インターナショナルスクールに限らず、国内の学校でも導入を進めるケースが見られるIB(国際バカロレア)。全世界的に認められている、世界基準のカリキュラムであることや各科目を深掘りして学ぶことで、論理的思考力が身につくなどのメリットを求めて学ぶ学生も多くなってきているようです。
ICCがお勧めする、オーストラリアのトップ8大学(Group of 8)をはじめとする名門大学でもIBを取得した学生は準備コースを経ず、直接学部課程に入学することが可能です。
オーストラリアの大学への入学の条件とは
IB(国際バカロレア)のスコアを取得して高校卒業資格を得た学生は、オーストラリアの大学・学部課程に直接入学することが可能です。
ただし、希望する専攻や大学により、基準となるスコアや事前履修が必要な科目などが異なってきます。ここでは特にIBを取得した学生に人気の高いオーストラリアの大学が求める入学条件をご紹介します。
ビジネス学部 | 人文・社会学部 | IT/コンピューター | サイエンス学部 | |
---|---|---|---|---|
オーストラリア国立大学 | 29 | 29~31 | 31~34 | 29〜31 |
メルボルン大学 | 35 | 31 | 31 | 31 |
シドニー大学 | 37 | 26〜34 | 34〜37 | 29〜37 |
クイーンズランド大学 | 28〜31 | 24 | 32 | 29〜 |
モナッシュ大学 | 29~33 | 28 | 26 | 28 |
ニューサウスウェールズ大学 | 33 | 26〜33 | 31〜33 | 26〜33 |
アデレード大学 | 26 | 24 | 24 | 24 |
西オーストラリア大学 | 26〜27 | 25 | 25 | 25 |
※2023年12月28日現在での基準となります。変更となる場合がありますので、ご注意ください
英語の条件はどうなるの?
現在のIBはインターナショナルスクールなどの様に、すべての科目を英語で受けるカリキュラムと、Dual Languageといって日本語でIB科目を履修できるカリキュラムの2種類あります。
基本的にはどちらのIBカリキュラムを受けていたとしても、入学の際にはIBの英語のスコアで条件を満たすことができるため、別途英語能力試験(IELTSやTOEFLなどの英語試験)を受け、スコア提出をする必要がありません。
ただし、英語のスコアもHLのEnglishで何点以上などの条件がつく大学、専攻もあるため、念のため、IELTSなどのスコアも取得しておくことをお勧めします。万が一、IBのスコアで英語条件がクリアできなかったとしても、こうした英語能力試験結果で条件を満たしていれば、合格を得ることが可能です。
万が一、十分なIBスコアが取得できなかったら?
各大学が学部入学に必要なIBのスコアを開示しており、そのスコアをクリアできていれば必ず合格できるのがオーストラリアの大学の特色です。とはいえ、もし最終試験結果で十分なスコア取得ができなかった場合には、ファンデーションやディプロマなどの準備コースを経て学部進学することも可能です。
例えば、メルボルン大学の学部課程に進学するには、最低でも31以上のIBスコアが必要ですが、ファンデーションに入学するにはIBディプロマの1年次修了時の成績で、23以上取得できていればファンデーションに入学することが可能です。
また、準備コースでもディプロマを経由して学部入学する方法もあります。
例えばモナッシュ大学でビジネス学部に直接入学するにはIBのスコアで29以上必要となっていますが、ディプロマ経由で入学する場合には、25取得できれば入学が可能です。
最終的に卒業までかかる年数が変わらないにもかかわらず、入学時のスコアは学部に直接入学するときよりも低めに設定されているため、万が一点数が思うように伸びなかった学生にとってもメリットが大きいですね。
準備はいつから?どのように??
各大学・専攻ごとに合格に必要なIBスコアは開示されていますが、最終的なスコアを取得するのを待たずに、出願することが可能です。
3月に高校を卒業をする学生の多くが、11月に最終試験を受けることとなりますが、その前(9〜10月ころ)にPredicted Score(予想スコア)を入手することとなります。
このPredicted Scoreが最終スコアで求められる数字の+2程度取得できていれば、各大学に事前出願として出願し、「条件付き合格(Conditional Offer)」をもらうことが可能です。この場合、最終スコアが発表となる1月にそのスコアを再度大学に送り、正式な合格通知を得ることとなります。
6月に卒業する高校の場合でも、3月〜4月に出るPredicted Scoreを利用して事前出願をし、最終結果が出る7月に改めてスコア提出をすることとなります。
もちろん、Predicted Scoreで十分なスコアがとれていない場合は、その時点で事前出願をせずに最終結果を待ってから出願することも可能ですし、Predicted Scoreの点数次第で先に説明した準備コース経由での入学を検討するなど、進路について本格的に出願大学を検討するなどの資料としても活用できます。
また、オーストラリアの大学に出願する際は推薦状やエッセイなどの書類が必要ないため、原則、IBのスコアのみで出願手続き が可能です。
IB以外の学習や出願に向けた準備に時間がなかなか割けないという方にもお勧めです。
ご紹介した入学に必要なスコアも1つの目安ではありますが、今後の進路を考える上では希望する専攻がその大学で適切なのかどうかなどを含めてご検討いただく必要があります。
ICCではあなたの希望を伺いながら適切な進学先と合格可能性についてご案内、ご相談に対応させていただいています。
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