学生対象のキャリアフェアに行っても、ほとんどがメーカー、金融、商社ばかり・・・。「日本の大学に通っている学生と一緒に就職活動をしないと、希望の業界の就職試験さえも受けることもできない!」と気づき、休学を決意しました。
Q:最終的に5社から内定を獲得したそうですが、就職活動はどのように行いましたか?
A:ロサンゼルスにいた時から頻繁にキャリアセミナーや説明会に参加し、興味のある企業のホームページを定期的にチェックしていました。日本の大学生は、大学から就職活動に関する情報を容易に入手できるのを知っていたので、遅れをとらないようにインターネットでの情報収集には力を入れていました。
1月から2月にかけて多くの企業が説明会を開催するので、12月中旬に日本に帰国。興味が少しでもあれば、とにかく説明会に参加しました。3月はほとんどの時間を企業用のエントリーシートや履歴書を書くのに費やしました。4月は面接ラッシュです。多い時には1日に2、3社の面接が入っていました。毎回面接が終わると、聞かれた質問と自分の返答をノートに書き残し、次の面接の準備と対策に繋げました。
Q:面接ではどのように留学経験をアピールしましたか?
A:困難に対する適応性や目的意識の強さをアピールしようとしたのですが、多くの面接官の方々が留学未経験だったので、英語での授業がいかに大変かを理解して頂くのに苦労しました。なので、長々と苦労話を列挙せず、一番つらかった授業だけに焦点をあてて簡潔に説明しました。対処の方法は、数値や第3者の意見などを交えて客観的に述べました。さらに、その経験から何を学び、自分はそれをどう今後に生かしたいのか、話を一つの流れで表現するよう改善したことで、面接官の方々の共感を得ることができ、真剣に話を聞いてもらえる機会が増えました。
Q:就職予定の大手旅行会社を選んだ決め手は?
A:高校生の時から旅行業界を目指していたものの、大手企業を志望し始めたのはごく最近です。小学校から大学まで、ずっと全校生徒数が少ないところにいたので、最後に規模が大きい企業に就職することで、さまざまな人と関わってみたいなと思っていました。多くの人と関わることで、今まで疎かにしていたコミュニケーション力と社交性を養いたいなって(笑)。
あと、その企業の目標が、私自身の夢と上手く交差していたのです。私のやりたいことと、その企業の目標が合致するので、相乗効果が生まれ易い良い環境だと思いました。
Q:留学体験は、浅井さんの価値観やキャリア形成にどのように影響しましたか?
A:将来はトラベルジャーナリストになりたいと思い、そのために必要な英語力、文章力、知識を養うための留学でした。この3点を学べば、自分の留学での目標は達成したと考えていたのですが、大学では一般教養の授業を取る機会もあり、美術や歴史、哲学など、一見、自分の目標とは関係ない授業が意外と楽しかったです(笑)。
自分が望めば、急遽専攻を変えることができるし、異なる分野の勉強もできる。大学は、学生の自由が溢れていました。留学前は自分の目標だけに集中し、新たな可能性に気付きませんでしたが、留学経験を通して目標達成にがんじがらめだった自分が解放され、予想外のことでも楽しめるよう柔軟性が身に付いたと思います。
Q:英語力は、留学前と比べてどれくらい伸びましたか?
A:留学前は、英語は赤点を取るほど苦手な分野でした(苦笑)。留学をしたことで聴く力が養われ、それが読解力にも繋がったと思います。2009年1月に受けたTOEICは、900点以上の結果を得ることができました。
Q:アメリカで何かカルチャーショックを受けたことは?
A:言葉では言い表せられない衝撃的シーンを見てしまいました。期末試験最中の大学の図書館でのことです。午前零時を過ぎても、ほぼ全ての自習室やコンピューターが学生で埋まり、黙々と勉強をしていた時、急に出入口の方から太い奇声が聞こえました。その声は1人からではなく、10数人による合唱並みの大きさで、何事かと思って声の主たちの方へ目を向けると…。下着1枚で2列になって駆け足をしている男子学生たちだったのです。何でもうちの大学では、勉強で追い詰められ過ぎると、半裸状態になった男子学生がキャンパス内を走り回る風習があるのだとか。あの光景は、日本では絶対に見られない奇想天外な瞬間でした。
Q:以前にも体験談に登場していただきましたが、就職が決まり、将来の展望などは変化しましたか?
A:トラベルジャーナリストになりたいという夢に変わりはありません。ただ、以前は世界中を突っ走って記事を書くだけが唯一の手段だと信じ込んでいましたが、今は一歩後ろに引いて、周りとの調和を大切にしながら歩んで行きたいと考えています。留学を通して、自分のやりたいこと以上に「なぜそれをしたいと思うのか」という核となる信念がより確かなものとなり、手段に関するこだわりがなくなりました。今は手段がどうであれ、核がしっかりしていれば、自分のすることは一直線上に繋がると信じています。
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