人気の専攻
オーストラリアの大学・大学院では特徴のある専攻から、伝統的に需要の高い専攻まで、幅広い履修分野をカバーしています。ここでは、特に日本人留学生に人気の専攻を紹介します。
大学(学部課程)で人気の専攻
ビジネス
留学生、現地学生ともに人気が高い専攻がビジネス系学位。大学院でMBA(経営修士号)取得をメイザして学ぶ留学生も多い。ビジネスでは、経営学、会計学、人事、財務、マーケティングなどを基礎として学び、主専攻ではそれらの中から自分の専門性を高めていく。民間、公的機関に関わらずビジネスで学んだ知識はいかせるフィールドが広い。
卒業後のキャリア例
金融、商社などを含む多岐に渡る民間企業と公的機関及び会計士などの専門職
学べる大学例
メルボルン大学、モナッシュ大学、ボンド大学、シドニー大学、ニューサウスウェールズ大学、マッコーリー大学、メルボルン工科大学、クイーンズランド大学、クイーンズランド工科大学
ツーリズム・ホスピタリティ
観光大国として名高いオーストラリアでは、ツーリズムを中心に、ホテル、レストラン、観光施設などのサービス業界で働くための実践力とマネジメント能力を養うプログラムがある。中にはインターンシップなどの実習をホテルなどで体験するプログラムもある。
卒業後のキャリア例
ホテル、航空、リゾート、エンターテインメント、レストランなどのサービス産業でのプロフェッショナル
学べる大学例
グリフィス大学、ディーキン大学、クイーンズランド大学、ボンド大学、エディスコーワン大学等
環境学
比較的新しい学術分野である環境学は、世界が抱える様々な環境問題に対して、解決策としての理論、技術を発展させていく実践的な専攻。環境学は、自然科学・社会科学の両面からアプローチをするため幅広い知識が形成される。生物学、環境工学、環境経済学など、専門分野は細かく分かれる。
卒業後のキャリア例
環境コンサルティング、環境保護団体、大学院を経て研究職
学べる大学例
クイーンズランド大学、グリフィス大学、ジェームスクック大学、マッコーリー大学、モナッシュ大学、メルボルン大学、ニューサウスウェールズ大学、オーストラリア国立大学
スポーツ科学/マネジメント
スポーツは、近年急速に発展してきた分野の一つ。新しい分野だけあって、特にスポーツ科学の研究を行っている大学は限られる。主な専門コースとしては、生体力学、運動科学、栄養学、スポーツ医学などが挙げられる。その他、スポーツをビジネスとして体系的に学ぶスポーツマネジメントなどもある。
卒業後のキャリア例
スポーツトレーナー、インストラクター、栄養士、スポーツ施設管理者、研究職
学べる大学例
エディスコーワン大学、グリフィス大学、ディーキン大学、シドニー大学、シドニー工科大学、クイーンズランド大学、西オーストラリア大学、カーティン大学
国際関係学
国際機関を目指す学生に人気のある国際学。国際理解の基礎となる国際関係学や政治学、開発学、経済学などを軸に、地域研究、平和・環境問題・民族問題研究などの分野に深くアプローチしていく学問だ。中でも英語圏でありながら地理的にアジアに近いオーストラリアは、アジア学のメッカとして有名。
卒業後のキャリア例
国際公務員、NGO/NPO、国際取引の多い民間企業
学べる大学例
オーストラリア国立大学、メルボルン大学、クイーンズランド、グリフィス大学、シドニー大学等
心理学
概論を重視する日本の心理学に比べ、オーストラリアの大学では、社会状況に対応できる実践的な心理学のカリキュラムを提供している。中でも各種セラピストの職に結びついた臨床心理学、並びにコンピュータサイエンス関連の認知心理学は人気が高い。
卒業後のキャリア例
ソーシャルワーカー、大学院進学、臨床心理士、カウンセラー、研究職
学べる大学例
モナッシュ大学、メルボルン大学、マッコーリー大学、ウーロンゴン大学、ディーキン大学、ニューサウスウェールズ大学、クイーンズランド大学
福祉・看護学
オーストラリアの大学では福祉や看護学でも学位を取得することができる。少子高齢化社会は世界共通の悩みである。そのためか福祉系専攻は留学生にも人気が高い。専門分野としては救急看護、老人学、介護、社会福祉学、リハビリテーション学、遠隔地看護学など。
卒業後のキャリア例
看護士、ソーシャルワーカー、ケアマネージャー
学べる大学例
グリフィス大学、ウーロンゴン大学、エディスコーワン大学、ディーキン大学、モナッシュ大学等
大学院(修士課程)で人気の専攻
英語教授法(TESOL)
移民国家として成長を遂げてきたオーストラリアは、早くから母国語を英語としない人々に英語を教える「英語教授法(Teaching English to Speakers of Other Language: TESOL)」が実践されてきた。 日本では、従来の英語教員の方(すでに職歴があるかた、これから教員になる方両方)からの人気に加え、小学校での英語教育義務化に対応すべく、英語を教えるプロになりたいという小学校教員の方からも人気を集めている。
卒業後のキャリア例
小学校教員、中学・高校の英語教員、英会話学校等の講師、教材開発など
事前に必要な条件
日本の教員資格、教員経験(一部の大学)
評価の高い大学
メルボルン大学、モナッシュ大学、マッコーリー大学、ウーロンゴン大学、シドニー大学、クイーンズランド大学、グリフィス大学
MBA(経営学修士号
MBAはMaster of Business Administrationの略。単なる学位として捉えられるだけではなく、その内容から、企業経営家を育成することを目的としたビジネス直結型の資格として捉えられる側面もある。履修する内容は企業戦略、マーケティング、財務、人事などビジネスのあらゆる分野にわたります。オーストラリアのMBAは短いもので1年程度で取得出来、またMBA進学に不可欠と言われるGMATを要求しない大学もあるため、人気。
卒業後のキャリア例
各企業のマネージメント部門 など
事前に必要な条件
最低でも2年以上の職歴。特にプロジェクトマネージャー等のポジションでの活動の有無、内容について問われる。一部の大学ではGMATを要求する大学もある。
評価の高い大学
メルボルン大学、マッコーリー大学、クイーンズランド大学、クイーンズランド工科大学
通訳・翻訳家になる
英語を極めた先の職業として、常に人気のある通訳・翻訳。特にオーストラリアでは通訳・翻訳の国家資格 NAATI (National Accreditation Authority for Translators and Interpreters)があり、一部の大学ではNAATIが認定するコースもある。卒業後オーストラリア国内にとどまらず、世界中で日英の通訳翻訳家として活躍の場がある。修士レベルで学ぶこのコースは、本格的な会議などの状況を再現し、同時通訳、会議通訳のテクニックを身につける授業なども用意されている。
卒業後のキャリア例
企業通訳・翻訳、フリーの通訳・翻訳家など
事前に必要な条件
日本の修士号(4年制大学卒業)。一部職歴を求める大学あり
評価の高い大学
クイーンズランド大学、モナッシュ大学、マッコーリー大学、ニューサウスウェールズ大学、メルボルン工科大学
- 卒業後のキャリアは卒業後の進路事例に過ぎません。業種/職種により資格等を別途取得する必要がある場合があります。また国により認定制度が異なるものもあります。
- <学べる大学例>に掲載された大学は一例です。