オーストラリアは治安もよく、留学生の受け入れ実績も豊富なことから、世界中でも人気の高い留学先です。また、語学留学やワーキングホリデー、大学・大学院留学、TAFE留学など留学の選択肢も豊富です。そんな留学しやすい国として有名なオーストラリアですが、留学する時は、どのような費用がいくらくらい必要になるのか気になりますよね。
この記事では、それぞれのプラン別の留学費用や、準備や生活など共通で必要になる費用をまとめました。ただし、滞在先のエリアや生活スタイル、利用する留学エージェント、為替など、様々な条件で費用が変わってきますので、参考としてチェックしてみてください。
※ 本記事は2024年9月時点の情報を元にしています。
オーストラリア留学にかかる費用【学費】
オーストラリアの留学では、語学留学や大学・大学院留学、ワーキングホリデー、TAFE留学など様々な留学プランがあります。ここでは、各プランごとの留学費用をみていきましょう。
語学留学
多様性を受け入れる風土があり、治安も良いオーストラリアでの語学留学はとても人気があります。また、自身の計画に合わせて留学期間を選びやすいのも語学留学の特徴です。
ここでは、それぞれの期間ごとの語学留学の費用をまとめました。ただし、費用はエージェントや語学学校、選ぶコースや期間、地域によって異なりますので、あくまでも目安となります。
期間 | 留学費用(AUD) | 期間 | 2週間 | 約800〜1,000AUD | 約79,200〜99,000円 |
---|---|---|
1ヶ月 | 約1,600〜2,000AUD | 約158,400〜198,000円 |
3ヶ月 | 約4,800〜6,000AUD | 約475,200〜594,000円 |
6ヶ月 | 約9,600〜12,000AUD | 約950,400〜1,188,000円 |
1年間 | 約19,200〜24,000AUD | 約1,900,800〜2,376,000円 |
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーも非常に人気があり、2024年には日本人に対して発給したワーキングホリデービザの発給数が過去最高となりました。ワーキングホリデーは現地での就労を目的とした制度のため、基本的に必要なのは生活費だけですが、最大4ヶ月間は語学学校に通うことも可能です。その場合は別途授業料がかかるため、語学留学の費用を参考にしてください。
TAFE留学
TAFE(Technical and Further Education)は、オーストラリア全土で提供される、実際の職場で役立つスキルの習得を目指した実践的な職業教育プログラムです。幅広い分野での資格取得が可能で、ビジネス、ホスピタリティ、デザインなど多様なコースがあります。
学費が比較的安価でスケジュールも柔軟に組めるため、留学やキャリアアップを目指す方に人気のプログラムです。また現場では英語力が求められるため、語学コースと組み合わせることも可能です。
TAFEの費用はコースや期間、学校の立地によっても異なりますが、代表的なコースを参考にした費用は以下の通りです。
コースの種類 | 期間 | 授業料(AUD) | 日本円 | サーティフィケート (Certificate) |
6ヶ月〜1年 | 約5,000〜15,000AUD | 約495,000〜1,485,000円 |
---|---|---|---|
ディプロマ (Diploma) |
1〜2年 | 約10,000〜18,000AUD | 約990,000〜1,782,000円 |
アドバンスド・ディプロマ (Advanced Diploma) |
1.5〜2年 | 約15,000〜22,000AUD | 約1,485,000〜2,178,000円 |
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
大学・大学院留学
世界的にもトップクラスの教育水準を誇るオーストラリアでは、大学・大学院留学も人気です。各大学の授業料は名門校やトップスクールほど高くなる傾向にあります。ちなみに、同じレベルならシドニーやメルボルン等の大都市にある大学よりも、ブリスベンやキャンベラといった地方都市の方が平均して安い傾向です。
一般的な専攻(人文学や理学部など)をベースにした、各学校の1年間の学費は以下の通りです。
学校の種類 | 授業料(AUD) | 日本円 |
---|---|---|
シドニー・メルボルンにある名門校 | 約28,000~40,000AUD | 約2,772,000~3,960,000円 |
シドニー・メルボルンにある中堅校 | 約21,000~30,000AUD | 約2,079,000~2,970,000円 |
その他の都市にある名門校 | 約22,000~32,000AUD | 約2,178,000~3,168,000円 |
その他の都市にある中堅校 | 約20,000~27,000AUD | 約1,980,000~2,673,000円 |
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
その他にも、以下の費用が必要です。
入学申請料:1校につき100~150AUD程度
※本サイトを経由する場合免除となる大学あり。
詳細はこちら
滞在手配料:1校につき100~200AUD程度(実際の手配時に支払い)
オーストラリア留学前の準備に必要な費用
パスポート取得にかかる手数料
パスポートを持っていない人は、まずパスポートの発行が必要です。パスポートの有効期限が1年を切っている場合も、パスポートの更新を行ってからビザの申請が必要になります。
5年間有効パスポート (12歳以上) |
11,000円 |
---|---|
10年間有効パスポート (18歳以上) |
16,000円 |
※ 都道府県手数料+都道府県手数料を合計した金額
ビザの申請・取得費用
オーストラリアのビザは、大きく分けて「電子渡航許可(ETA)」「観光ビザ」「ワーキングホリデービザ」「学生ビザ」の4種類があります。
取得するビザは、滞在期間によって変わるので、以下の表を参考にしてください。
ビザの種類 | 対象 | 費用 |
---|---|---|
電子渡航許可(ETA) |
|
20AU$ |
観光ビザ |
|
195AU$ |
学生ビザ |
|
1,600AU$ |
ワーキングホリデービザ |
|
650AU$ |
※ 2024年9月時点
オーストラリアの航空券
オーストラリアまでの航空券は、渡航時期や渡航先の都市によって異なりますが、相場は片道8〜15万円です。渡航日近くで航空券を取得すると金額が高くなるため、出発日が決まったら早めに航空券を予約をしましょう。
格安航空のLCCであれば安く航空券を取得できますが、受託手荷物の制限に引っかかってしまい追加料金が発生してしまうことも。海外留学は荷物が多くなるため、LCCで航空券を取得する場合は、受諾手荷物の大きさや重さを事前に確認しておきましょう。
海外保険
海外保険は、保険会社や加入プランにより金額が異なりますが、相場は1年間で18~25万円です。海外保険は任意ですが、万が一、滞在中に病気やケガをした時の費用のことを考えると加入しておくほうが安心です。短期留学の場合は、クレジットカードにある海外保険を利用する方が多いです。
なお学生ビザで留学をする場合は、OSHC(Oversea Student Health Cover)の学生ビザ付帯保険の加入が義務付けられています。
OSHCに加入すると、以下が補償されます。
- 医師(GP)の診察
- 病院での治療
- 救急車
- 限られた医薬品(薬)
半年間で約3万円が費用の目安になります。学生ビザを取得する場合には、OSHCを忘れずに費用計算するようにしましょう。
オーストラリア留学の現地の生活費用
現地でかかる費用として、家賃や食費などの生活費や交通費、携帯代、娯楽代などがあります。生活費は滞在するエリアによっても異なるので、あくまでも目安として参考にしてください。
家賃 |
|
---|---|
食費 | 3〜5万円(自炊で節約可能) |
携帯代 | 5千円 |
交通費 | 2万円 |
雑費・娯楽費 | 2万円 |
合計 | 15〜30万円 ※家賃や生活スタイルによって変動します |
※ 都道府県手数料+都道府県手数料を合計した金額
家賃
家賃は学生寮に入るか、アパートなどの賃貸を契約するか、シェアハウスやホームステイを利用するかであったり、滞在先のエリアで費用が変わってきます。
参考までにホームステイ、シェアハウス、学生寮、郊外の学生アパートを比較してみます。ただし、住むエリアや仲介先等によっても金額は異なりますので、あくまでも目安としてみてください。
滞在タイプ | 1週間あたりの金額 | 1ヶ月あたりの金額 |
---|---|---|
ホームステイ | 200〜300AUD (19,800〜29,700円) |
860〜1,290AUD (85,140〜127,710円) |
シェアハウス | 100〜300AUD (9,900〜29,700円) |
430〜1,290AUD (42,570〜127,710円) |
on-campus 学内大学寮 |
都市部:423AUD(41,877円)〜 地方:330AUD(32,670円)〜 |
都市部:1,819AUD(180,081円)〜 地方:1,419AUD (140,481円)〜 |
oOff-campus 学外学生アパート |
都市部:270AUD(26,730円)〜 地方:150AUD(14,850円)〜 |
都市部:1,161AUD(114,939円)〜 地方:645AUD(63,855円)〜 |
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
各都市別の学内大学寮や学外学生アパートの費用はこちらで詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
食費
ホームステイの場合、食費もセットになっているのでかからないケースが多いです。自立した生活を送る場合、生活環境によっても異なりますが基本的には自炊中心+たまに外食するのであれば、以下のイメージです。
月に300〜450AUD(29,700〜44,550円)
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
オーストラリアは日本に比べて物価が高いため、外食をすると食費が高くつきます。自炊を頑張れば食費を抑えることができるので、工夫できると良いですね。
通信費
月に50AUD(4,950円)前後
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
留学期間にもよりますが、留学中は現地の通信事業者と契約してSIMカードや携帯電話を利用することが一般的です。オーストラリアでよく知られている通信会社には、ボーダフォン(イギリス系)、テルストラ(国営)、オプタスがあります。
契約方法は、プリペイドSIMを購入するか、ポストペイド(月額・年額契約)を契約する2種類があります。プリペイドSIMの方がスーパーなどで手軽に購入ができて、SIMフリーの端末であればSIMカードを入れ替えるだけで利用できるので簡単です。
交通費
月に200AUD(19,800円)前後
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
交通費も滞在先のエリアや通学の距離などで様々ですが、ホームステイやシェアハウスの場合は郊外に住むことも多く、公共交通機関を利用すると意外と交通費がかかるケースもあります。
ちなみに、オーストラリアにも各都市ごとに交通系のICカードがあります。例えば、シドニーではOPALカードという交通系ICカードがあり、電車、バス、フェリー、トラム(路面電車)で利用可能です。
1日や1週間の利用額に上限があり、平日(月~木)の1日上限は大人18.70 AUD、週末や祝日は9.35 AUDです。1週間の上限は大人50 AUDで、これを超えると追加料金なしで利用できます。また、通勤・通学時間帯のピークを外した時間には30%の割引が適用されるため、交通費を抑えることができます。
※金額は2024年9月時点の内容です
雑費・娯楽費
その他には、日用品を購入する雑費や休日を楽しむ娯楽費なども必要です。雑費や娯楽費は生活スタイルによって必要な金額が変わるので一概には言えませんが、目安としては以下の通りです。
月に100〜250AUD(9,900〜19,800円)前後
※ 為替レートを1AUD = 99円で計算しています。
オーストラリアの物価は日本よりも高い傾向があります。参考までに、映画のチケットは一般的に17〜18.70AUD(約1,683〜1,851円)、学生割引を利用すると約15AUD(約1,485円)になります。また、カフェでのコーヒー代は平均4〜5.50AUD(約396〜545円)です。
外食も含め、全体的に日本よりも生活費がかかるため、留学や滞在を考える際にはしっかりと予算を計画することが大切です。
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