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ダブルディグリーとダブルメジャーの違いとは?

オーストラリアの大学では、「ダブルディグリー」や「ダブルメジャー」といった選択肢を耳にすることがあります。これらは日本の大学にはあまり見られない制度で、留学を考えている方にとっては非常に魅力的です。本記事では、これらの制度の違いやメリット・デメリット、選択時のポイントについて詳しく解説します。

 

ダブルディグリーとは?

ダブルディグリーの定義

ダブルディグリー(Double Degree)とは、2つの学士号を同時に取得できるプログラムのことです。一つの大学、もしくは提携する複数の大学を通じて履修を進めます。例えば、「工学」と「経営学」など、異なる分野の学位を同時に取得することが可能です。

 

ダブルディグリーの特徴

  • 学習期間:通常の学士号取得よりも1~2年長い。
  • 多分野の知識:異なる分野のスキルと視点を得られる。
  • キャリアの幅が広がる:2つの分野の学位を持つことで、就職市場での競争力が向上します。
 
 

ダブルメジャーとは?

ダブルメジャーの定義

ダブルメジャー(Double Major)は、取得する学士号は1つですが、その中で専攻を2つ選ぶプログラムです。同じ学位の枠内で異なる専攻を組み合わせることができます。例えば、「マーケティング」と「国際ビジネス」など、関連性の高い分野を同時に学ぶことが一般的です。

 

ダブルメジャーの特徴

  • 学習期間:通常の学士号と同じ期間で完了可能。
  • 集中度の高い学習:専攻が関連していることが多いため、学習内容が相互に補完されます。
  • コスト効率:学費や生活費を追加で支払う必要がありません。
 
 

ダブルディグリーとダブルメジャーの違い

学位の数

  • ダブルディグリー:2つの学士号を取得。
  • ダブルメジャー:1つの学士号内で2つの専攻を選択。
 

学習期間

  • ダブルディグリー:通常よりも長期間(約4〜5年)。
  • ダブルメジャー:通常の学士課程と同じ(約3~4年)。
 

費用

  • ダブルディグリー:学費や生活費が追加でかかる。
  • ダブルメジャー:通常の学位取得と同じ学費、滞在費用で収まる。
 
 

ダブルディグリーのメリット・デメリット

メリット

  • 幅広いキャリア選択肢:異なる分野での知識でありながら、専門性高く身につけることができ、キャリア選択の幅を広げられる。
  • 国際的な競争力:複数の専門性を持つことで、グローバルなキャリアに有利。
 

デメリット

  • 負担が大きい:学習期間が長いため、金銭的・時間的負担が増える。
  • 集中力の分散:2つの分野を並行して学ぶため、学業に対するプレッシャーが大きい。場合によっては途中からシングルディグリーに変更する方もいます。
 
 

ダブルメジャーのメリット・デメリット

メリット

  • 効率的な学習:同じ学費と期間で多くの知識を習得可能。
  • 専門性の深まり:関連分野を組み合わせることで、より高度な知識が身につきます。
 

デメリット

  • 選択肢の制限:組み合わせ可能な専攻が限定的。
  • 学位はあくまで1つ:複数の専攻を学んではいるものの学位として取得できるのは1学位にとどまります。
 
 
 

ダブルディグリーとダブルメジャーを選ぶポイント

キャリアゴールを明確にする

将来のキャリアに必要なスキルや知識を明確にしましょう。特に異なる分野を学ぶダブルディグリーは、キャリア目標によっては大きな利点となります。

 

費用と時間を考慮する

学費や生活費、学習にかけられる時間を考慮し、自分に合ったプログラムを選ぶことが重要です。

 

自分の学習スタイルに合うものを選択

負担が大きいダブルディグリーが向いている人もいれば、効率的に学べるダブルメジャーが適している人もいます。自分の学習スタイルや得意分野を把握することが大切です。

 
 

オーストラリアでダブルディグリーとダブルメジャーに適した大学は?

 

ダブルディグリーを選びたい方におすすめの大学は?

ダブルディグリーは元々、一部の学習内容が共有できる専攻同士で設定されることが多く、選びたい専攻同士を2つ選んでもダブルディグリーにはなりません。

数多くのコースがダブルディグリーで設定されているのは以下の大学です。

 

Monash University (モナッシュ大学)

例:

など。全部で80を越えるダブルディグリーがあります。

 

University of New South Wales(ニューサウスウェールズ大学)

例:

など。こちらも90を越えるダブルディグリーがあります。

将来のキャリアに必要なスキルや知識を明確にしましょう。特に異なる分野を学ぶダブルディグリーは、キャリア目標によっては大きな利点となります。

 
ダブルメジャーを選びたい方におすすめの大学は?

基本的にオーストラリアのほぼすべての大学でダブルメジャーでの履修が可能です。ダブルメジャーは同じ学群の専攻内容から2つ設定するのが通常ですが、以下2つの大学では「異なる学部から」「メジャーとして」科目が履修できるユニークな取り組みがあるので、ご紹介します。

 

シドニー大学

以下の専攻の場合、Shared Poolと呼ばれるその他の学部からメジャーを選ぶことができるようになっています。

  • Bachelor of Advanced Computing
  • Bachelor of Applied Science (Exercise and Sport Science)
  • Bachelor of Arts
  • Bachelor of Commerce
  • Bachelor of Economics
  • Bachelor of Design / B Adv Studies (Interaction Design)
  • Bachelor of Science
  • Bachelor of Visual Arts
 

ダブルメジャーとは少し異なりますが、選んだ学部でメジャーを学ぶほか、Breadthと呼ばれる幅広い学群の中から、興味がある分野を4〜6科目程度学ぶことが可能です。「メルボルンモデル」とも呼ばれるこの履修スタイルはメルボルン大学特有のもので、分野をまたいで幅広く学べることに魅力を感じる生徒さんも多い様です。

 
 

まとめ

オーストラリアの大学進学では、ダブルディグリーとダブルメジャーという選択肢があります。それぞれの特徴を理解し、目的や状況に応じて最適なプログラムを選択することで、充実した留学生活を送ることができるでしょう。本記事を参考に、ぜひ自分に合った道を見つけてください!

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