治安が良く暮らしやすいオーストラリアは、観光としても留学先としても人気の国です。また外国人の受け入れも豊富なので、滞在目的に応じた様々な種類のビザが提供されています。この記事では、オーストラリアでの留学を検討する時に、どんなビザの種類があるのか解説します。
※ 本記事の情報は2024年8月時点のものです。情報は随時更新される可能性があるため、最新情報はオーストラリア政府移民局のホームページをご確認ください。
オーストラリア留学で選べるビザの種類
留学目的で日本国内から申請できるビザは、主に「短期滞在ビザ」「観光ビザ」「学生ビザ」「ワーキングホリデービザ」の4種類あります。
短期訪問用の電子ビザ(Electric Travel Authority / Subclass 601)
Electric Travel Authority(ETA)は、オーストラリアを短期間訪問する観光客やビジネス渡航者向けの電子ビザです。申請はオンラインで簡単にできて、発行から12ヶ月有効で一度の入国で最大3ヶ月の滞在が可能です。
ただし、ETAでは就労が認められておらず、滞在中は観光や短期のビジネス活動(商談や会議など)に限られます。滞在期間が3ヶ月以内で、アルバイトなどを含む報酬を得る就労をしない語学留学や交換留学にオススメです。
ビザの詳細
ビザの名称 | Electric Travel Authority(Subclass 601) | 最大滞在期間 | 3ヶ月 | 就学 | 3ヶ月以内であれば可 | 就労 | 不可 | ビザの延長 | 不可 | 申請料 | 20AUD(2024年8月現在) | 年齢制限 | 制限なし |
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観光ビザ(Tourist stream / Subclass 600)
観光ビザ(サブクラス600)は、観光や友人・家族訪問・短期のビジネス活動(商談や会議など)を目的にオーストラリアを訪れる人向けのビザで、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の滞在期間が選べます。
ETA(サブクラス601)は3ヶ月以内の滞在となるため、3ヶ月以上の滞在が必要な場合はこちらのビザを選ぶ必要があります。ちなみに観光ビザもアルバイトなどを含む報酬を得る就労は認められていません。
ビザの詳細
ビザの名称 | Tourist stream(Subclass 600) |
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最大滞在期間 | 3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月 |
就学 | 3ヶ月以内であれば可 |
就労 | 不可 |
ビザの延長 | 不可 |
申請料 | 195AUD(2024年8月現在) |
年齢制限 | 制限なし |
学生ビザ(Student visa / Subclass 500)
学生ビザは、語学留学・大学留学・大学院留学で渡航する方向けのビザです。学生ビザの有効期限は受講・進学するコースによって異なり、最大で5年まで滞在可能となります。
基本的に学生ビザは、就学先の入学許可書を取得していることが申請の条件となります。また、就学先によってはビザ申請時に英語力を証明する必要があり、英語試験の結果を提出する場合もあるので、事前に調べて準備をしておきましょう。
就労については、2週間で48時間以内であればアルバイトなどの就労が認められています。
ビザの詳細
ビザの名称 | Student visa(Subclass 500) |
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最大滞在期間 | 5年 |
就学 | 可(3ヶ月以上必須) |
就労 | 可(2週間で48時間以内) |
ビザの延長 | 可 |
申請料 | 1600AUD(2024年8月現在) |
年齢制限 | 6歳以上 |
ファーストワーキングホリデービザ(First Working Holiday visa / subclass 462)
ワーキングホリデービザは最も自由度の高いビザで、学校に通うことも、アルバイトをして収入を得ることも、国内を旅行することもできます。しかし、学校に通える期間は17週間以内と決まっているため、長期の留学には適していません。(就労も同じ雇用主の元では最長6ヶ月までと制限有)
条件を満たせば、後ほど紹介するセカンド・サードワーキングホリデービザに繋げることができます。取得できる年齢が30歳と上限があるので、注意してください。
ビザの詳細
ビザの名称 | First Working Holiday visa(subclass 462) |
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期間 | 1年(条件を満たせば延長可) |
就学 | 可(17週間以内) |
就労 | 可(同じ雇用主の元では最長6ヶ月) |
申請料 | 650AUD(2024年8月現在) |
年齢制限 | 18歳から30歳まで |
留学後に申請できるビザ
卒業生ビザ(Temporary Graduate visa / Subclass 485)
卒業ビザは、オーストラリア国内の学校を卒業後最大18ヶ月間滞在することができるビザです。このビザを活用して、更なる勉強や仕事で経験を積む方が多くいます。
就労経験を積み、ビジネスビザや永住ビザを目指すような方が多く取得するビザとなっています。
ビザの詳細
ビザの名称 | Temporary Graduate visa(Subclass 485) |
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期間 | 18ヶ月 |
就学 | 可 |
就労 | 可 |
申請料 | 1945AUD(2024年8月現在) |
年齢制限 | 35歳以下 ※一部例外あり |
セカンド・サードワーキングホリデービザ
ファーストワーキングホリデービザを2年目・3年目に延長できるビザです。セカンドビザの申請条件は、ファーム業(農作物の栽培や収穫)や政府が指定する地域でのホスピタリティ業に3ヶ月以上就労することです。
サードビザは、セカンドワーキングホリデービザ滞在中に6か月以上政府指定の季節労働をすることが条件となっています。
ファーストワーキングホリデービザでオーストラリアに滞在し、オーストラリアが気に入った、または将来は永住権を取りたいのでその準備がしたい方々が、滞在を延長する際に取るビザです。
ビザの詳細
ビザの名称 | Second・Third Working Holiday visa |
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期間 | 1年(条件を満たせば延長可) |
就学 | 可(17週間以内) |
就労 | 可(同じ雇用主の元では最長6ヶ月) |
申請料 | 650AUD(2024年8月現在) |
年齢制限 | 18歳から30歳未満 |
目的別!ビザの選び方とは?
ビザの種類が分かったあとは、自分の留学スタイルにどのビザが合っているか考えてみましょう。
3ヶ月以内の短期留学なら観光ビザ(ETA)
3ヶ月以内の短期留学なら費用も安くビザが取得しやすい「観光ビザ」がオススメです。
観光ビザでも、現地で語学を学び、オーストラリアの生活を暮らしを楽しむことができるので、アルバイトしなくても良いという方は観光ビザを取得しましょう。
3ヶ月以上の長期留学なら学生ビザ
大学留学や大学院留学を検討中の方は、最長5年までビザが取得できる「学生ビザ」がオススメです。
学生ビザは2週間で48時間以内であれば就労ができるので、現地でアルバイトをしながら生活を送ることができます。アルバイトを通して、オーストラリアのビジネスマナーを学んだり、学校以外の友人をつくるきっかけとなります。
短期留学&現地でガッツリ働きたい
「17週間以内の短期留学でアルバイトも経験したい」「現地でガッツリ働きたい」と明確な目的がある方は、就労制限のない「ワーキングホリデービザ」がオススメです。
ワーキングホリデービザを活用して、現地で学ぶ・働くの両方の経験をし、より実践的な英語力を培うことができます。
簡単!留学ビザの申請ステップ
ここからは「短期滞在用の電子ビザ(ETA)」「学生ビザ」「ワーキングホリデービザ」の申請方法を簡単にご紹介します。
短期滞在用の電子ビザ(ETA)申請の流れ
1. パスポートの有効期限を確認する
2. Australia ETAの公式アプリをダウンロードする(iOS:AustralianETA、Android:AustralianETA)
3. アプリの手順に沿って申請手続きを始める。
4. 本人確認用の顔写真、メールアドレス、パスポート写真ページのデータが必要になります。
5. ビザ申請料を支払う(20AUD)
6. 申請結果をメールで確認する
学生ビザ申請の流れ
1. 学校に入学申し込みをし、入学許可書(CoE:Confirmation of Enrolment)を発行してもらう
2. ImmiAccountを作成・ログインする
3. New applicationをクリック→Studentを選択→Student VIsa(500)を選択
4. terms and conditions を読んで同意する
5. 申請書の入力をする
6. 必要書類をアップロードする
7. ビザ申請料金を支払う(1600AUS)
8. 申請結果をメールで確認する
ワーキングホリデービザ申請の流れ
1. ImmiAccount を作成・ログインする
2. New applicationをクリック→Work & Holiday を選択→First Working Holiday visa(417)を選択
3. Your personal detailで個人情報を正しく入力する
4. Critical date confirmationでパスポート情報を確認する
5. Your personal detailで職業を選択する
6. Residential address detailで日本の住所を入力する
7. Contact detailで住所と連絡先に誤りがないか確認し、メールアドレスを記入する
8. Health Declarationで健康に関する質問にYesかNoで答える
9. Character Declaration で犯罪歴などの情報を記入する
10. Declarationで全ての記入内容を確認する
11. 申請料金を支払う(クレジットカード可)
12. ビザ発給の状況をImmiAccountにログインして確認する
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