卒業生ライター橋本英美里さんとは?
橋本 英美里(Emiri Hashimoto)
幼少期に海外に住んでいたものの英語が得意ではない状況を打破したいと考え、日本の中高一貫校を卒業後、単身で2016年7月にシドニー大学へ大学留学。大学のファウンデーションコース、テイラーズカレッジに通い、学業優秀賞を受賞。2017年7月からはシドニー大学にて人類学を専攻し、日本交流会サークルの幹部も務め、2020年7月に卒業。2021年4月には日本企業に就職予定。橋本さんの体験談はこちら
そのほかの橋本さんの記事はこちら #卒業生ライター
ボストンキャリアフォーラム2019の様子
皆さんこんにちは、シドニー大学卒業生ライターのえみりです。
高校二年生の頃からオーストラリア留学を考え始めていた私ですが、当時私の中での検索ワード第一位は「海外大学 就職」でした。私は高校生時代から一足早く就職への不安をぼんやりと感じていて、海外大学に進学したら日本で就職先を見つける事は出来ないのではと思い込んでいました。インターネットで検索すると、ネガティブな情報も多く留学することへの不安が募るばかりでした。。。
ですが皆さん!就活を終え晴れてこの四月から社会人となった私から言わせて頂きます!海外大学に進学して就職に不利になる事は、全くといっていいほどないと思います!!(一時帰国する等の苦労はついてきますが笑)
今回のブログでは、実際に留学中に就活をした私が経験した留学生の就活方法や、日本の学生と差をつけるためのアピール方法などをシェアして行きたいと思います!
※ボストンキャリアフォーラム2019時点のお話です。
アメリカに住む姉がボストンに応援に来てくれました。泣
1ボストンキャリアフェア
まず、高校生の頃から留学生の就活について不安を覚えていた私が検索しまくり、ヒットしたワードが「ボストンキャリアフォーラム」(以下、ボスキャリ)でした。当時は体験記もそこまで見当たらず私自身も高校生だったので、「留学生でも就職できるんだ!」という安心感から留学を決定しました。
大学入学後、私は就活に乗り遅れたくないと言う思いから、オーストラリアの三年間しかない留学生活のいつから就職活動を始めたらいいのかを逆算して表にしていました。(2年の7月からESを書く、等)
その後、ボストン以外にも留学生向け(交換留学・正規留学の両方を含む)のイベントは各国で開催されていることを知り、大学一年生にして私はシドニーで開催されていたキャリアフォーラムに参加することになりました。が、シドニーで開催されていたイベントはボスキャリやロンドンのキャリアフォーラムに比べると規模が小さく、私も就活までまだ時間があったので一旦就活から離れて勉強や遊びに打ち込むようになりました。(周りのシドニー大学卒業生ではシドニーキャリアフォーラムを活用し実際に就職した子もたくさんいました!)
一年後、二年生になった年に、一つ上の先輩がみんなでボストンキャリアフォーラムに行く準備に追われているのを目の当たりにし、焦った私は先輩が帰ってきてから体験談を聞いてだいたい何月から始めたらいいのか等の計画を練り始めました。
ニューヨークからボストンに向かう電車の中で面接対策と課題をする様子
2ボストンキャリアフェアへ向けた準備
私は2017年の7月に大学に入学し、2020年の7月に卒業予定だったので、ボスキャリには2019年の10月に参加しました。(ボスキャリでは翌年の4月か翌々年の4月入社が選べます)
2019年の6月頃からSPIなどのテスト勉強や自己分析、ESを書くなどの準備を始めました。私自身、ウェブテストに全く自信が無く、大学の課題も大変だったのでなるべく早く対策を始めるよう自分を追い込んでいました。
実際に、年にもよるとは思いますが、オーストラリアの大学に通う方はちょうどボスキャリの時期が期末テストや課題提出の時期に重なるので要注意です!また、企業によっては事前に動画をとって送ったり、一次募集と二次募集があったりするので必ずボスキャリの詳細が決まり次第、選考時期や選考に必要な書類を確認しておくようにしましょう。
また、ボスキャリは通常(去年はオンライン開催となっていましたが)、オフライン開催の場合はホテルの確保が戦いのうちの一つです。2018年の場合Boston Convention & Exhibition Center という場所で開催され、私は運良く(というか2月にボスキャリの日時が決まってすぐに)会場直結のウェスティンボストンウォーターフロントを予約しました。このホテル競争については事前に情報を得ていたので日にちが発表されてから素早く予約しにいきました。笑
ボスキャリ開催中の三日間は半端じゃないくらい気疲れをしますし、就活スーツでボストンの街を歩きたくない!という一心から予約を取りましたが、グレードの高いホテルだけあってゆったり過ごす事が出来、就活に疲れたらすぐにお部屋に戻れたのでとてもよかったです。(ちなみに応援/観光に来てくれた母と姉は徒歩10分くらいの違うホテルに泊まっていましたが、そちらでも十分だったかなと思います)
そんなこんなで9月頃にオンラインで一次面接、本番では前乗りして二次面接をし、無事にボスキャリ初日に内定を頂く事が出来ました。ボストンの街に就活の異様な雰囲気がひしめく三日間のボスキャリで、私も参加するのがかなり憂鬱だったのですが、企業数も多く(日系も外資も)、大学の勉強で忙しい海外の大学生にとってこれと言ってないチャンスだったと思います。
また、ボスキャリから話がずれますが、ボスキャリ以外で海外大学生に出来る就活方法は一時帰国または卒業をして帰国してから行う、というものです。
私自身もボスキャリで内定を頂いたものの、そこに決めてもいいのかと悩み、2020年に一時帰国して就活をするつもりでした。(ですが、コロナウイルスの影響でオーストラリアが国境を閉じてしまい、結果的には一時帰国はせずにオーストラリアにギリギリまで残る選択をしました)
海外に住んでいると一時帰国する時間も限られるものになってしまいますが、コロナウイルスのおかげ(?)で面接がオンラインになった企業も多く、友人でもオンラインで最終面談まで進み、最終面接のみ日本に帰国して本社で受けている子もいました。また、友人によっては卒業してから日本に帰国し、そのあとにゆっくり(2-3月あたり)就活をして就職先を決めている子もいたので、就活はご縁だなとしみじみ感じています。
ボスキャリの合間にご当地のロブスターを頂きました
3オーストラリアでの就活?
最後に、オーストラリアでの就職についてお話しさせて頂きます。
オーストラリアの大学を卒業してそのまま就職したくなかったのかな?と疑問に思われる方も多いと思いますが、結論からいうともちろんしたかったです。すごく。。
しかし、オーストラリアでの就活は基本実力&経験重視なので、留学生でなくてもコネクションやインターンの経験がないとかなりシビアな世界です。その上、PR(パートナーシップビザ)保持者や永住権保有者、市民権保有者が優先的に選考されるので留学生の肩身はかなり狭いんです。。(そもそも応募基準のところに留学生不可、と書かれているところも多いです。)
私の場合、文系の学部を卒業し、現地の企業でインターンをする余裕もなかったので(言い訳)結局現地の企業に挑戦することもなく日本に帰って来てしまいました。
ですが、友人でもなんとかオーストラリアで就職できるよう現地でインターンシップの経験を積んで頑張っている子もいるのと、留学生は大学を卒業してから卒業生ビザ(2年間有効)というものをもらえるので、その期間にインターンシップなどに挑戦してキャリアを積み上げていくのも一つの方法です。
最後に
以上、今回は海外の大学生の就職活動の方法を、私や友人の経験と合わせて説明させて頂きました!
ボストンキャリアフェアについてはまた詳しくお話しできればと思いますが、漠然と「海外大学に行っても就職する方法はいくらでもあるんだな」と安心して頂ければ大変嬉しいです。
私自身、海外大学に行く一番の不安は、周りと違う道に行く事で将来露頭に迷うのではないかという点でした。(大げさ)
就活はご縁、という風によく言われますが、皆さんも将来、自分の性格やスケジュールにあった方法で就活をして行く中でご縁のある企業に出会えると事を陰ながら応援しています。(私は実際にボスキャリに参加していろいろな企業に触れた上でご縁があっていまの会社に内定を頂けて良かったなあと思っています!)
※ボストンキャリアフォーラム2019時点のお話です。