複数の企業から内定を獲得できたのはIBPのおかげ。退職して留学する価値はありました!
留学期間:2011年4月〜2012年3月
留学先:IBPプログラム・ワシントン大学コース
インターン先:Iverson Genetic Diagnostics,Inc.(遺伝子関連企業)
1982年生まれ、兵庫県出身。関西学院大学文学部卒業後は外資系製薬会社に入社し、MR(医薬情報担当者)として6年間勤務。留学中は遺伝子関連企業でインターンを体験。帰国後、臨床開発関連企業の内定を獲得。
英語というツールを使って仕事をすることに、自信がつきました
UWキャンパス内でお花見。シアトルの桜がこんなにキレイだとは夢にも思いませんでした。日本と違い、1ヶ月以上咲いているので、長い間桜の花を楽しんでいます
NYで就活中。スーツで歩いてビジネスニューヨーカー気取りを満喫(笑)。終電近くで帰ると、日本人のビジネスマンばかりでした
ICC44期の友人たちと。アメリカに留学でもしていなければ、オーロラなんて見に行くことは一生無かったと思います
インターン先の同僚と
ルームメイトたちと近所のバーに出かける前。今日のドレスコードは皆カウボーイ風チェックシャツ!
ICC44期の社会人組で、メキシコのリゾート地カンクンへ。まさかスキューバのライセンスを取ることになるとは!!
Q:IBP留学を決めた理由を教えてください。
A:英語力を活かせると外資系製薬会社に入社しましたが、日本人医師がクライアントとなるMRという職種だったため、英語に触れる機会といえば医学文献を読む程度でした。非常にやりがいのある仕事でしたが、「もっとグローバルな環境で医療に関わる仕事ができたら」という思いが募るばかり。そんな時にIBPのウェブサイトを見て、留学することを決めました。
Q:留学前はどんな準備をしましたか?
A:勤務時間が非常に長かったので、仕事で必要な医学知識を勉強しながら、英語に触れる時間を捻出するのが大変でした。車での移動中は常にCNNのCDを流し、シャドーイングやリプロダクションを行ったり、医師と話した内容を英語に言い換えたりしました。ほかにも、オンラインの英会話スクールでビジネス英語や医薬翻訳のコースを受講したりしました。
Q:留学先にUWを選択した理由を教えてください。
A:前職がイギリスの企業だったので、今度はアメリカの医薬系企業をのぞいてみたいという気持ちがあり、留学するならアメリカと決めていました。プログラムの中でも、ビジネスに特化している社会人向けのコースがあるUWを選びました。大昔の話ですが、父もUWのビジネス研修を受けていたことも、UWを選んだ理由の1つです。自らの意志と資金で行くとはいえ、勤めていた会社を30歳手前で退職して留学するわけですから、親にも一応報告しないといけないわけで、「治安がよく、日本からも近い西海岸側に位置しているシアトル」は説得材料として有効でした(笑)。
Q:キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
A:キャンパスの広大さに驚きました。日本でも自転車がないと教室間の移動ができないような大きなキャンパスを持つ大学はありますが、その場合、移動のために20分ほどの休み時間を設けている学校が多いようです。しかし、UWの休み時間は10分! 日本人学生はダッシュして移動していましたが、現地の学生は非常にのんびり移動しているので、そのうちに歩きながら移動するようになりました。
Q:キャンパス周辺地域の魅力を教えてください。
A:University Districtはその名の通り学生街ですので、安くて大盛りのレストランやカフェがたくさんありました。シアトルの立地上、アジアからの留学生も多いので日本の食材を扱うスーパーなどもあり、日本食の自炊には全く困らなかったです。大型ショッピングセンターやスポーツスタジアムもあり、キャンパスライフを謳歌するのにもってこいでした。春になると、キャンパス内やキャンパス周辺にも桜が咲き乱れ、日本と違って1ヶ月くらい花見を楽しめるのもとても印象的でした。
Q:どんな科目を選択しましたか?
A:UWのコースの中で受講できるカリキュラムはビジネス関連に絞られているのですが、2学期目には、選抜性のFPM(Fundamental Project Management)のクラスを受講することができました。日本人学生は5人ほどで、多国籍の学生とグループワークは、チームマネジメント力や、プレゼン能力など様々なスキルが鍛えられました。 その他、UWが学生や一般社会人向けに行っているクラスを受講していました。内容はカルチャークラブ的なものからITやサイエンスまで多岐にわたっており、私は人物デッサンのコースに参加していました。こちらのコースはアメリカ人が多数参加しているので、英語面ではより勉強になりました。他のICCの女性陣は、健康志向なダンスやヨガなどに参加していました。
Q:特に興味を持って取り組んだ授業の内容について教えてください。
A:シアトルにある様々なグローバル企業で実際にビジネスをされている方による、ケーススタディやリスクマネジメントの講義がおもしろかったです。製薬業界の話が出てくると、俄然やる気になりました。状況が手に取るように理解できるので、アメリカではこんなポイントが問題視されるのか、という新しい発見もあり、非常に有意義でした。
Q:苦労したレポートや課題はありましたか?
A:3学期目約3ヶ月かけて行う「FINS」というロールプレイング型プロジェクトは、厳しかった思い出があります。3〜4人がチームになり、政府や地元の企業、グローバルな展開をしている企業など、計6つの役割を与えられます。各チームは、関税や税金、予算などを他のチームに3ヶ月かけて交渉し、結果をプレゼンするというものでした。営業や交渉の経験はあったものの、国をまたいでの関税や税金を加味した業務は全くの未経験で、自分の頭の中で成功例がうまく描けず、商社で勤務経験のあるチームメンバーにはとてもお世話になりました。
Q:インターンシップ先について教えてください。
A:Iverson Genetic Diagnostics,Inc.という遺伝子解析企業でインターンをしました。遺伝子というと、最近では、アンジェリーナ・ジョリーが乳がん関連遺伝子を調べ、癌発生前に乳房を切除したことが記憶に新しいのではないでしょうか。Iversonが扱う乳がん関連の遺伝子は、このアンジェーリーナのものとは異なるのですが、このように遺伝子解析によって、自分に起こり得る病気や副作用のリスクを事前に知るいわゆる「オーダーメイド医療サービス」を提供している企業です。
Q:そこではどんな仕事を担当しましたか?
A:電話対応、会議資料作成、臨床試験のデータマネジメント、資材の発注と発送、健康保険請求業務、顧客データの管理、セールス内容のプレゼンテーション、営業活動の同行、科学論文の検索や要約とプレゼンテーション、社内外のドクターとのディスカッション などを担当していました。
Q:インターン中、苦労したことは?
A:日本で働いていた頃は、会議の議事録作成を迅速に行っていたのですが、アメリカの企業では全くできずにショックを受けました。人が話していることを一字一句入力していくことが、英語ではタイピングが追いつきませんでした。そこでボスに許可をとり、ボイスレコーダーでテレフォンカンファレンスを録音させてもらい、後から聞きなおせるようにしました。一字一句書き取って意味を理解し、それを自分の言葉で文字に起こすようにすると、作成時間を少し短縮できるようになりました。その甲斐あって、現在の勤務先ではほとんどの業務が英語で行われますが、議事録も難なくこなせるようになりました。
Q:留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
A:留学前は、外国人の方と仕事をするとなると多少なりとも緊張というか、身構えてしまう自分がいました。しかし、帰国後は、それが緩和された気がします。以前と比べて、より英語というものが自分にとってナチュラルなものになった感覚です。
Q:就職活動で、留学やインターン経験をどのようにアピールしましたか?
A:留学やインターンの経験の詳細については、応募企業に提出した経歴書に記載してあるので、こちらからアピールするというより、企業の方からそのポイントに注目して、業務内容などを聞かれました。転職活動は、クライアントが海外企業である外資系の臨床開発関連企業に絞って行い、同様の業界でインターンを体験したので「就職後の業務も問題ないですね」と、どの面接官にも言っていただきました。
Q:面接などで、留学経験が有利に働いていると感じましたか?
A:面接前の書類審査の時点で非常に有利に働いていると感じました。転職エージェントを利用していたため、各企業採用担当者からのフィードバックや、同じ企業に応募していたライバル達の状況を聞くことが出来たのですが、応募先が中級〜上級の英語力を求められる企業である限り、第1次の書類審査の時点で、ただの語学留学等でなく「ビジネス留学」+「インターンの経験」というのがかなりアドバンテージになっていると伺いました。最終的に複数の企業から内定をいただけたのも、IBPのおかげだと痛感しました。 留学修了間近に転職サイトに登録したところ、電話やメールでのヘッドハントの数がぐっと増えました。留学せずにそのまま日本で働いている状況よりも、留学や現地でのインターンシップ経験者の方がリクルーターからの期待値が高く、スカウトされるチャンスが高くなるのだと思います。退職してまで留学する価値はここにあるのではないでしょうか。
Q:将来の目標やキャリアプランを教えてください。
A:「医療の知識」+「英語力」を活かして、医療業界でその道の何らかの形でのスペシャリストを目指していく予定です。製薬企業で身につけた医療知識はありますが、文系出身なのでサイエンスの知識を強化したいという思いはあります。今後チャンスがあれば、またアカデミックな場で学びたいという気持ちは持ち続けたいと考えています。当面は、新しい職場である外資系臨床開発企業でグローバル治験に携わり、新薬を世界と同じタイミングで、いち早く日本の患者様の元に届けるお手伝いができたらとワクワクしております。
Q:日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
A:当初、現地就職を目指していたのですが、シアトルオフィスのスタッフの方々には、仕事の探し方や企業の情報、インターン先を探す際にも、いろいろと相談に乗っていただきました。また、大阪オフィスのスタッフの方々には、留学中もシアトルで必要な書類を日本から送っていただいたり、修了後もセミナー等のやり取りでとても丁寧な対応をしていただいております。皆さん、とてもお世話になった(現在もなっている)スタッフの方々で感謝しております。
Q:IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
A:セミナーで、留学を決めかねている方とお話してみると、男性は「会社を辞めるタイミングや退職してまで参加する意義」について、女性は「年齢」についてとても気にされていると感じます。私自身、なかなかタイミングをつかめずに6年間の社会人生活が過ぎましたが、「退職してまでの留学意義」という点では、海外インターンシップ経験やTOEICの点数などは必ず高く評価され、ヘッドハンティング数も増えるということを実感しています。年齢に関しては、男女国籍問わず、学生〜40才台の方がUWのプログラムに参加されていますし、海外の大学院などは社会人マネージャークラスの方もたくさん留学されているので、気にする必要は全くないと思います。 IBP修了生はコミュニケーション能力や、プレゼン能力、ディスカッション能力も鍛えられているので、年齢に関わらず、どんなことを1年でやってきたかきちんと面接で話せるはずです。また、留学の最後のプログラムがインターンシップなので、すでに面接でどのように受け答えをすればよいか、レジュメ、職務経歴書の書き方などはみっちりしこまれています。自信を持って、帰国後の就職活動に挑んでください!
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