日本の高校からオーストラリア大学進学の魅力
大学進学を考えている皆さんの中には、海外の大学への進学を検討している方もいらっしゃると思います。特に、英語圏、中でもオーストラリアの大学への進学を考えたことはありますか?
質の高い教育やグローバルな人脈、またキャリアの幅も広げてくれるという点で、オーストラリア の大学は魅力的です。また、他国に比べて出願方法がシンプルで準備が難しくないのも特徴です。
最新のQS世界ランキングでは、Top50にオーストラリアの大学が6大学もランクインしています。日本の大学では、東京大学、京都大学の2大学のみTop50にランクインしていることから、オーストラリアの教育水準の高さは世界トップレベルと言えるでしょう。
今回は、そんな魅力たっぷりなオーストラリアの大学に進学を希望する高校生へ向けて、高校を3月に卒業した場合の、大学に入学する4つの方法についてご紹介します。
目次
- 1. ファウンデーションコースからの入学
- 2. ディプロマコースからの編入
- 3. 大学へ直接応募
- 4. 語学学校へ入学し、ファウンデーション・ディプロマコースから編入
- 出願書類の準備について
- まとめ | 卒業後すぐ大学入学という訳ではない
1. ファウンデーションコースからの入学
ファウンデーションコースは、高校卒業生が大学に進学するために必要な知識、スキル、英語力を身につけるためのプログラムです。一般的には8ヶ月〜1年間のプログラムで、大学の学部プログラムに直接進学するための入学資格を得るための準備をするために設置されています。ファウンデーションコースでは、一般的には、高校で学ぶことになる科目に加えて、大学で学ぶことになる科目にも重点を置いたカリキュラムで構成されています。例えば、英語や数学、科学、社会科学、コンピューターサイエンスなどの科目があります。
例えば、メルボルン大学のファウンデーションコースを開講しているTrinity College(トリニティ・カレッジ)では、1月、2月、6月、7月、8月、9月入学(2月と8月入学が一般的)があります。仮に2023年8月に入学するとした場合、下記のようなスケジュールになります。
2023年8月ー2024年2月
- 高校3年生の1学期までの成績が出たらファウンデーションコースへ出願
2024年3月ー4月
- 出願していない方は出願 or 条件付き合格をうけている方は最終書類の提出
- 学校の入学手続き・学費の支払い
2024年3月ー6月
- 学生ビザの取得
- 航空券・現地滞在先の手配
- 公的機関でのお手続き(住民票、年金等)
2024年7月ー8月
- 現地到着
- 住まいなどのセットアップ
- ファウンデーション開始
2024年8月ー2025年5月 ファウンデーションコース
2025年7月ー2026年6月 メルボルン大学1年生
2026年7月ー2027年6月 メルボルン大学2年生
2027年7月ー2028年6月 メルボルン大学3年生
2028年6月 メルボルン大学卒業
2. ディプロマコースからの編入
ディプロマとは日本でいう大学1年次相当の学位を指し、こちらに8ヶ月〜1年ほど通うことで、オーストラリアの大学2年生に編入することができます。入学時期ですが、2月、6月、7月、10月頃が大体の入学月です。入学日がディプロマで2年次の6月から編入する場合、下記のようなスケジュールになります。
2023年8月ー2月
- 高校3年生の1学期までの成績が出たらディプロマコースへ出願
2024年3月
- 出願していない方は出願 or 条件付き合格をうけている方は最終書類の提出
- 学校の入学手続き・学費の支払い
2024年3月ー5月
- 学生ビザの取得
- 航空券・現地滞在先の手配
- 公的機関でのお手続き(住民票、年金等)
2024年6月
- 現地到着
- 弊社現地オフィスまたはオンラインでのオリエンテーションと生活セットアップ
- ディプロマ開始
2024年6月ー2025年6月 ディプロマコース
2025年7月ー2026年6月 2年次編入
2026年7月ー2027年6月 大学3年生
2027年6月 大学卒業
3. 大学へ直接入
一部のオーストラリアの大学では、日本の高校卒業資格を現地の高校3年生卒業と同程度と認めている大学もあり、高校の成績と英語力次第で、現地の大学に直接入学するということも可能です。また、日本の高校の成績証明書の代わりに、規定のSATのスコアを提出すれば直接入学が可能な大学もあります。大学の学部は2月、7月の年2回の入学月を設けているところが多いです。7月に入学する場合、下記のようなスケジュールになります。
2023年8月ー2月
- 高校3年生の1学期までの成績が出たら大学学部へ出願
2024年3月ー4月
- 出願していない方は出願 or 条件付き合格をけている方は最終書類の提出
- 学校の入学手続き・学費の支払い
2024年3月ー6月
- 学生ビザの取得
- 航空券・現地滞在先の手配
- 公的機関でのお手続き(住民票、年金等)
2024年7月
- 現地到着
- 生活セットアップ
- 大学開始
2024年7月ー2025年6月 大学1年生
2025年7月ー2026年6月 大学2年生
2026年7月ー2027年6月 大学3年生
2027年6月 大学卒業
4. 語学学校へ入学し、ファウンデーション・ディプロマコースから入学
もし、英語力が入学条件に達しない場合、語学学校を挟んで入学をするという選択肢もあります。どのぐらいの期間語学学校に通うかは、本人の英語力次第ですが、数ヶ月語学学校に通ってから、ディプロマコースに通い編入をするというケースなどがあります。例えば8月から語学学校に半年通い、ディプロマで1年学習したのち、2年次から編入する場合のスケジュールは下記のようになります。
2023年8月ー2月
- 高校3年生の1学期までの成績が出たら、語学学校+ファウンデーション/ディプロマ/大学学部へ出願
2024年3月ー4月
- 出願していない方は出願 or 条件付き合格をけている方は最終書類の提出
- 学校の入学手続き・学費の支払い
2024年3月ー7月
- 学生ビザの取得
- 航空券・現地滞在先の手配
- 公的機関でのお手続き(住民票、年金等)
2024年7月ー8月
- 現地到着
- 生活セットアップ
- 語学学校の開始
2024年8月ー2025年2月 語学学校
2025年2月ー2026年1月 ディプロマコース
2026年2月ー12月 2年編入で大学2年生
2027年2月ー12月 大学3年生
2027年12月 大学卒業
出願書類の準備について
オーストラリアの大学に出願する場合、下記の書類が必要です。
- 成績証明書(和文、英文 各1通)
- 卒業証明書(和文、英文 各1通)
- パスポート顔写真面のコピー
- クレジットカード(出願料支払いのため)
- 英語試験スコア(IELTS、TOEFLなど)
特徴は、他国の入試のように課外活動や賞の受賞歴、エッセイなどは必要がなく、ほぼ高校の成績と英語力で合否が決まります。
そのため、準備する書類などが少ないので、高校の授業に専念することができ、高校でいい成績を納めることができればオーストラリアのトップ大学への進学の道も開けるので、日本人の学生にとってはとても負担が少ないと言えます。ぜひ高校の勉強を頑張っていい成績を納めて、希望の進学先合格への切符を手に入れてくださいね。
なお、大学によって必要な書類や条件などは異なるため、詳細はお問い合わせください。
まとめ | 卒業後すぐ大学入学という訳ではない
いかがでしたか。オーストリアでは、日本のように浪人という概念がなく、高校卒業後すぐ大学入学をする必要があるという訳ではありません。そのため、1年ほど卒業からブランクがあっても入学に大きな支障は生じる傾向は少ないですが、入学までの時期に数年も空くと、経歴証明のために英文履歴書などが求められるケースがあるため注意が必要です。