オーストラリア大学留学プログラム

高校留学からメルボルン暮らし。
今は中国のホテルで働いています!

留学期間:2002年4月〜2008年10月
留学先:Melbourne Girls' College(高校)、William Angliss Institute of TAFE(専門学校)、La Trobe University(大学)(いずれもオーストラリア・メルボルン

1986年生まれ、熊本県出身。中学卒業後、オーストラリア・メルボルンの高校に留学。卒業後は、現地の専門学校に進み、さらに大学へ編入を果たした。現在は大学卒業後、中国・瀋陽のシャングリラホテルで活躍中


高校で留学したからこそ、スムーズに大学に進学できた

専門学校の卒業式

大学の卒業式

大学の卒業式

大学時代のハウスメイト(ドイツ人、インド人そして私)

ハウスメイトのお別れパーティー

Q:高校留学しようと思った理由は?

A:中学校の頃の得意分野が英語で、それを生かして海外に行ってもっと英語力をつけたいと思ったからです。そして異文化に触れ、日本では経験できないことを誰よりも多く身に付けたい、日本の高校生とはちょっと違う経験をしてみたいという考えから、海外留学をしようと決意しました。留学先は、高校からずっとメルボルンです。多民族国家で、世界一生活しやすい都市に選ばれたこともあるメルボルン州が、私にとって魅力的でした。

Q:高校で履修していた科目を教えてください。

A:VCEのYear11では「Food&Tachnology」「Design&Technology」「English」「Math Methods」。Year12では「Food&Technology」「Geography」「English」「Math Methods」を選択しました。特に「Food&Technology(F&T)」と「Design&Technology(D&T)」に興味がありました。
「D&T」のクラスは、自分で好きなように服をデザインして創作するという、とても楽しいクラスでした。その科目を勉強していた生徒の中から選ばれ、デザインの賞までもらうことができました。料理が大好きな私にとって、毎週クラスで料理ができて、オーストラリア料理を覚えられる「F&T」も、とてもおもしろかったです。何よりも先生が本当に良い方だったので、この科目は2年間勉強しました。

Q:留学してから、英語はすんなり身につきましたか?

A:ほとんどの留学生にとって、英語がすんなり身に付くことはないと思います。私もやはり最初の1、2年は苦労しました。でも3年目になると、英語が話せない困難はほとんどありませんでした。私の場合、留学当初は中学校程度の英語力しかなかったので、日本から持ってきた英文法のテキストを見て実際に活用しながら英語力を見につけていきました。

Q:友達はどのようにしてできましたか?

A:まず留学生の友達の輪から、片言英語で互いにコミュニケーションをとって仲良くなりました。TAFEでは、現地の友達と留学生の友達の半分半分でした。大学になると、現地の友達、交換留学生、個人留学生など友達の輪がもっと広がりました。

Q:専門学校に進むことにした理由は?

A:ホスピタリティーに興味があり、将来のことを考えて、実践的なスキルを身に付けられる専門学校へ進みました。たとえば、特別なコンピュータのソフトを学んだり、実際にホテルで実習するなど、経験しながら学ぶことができます。コーヒーの知識と作り方など、大学にはない科目もあるので、大学に行く前に専門学校へ2年間行ったことは正解だったと思います。
高校では留学生はあまり多くなかったのですが、専門学校と大学では、半数の生徒が留学生でした。国籍はさまざまですが、中国系アジア人が多かったようです。

Q:専門学校から大学に編入するにあたって準備したことは?

A:大学へ編入しようと思ったのは、専門学校を卒業した後、就職するのに対してまだ何か足りないと感じたからです。大学に編入後、1年半で学位が取れることも魅力でした。それでホスピタリティーと観光学の両方を学べる大学への編入を決めました。編入準備は簡単で、専門学校で得た成績と願書を大学に送るだけです。なので、準備というと専門学校で全部の科目をパスするということでした。

Q:大学と専門学校は、どのように違いましたか?

A:大学の方がキャンパスの規模がはるかに大きく、生徒数も専門学校より多かったので、友達がたくさんできました。大学での専攻は「Bachelor of Business (Hospitality &Tourism)」ですが、授業内容は大学の方が大変でした。毎週のように提出物やプレゼンテーションがあったので、慣れるまでに時間がかかりました。それと、レポートライティングの課題に苦労しました。文法の間違い、スペリングミスなど、小さなことで減点されるので、英語が母国語ではない私にとって大変でした。

Q:現地就職を希望されているそうですが、就職活動はどのようにしていますか?

A:現在、大学を卒業したところで、学生ビザからTemporary Visa(1年半)のビザに申請中です。就職活動はインターネットの「Seek」という求人ウェブサイトを通じて、主にホスピタリティや観光関係の仕事を探しています。

Q:これから留学をする学生さんにアドバイスをお願いします。

A:日本にいる学生さんに比べて倍の努力が必要で困難なこともありますが、それと同時に人生に一度のすばらしい経験や思い出ができるはずです。それに、留学によって将来の可能性が無限大だということを感じるはずです。何にでもチャレンジする気持ち、そして留学先の文化をまず尊重することも大切でより留学生活を楽しむことが出来ると思います(よく母国の文化と比べて、留学先の文化をネガティブに考えて損をする人がいます)。

Q:高校留学が、ご自身のキャリアパスにどんな影響を与えたとお考えですか?

A:高校留学の時に家族がいない他国で自立心を得たことで、大学までスムーズに進むことができ、卒業できたのだと思っています。今思えば、15歳からの留学は、日本の社会を知らなさ過ぎだし、早過ぎだったかなとも思ったことがありました。でも結果的に、メルボルンに高校留学したからこそ、今の自分がいるのだと実感しています。

Q:今は仕事で中国にいらっしゃるのですよね。

A:はい。メルボルンで就職も考えましたが、結局中国の瀋陽にあるトレーダーズホテル(シャングリ・ラ ホテルグループ)で営業スタッフとして働いています。
オーストラリアと文化が全く違い、ギャップもありますがそれも楽しみながら、仕事をしています。

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