メルボルン大学特有の「メルボルンモデル」とは?
オーストラリアの大学は、学部課程であっても初年度から専門的な学びに取り組めることが魅力の一つです。そんな中、オーストラリアの名門大学として知られるメルボルン大学は、2008年に画期的なカリキュラムを導入しました。
世界の名だたるトップスクール同様に、「人間力」を育てることの重要性に着目し、学部レベルでの履修科目は、専門知識を深める履修科目に加え、必ず教養を高めるための「Breadth」と呼ばれる選択科目を履修させる構成に変更したのです。
この考え方に基づき、メルボルン大学では例えば医学や獣医学を学ぶ場合でも専門性の高い科目は大学院進学後に学び、学部レベルでは医学部ではなく、関連する理系科目の学習にとどめて学部課程を終える様になっています。大学院への進学後にさらなる専門科目を学ぶような構成になっているために、大学で学びながら、最終的に自身のキャリアをどうするか、基礎知識を身につけながら考えられるようにもなっているわけです。
学術的にも優れ、人間力の高い人材を輩出する目的で導入されたメルボルン大学のカリキュラム構成をメルボルンモデル(Melbourne Model)と総称し、同大学の特徴と位置づけています。
メルボルンモデルの中核、Breadth
履修専攻だけでなく、幅広い学術分野の中から、興味ある内容を履修することが義務づけられているメルボルンモデルでは、主専攻以外の学びをBreadthと呼んでいます。Breadthの中では、知識を身につけるのに加え、様々なことに興味を持つ・理解することを奨励しているため、将来、社会に出た際に様々なバックグラウンドの人たちとコミュニケーションをとる力なども身につけることが可能になるとも言われています。
例えば、ビジネスを学ぶ学生でも、マーケティングなどを主専攻にした場合、広告などを考える際に芸術的な知識を身につけておきたいと考える人もいるはず。Breadthではビジネス専攻の学生がデザインなどの知識を身につけられるよう、ビジュアルアート(芸術)科目を履修出来るようになっています。
このように、学びたい専攻以外にも興味がある分野がある学生さんにとっては、魅力ある大学といえます。
メルボルン大学の学部課程は全部で9つだけ!
他のオーストラリア大学と比較すると学部が少なく見えるメルボルン大学ですが、各学部の中で、主専攻(Specialisationとも呼ぶ)として、様々な学びが可能になっています。
学部名 | 学べる専攻(例) |
---|---|
Bachelor of Agriculture | 農業経済、植物・土壌学 |
Bachelor of Arts | 人類学、アジア学、古典、犯罪学、開発学、環境学、歴史、言語学、政治・国際学、心理学、社会学 |
Bachelor of Biomedicine | バイオテクノロジー、生化学・分子生物学、遺伝子学、免疫学、生理学 |
Bachelor of Commerce | 会計学、ビジネス、経済学、金融額、経営学、マーケティング |
Bachelor of Design | 建築額、グラフィックデザイン、都市計画、コンピューター、土木工学 |
Bachelor of Fine Arts | 演劇、アニメーション、ダンス、映像学、音楽芸術 |
Bachelor of Music | 作曲、ジャズ、民族音楽学 |
Bachelor of Oral Health | 口腔衛生学 |
Bachelor of Science | 動物健康学、化学、環境科学、数学、メカトロニクス、地学、栄養学、海洋生物学、気象学、コンピューター、薬学、物理、心理学 |
メルボルン大学に進学するには?
メルボルン大学での学びは何を主に学びたいのかにより、どのコースに進み、科目をどう履修するかなどしっかりと見極めることが大切です。日本の高校を卒業する学生さんであれば、付属のファンデーションコース(トリニティカレッジ)を経由する必要もあります。入学条件の確認や出願方法など、個別の状況に合わせて計画を立てていくのが良いでしょう。
大学について、進学方法についてなど、ぜひ一度ご相談ください。
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