「留学で何を得たいのか」それに向かって能動的に行動することが重要
留学期間：2012年5月〜2013年3月
留学先：IBPプログラム・ウエストミンスター大学コース
インターン先：Bromley by Bow Centre（コミュニティセンター）
大学では国際政治学科を専攻し、アメリカ外交や東アジアの国際政治を勉強。4年次を休学してIBPプログラム英国コースに参加し、イーストロンドンのコミュニティセンター（政府機関）でインターンを体験した。帰国後から就職活動を始め、総合商社に就職が決まった。
英語力上達の鍵は、インプットとアウトプットのバランス
チャリティショップのインターン仲間
夏休み中にしたモロッコ旅行。
オリンピックイヤー！ということでサッカー日本戦＠オールドトラッフォード
語学学校の週末イベントでフォークストンへ。
同じ寮に住んでいたICC生がサプライズで用意してくれたBirthday Party!
Ｑ：IBPプログラムに参加の動機を教えて下さい。
Ａ：語学＋学部授業＋インターンという組み合わせに魅力を感じたからです。留学のスタイルとしていろいろあると思いますが、どれかひとつだけというのは物足りないと思ったので、この３つをすべてできることに魅力を感じました。開発学やNGOに興味があったことと、ハリーポッターが好きだったので（笑）、英国コースを選択しました。
Ｑ：留学中に叶えようと思っていたことはありますか？
Ａ：英語力をアップさせて、現地で作った友達と旅行に行きたいと思っていました。冬休み中にフランス人の友達の家にお邪魔したり、帰国直前に、留学して一番最初に親しくなったイタリア人の友達の家に泊まらせてもらったりして、この目標は達成できました。
Ｑ：語学力アップのために意識して行っていたことは？
Ａ：気をつけたのは、インプットとアウトプットのバランスです。英語を話す機会に慣れてしまうと、語彙などのインプットがないままアウトプット をしようとして、少ない語彙でどうにかやりくりしようとしてしまうので、インプットは継続的に行っていました。
Ｑ：特に印象に残っている授業はどんな内容でしたか？
Ａ：開発学の授業での個人プレゼンがとても良い経験になりました。「日本の近代化」をテーマに明治維新についてプレゼンしましたが、文献を読みながら、世界史的文脈で語られている日本史に新たな発見があったりと楽しくて、図書館にある日本経済史の本はほぼ全て読みました。スクリプトを作ったり暗記はせずに、伝えたいことを組み立てながら自然に話せたので、イギリス人の友達からも褒めてもらえて嬉しかったです。
Ｑ：勉強以外に熱中していたことはありますか？
Ａ：日々の生活で落ち込んだり、ストレスがたまった時は、ミュージカルやバレエを鑑賞するようにしていました。元気をもらって「次から頑張ろう！」という気持ちになれたので、いい気分転換になりました。また、日本でもやっていたダンスを継続するため、留学先でもダンススタジオに通っていました。
Ｑ：インターン体験について、教えてください。
Ａ：インターン先は、Bromley by Bow Centreというイーストロンドンのコミュニティセンター。チャールズ皇太子も来訪したことがある政府系の社会的企業です。寮がロンドン東部寄りにあったことからイーストロンドンに興味を持ち、調べていくうちに、移民の集住地区であり、かつては貧困地区であったことがわかりました。そこからイーストロンドンの貧困に興味を持ち、実態を知りたいと思って、ここをインターン先として選びました。
Ｑ：そこでの權守さんの具体的な仕事内容は？
Ａ：アドバイスオフィスのサポートスタッフで、主に、電話応対、クライアント応対、事務作業をしていました。最初は雑用しかやらせてもらえなかったのですが、クライアントがカスタマーサービスに不満を持っていると感じたので、独自に訪問人数や一人当たりの相談所要時間など時間帯ごとにリサーチして上司に報告したりしていました。自分の仕事だけに終始するのではなく、気付いたことなどを上司に提案することによって、仕事を新しく任せてもらうことができ、「今までのインターン生で一番よくやってくれた」と言ってもらうことができました。
Ｑ：インターン体験によって得たものはどんなことですか？
Ａ：待ちの姿勢ではいけないということです。当初は「インターンでどんなことが得られるだろう」と与えてもらう姿勢だったのですが、「インターン先にどう貢献できるか」と考え方を変えました。
Ｑ：就職活動中、面接などでIBP経験が有利だと感じることはありましたか？
Ａ：面接で、留学経験やインターン経験などについて聞かれることはありました。実際、留学経験者は周りに少なくありませんでしたが、留学中の自分の能動的な行動を明確にして、その動機付けがしっかりなされていれば、十分プラスになると感じました。商社、プラント、インフラ系の分野で就職活動していましたが、希望する業界に就職が決まりました。
Ｑ：今後のキャリア形成に、IBP留学をどのようにいかしていこうとお考えですか？
Ａ：仕事上でもプライベートでも常に自分の経験値や価値を高めていくことを忘れずに、いろんなことをチャレンジしたいと思います。その上で、絶対やり遂げたいことを見つけてそれに向かって頑張りたいです。
Ｑ：ICCのサポートについて感想をお聞かせください。
Ａ：留学先で何か行動してみようと思ったときに、過去のICC生の話などを例にあげて、アドバイスしていただけました。「何かあったら相談できる場所」があったことがとても心強かったです。
Ｑ：IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
Ａ：能動的にアクションを起こしてほしいと思います。私も、留学前に留学経験者の方から「留学そのものに多くを期待するな」と聞いていながら「留学すれば何か変わるだろう」と期待する部分がありました。しかし、環境が自分に何かを与えてくれることを期待するのではなく、自分が何を得たいのか、それに向かって能動的に行動することが重要だと学びました。留学を素敵なものにできるのは自分だけです！
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