オーストラリアの大学は2月が新年度の始まりで、6月までが前期。7月から後期授業が始まり、卒業時期は12月となっており、2学期制(2 Semester)と呼ばれます。
これに対して、1年のカリキュラムを3学期に分けて受講出来る大学もあり、2学期制に対してTrimester(トライメスター)と呼ばれます。それぞれの特徴や、違い、メリットなどについてみていきましょう。
2学期制と3学期制の違い
2学期制の大学では、1年のカレンダーが以下の様になるのが一般的です。
1学期 | 2月下旬/3月初旬〜6月下旬 |
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2学期 | 7月下旬〜10月下旬 |
夏休み | 11月〜2月中旬 |
3学期制の大学では、このカレンダーが以下の様になります。
1学期 | 2月下旬/3月初旬〜6月中旬 |
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2学期 | 7月中旬〜10月上旬 |
3学期 | 10月上旬〜1月下旬 |
若干の日程のズレはありますが、1学期と2学期はほぼ同じような日程ですが、3学期制の大学の場合、通常は休暇(夏休み)となる時期にもう1学期設けることで、年間の学期を1つ増やしている状況です。
1学期、2学期は学期途中にMid-Term Breakと呼ばれる中休み期間が5日から1週間ほどあり、特に1学期のMid-Term Breakはイースター(復活祭)の祝日と重ねてお休みとなる事が多いのに比べ、3学期中にはMid-Term Breakを設けない大学もあります。 いずれの学期も上記学期中の終わりに、各学期に対する試験(Exam)が設けられています。
期間の違いだけではない!学期制の違いとは?
オーストラリアの大学は1年間で8科目受講するのが一般的です。そのため2学期制と3学期制では1学期あたりに受講する科目数も変わってきます。
2学期制の場合は学期毎に4科目ずつ履修するのが通常ですが、3学期制の場合は3・2・3科目や3・3・2など、1年間の合計で8科目履修するように履修します。
休暇時期を活用して3学期目を設けているとは言え、実際の授業日数も3学期制では若干短く設定されているため、履修する科目数を少なくして学んで行きます。
オーストラリアの大学では、1科目履修すると、講義を受講する他にチュートリアルと呼ばれるゼミ形式の授業も履修する事となるため、限られた期間で少ない科目数で集中して履修した方が、成果を出しやすいという学生さんも居ます。
入学チャンスが増えるメリットも!
留学を検討している学生さんからすると、入学時期が1回増えることでのメリットも。例えば、当初入学を希望していた時期に出願準備を進めていても、開始までに英語スコアが達成できず時期を変更しなければならない場合もあります。2学期制であれば、7月の入学時期を逃すと、翌年2月に変更するしか方法がありませんが、3学期制の大学であれば、同じ年の10月ころに再度入学出来るチャンスがあることになります。
留学開始時期をあまり変更したくないと考える方には、志望大学を考える際の一つの要素にもなりますね。
また、3学期制を採用している大学は、準備コース(ファンデーション/ディプロマ)でも同様に3学期制を取り入れていることがほとんど。専攻によっては準備コースを1年かけず2学期程度で終了させ、そのまま続けて学部課程に進学することで、実質留学期間を2年9ヶ月程度で修了させる事も可能となります。
スケジュール例:
ファンデーション/ディプロマ 2021年10月〜2022年6月
学部課程:2022年7月〜2025年6月(ディプロマ経由の場合は2024年6月)
メリットいっぱいの3学期制、でもこんなことに注意!
様々なメリットがある3学期制ですが、いくつか注意点も。
例えば、3学期制の大学であっても、年末年始をまたいでスケジュール設定がされている3学期には限られた科目しか受講出来ない場合も。そのため、学年が始まるときに、どのような順番で科目を履修するかをしっかりと確認しておくのが良いでしょう。
ご自身の希望専攻などに加え、留学開始希望時期などにより、2学期制か3学期制かも踏まえ、どの大学に進学すべきかなど色々な選択肢があることがおわかり頂けると思います。
様々な大学から、ぜひご自身に最適な進学先をお選び下さい。
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