留学に必要な英語力
オーストラリアの大学の多くは出願時にIELTSやTOEFLのスコア提出が義務づけられています。一般的に大学・大学院へ直接入学をする場合、 IELTS6.0〜6.5以上、学部入学の為の準備コース(ファウンデーション、ディプロマ)ではIELTS5.5〜6.0を要します。目安として英検2級の合格者がIELTSを受験した場合、スコアは平均して5.0〜5.5程度と言われています。
英語力が不足していても現時点での英語スコアで願書を提出し、入学までに入学基準に達することができれば、現地到着後すぐに大学(またはファウンデーション・ディプロマ)の授業を受けられます。スコアが足りない場合は、現地到着後に留学生向けの英語コースを受講する必要があります。英語コースの授業は卒業単位に換算されない場合がほとんどですので、その分、卒業までの期間も延びることになります。
IELTSやTOEFLは日本で何度でも受験できますから、何度か受験しながら対策を取り、勉強することをお勧めします。
大学別英語スコアの目安
大学ごと、学位レベルごと必須英語スコアの目安です。
※下記は一般的な専攻の場合の基準スコアとなります。専攻によって必要なスコアは異なります。特に教育学部、法律学部、医学系の学部は上記英語力よりもさらに高いスコアを求める場合もありますのでご注意下さい。
ファウンデーション | ディプロマ | 大学 | 大学院 | |
---|---|---|---|---|
ANU | IELTS6.0以上、TOEFL iBT68以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT68以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT80以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT80以上 |
クイーンズランド大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT70以上 | N/A | IELTS6.5以上、TOEFL iBT87以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT87以上 |
グリフィス大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT64以上 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT64以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 |
ジェイムスクック大学 | N/A | IELTS5.5以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT79以上 |
QUT | IELTS5.5以上、TOEFL iBT69以上 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT69以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 |
ボンド大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT50以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT60以上 | IELTS6.5以上、 TOEFL iBT 79以上 | IELTS6.5以上、 TOEFL iBT 79以上 |
シドニー大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT62以上 | N/A | IELTS6.5以上、TOEFL iBT90以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT90以上 |
マッコーリー大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT66以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT73以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT83以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT83以上 |
UNSW | IELTS5.5以上、TOEFL iBT65以上 | N/A | IELTS6.5以上、TOEFL iBT90以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT90以上 |
ウーロンゴン大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT70以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT79以上 |
メルボルン大学 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT70以上 | N/A | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 |
モナッシュ大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT52以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT69以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 |
ディーキン大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT | IELTS5.5以上、TOEFL iBT | IELTS6.0以上、TOEFL iBT60以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 |
RMIT | IELTS5.5以上、TOEFL iBT71以上 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT71以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT92以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT92以上 |
アデレード大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT50以上 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT50以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT60以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT60以上 |
エディスコーワン大学 | IELTS5.0以上、TOEFL iBT61以上 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT71以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT70以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT84以上 |
西オーストラリア大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT59以上 | IELTS6.0以上、TOEFL iBT68以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT82以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT82以上 |
カーティン大学 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT60以上 | IELTS5.5以上、TOEFL iBT60以上 | IELTS6.5以上、TOEFL iBT79以上 | IELTS6.5以上。TOEFL iBT79以上 |
※3~5年以内に英語で授業を受けていた方(海外の高校・大学を卒業された方など)の場合、その教育機関からの成績証明書を提出することにより、英語スコアを提出する必要が無い場合もあります。
英語力が上記基準に満たない場合でも、付属の英語学校で指定されたコースを修了することで、条件付き合格やパッケージオファーを受理することができます。
留学に必要な成績と英語力
入学基準
オーストラリアの大学に出願するにあたり、入学の決め手となるのは最終学歴での成績(GPA/評点平均)です。(一部、専攻によって職歴を求められる場合もあります。)
大学に出願するには、高校を卒業している、または卒業予定であること、大学院に出願するには、大学を卒業している、または卒業予定であることが必須条件となります。
GPAとは
GPA(Grade Point Average)とは
成績表を数値化したもので、4点満点で表されます。欧米の大学で一般的に使われており、数値化することにより学力を測る指標としています。
GPAの計算方法
日本の高校、大学の場合、学校ごとに計算方法が異なることがありますが、下記は一般的な算出方法となります。
A/優以上=4点、B/良=3点、C/可=2点とし、不可は含めません。
(A/ 優の単位数)×4+(B/良の単位数)×3+(C/可の単位数)×2
÷
総単位数
留学に必要なGPA
出願先の大学や専攻によって異なるため、あくまでも目安となります。 Group of 8 の場合、上記の計算方法でGPA=3.0以上、それ以外の大学は2.5から合格の可能性はあります。
その他の入学条件
出願先の大学や専攻によって、志望動機書や推薦状の提出を求められる場合もあります。また大学院では、専攻やコースによって、職歴や同じ分野での大学単位が必要になる場合があります。
職歴
専攻によっては、学力や英語力の他に、大学院での希望専攻に関する職業経験を入学の条件に加えていることがあります。
<職歴が必要となる主な専攻>
- MBA
- TESOL(英語教授法)などの教育関係*一部必要としない大学もあり
大学によっては、必要となる年数、また条件が異なる場合がありますので、詳細は各大学の定める基準に沿って出願準備しましょう。
GMAT
Graduate Management Admission Testの略。大学院でビジネスを専攻する際に、英語力に加えて数的能力や理論的思考力を測る目的で課せられているテストです。MBAを含むビジネス専攻の大学院を希望される場合、このテストスコアを提出するように求められることがあります。
<MBA出願に際し、GMATを要求する主な大学>
- University of Melbourne
- University of Queensland
- University of New South Wales
- University of Adelaide
- University of Western Australia
ANUをはじめとするその他の名門校でも、GMATを課していない大学もあるのが現状です。GMATを提出する代わりにこれまでの職務経歴や内容などをResume(レジュメ)で説明する必要がありますが、GMATを出さずとも合格通知を名門校から入手することが出来るという点も、オーストラリア大学院留学のメリットの一つです。
英語力が不足する場合
英語力が不足する場合~英語力とアカデミックスキルを身につける~
英語力が基準のスコアに達していない場合でも、大学から条件付き合格をもらい、英語コースを事前にうけることで大学へ入学することが出来ます。 各大学には付属の英語学校があり、指定のアカデミック英語コースを受講すると英語に関する条件をクリアしたことになり、大学へ入学することができます。もちろんこれらのコースを修了しなくても、IELTSやTOEFLで規定のスコアを取得すれば、直接入学することができます。この指定コースに入学するための英語力が足りない場合には、まずGeneral Englishなどのコースを受講し、英語力を付ける必要があります
さらには、すでに英語力を十分に身につけている人でも英語コースを受講することで、大学院入学後、スムーズに授業に入り課題をこなす事ができる様、英語力、アカデミックスキルを身につけることが出来ます。
一般的にIELTSのスコアを0.5ポイントあげるには、約10週間受講する必要があると言われます。
各大学が設定するアカデミック英語コースと入学基準
英語コースとのパッケージオファー | 入学に必要なIELTS | 入学に必要なTOEFL(ibt) | |
---|---|---|---|
ANU | ANU College 【Access English Course】 |
6.0(それぞれ 5.5以上) | 68(Writing18) |
Queensland | ICTE-UQ 【Bridging English Program(BEP)】 |
6.0(それぞれ 5.5以上) | 78(Writing19) |
Macquarie | English language Centre | 6.0(Writing 6.0) | 79(Writing20) |
Melbourne | Hawthorn English Language Centre 【UMELBP】 |
6.0(それぞれ 5.5以上) | 60(Writing18) |
Monash | Monash College 【Monash English Bridging (MEB)】 | 6.0(Writing 5.0~7.0(Writing 6.0) | 79~100 |
上記は10週間のアカデミック英語コースに入学するために必要なIELTSのスコアです。このスコアに満たない場合、上記のコースの前に別の英語コースを受講し、アカデミック英語コースに入学することも可能です。
※上記のコースは一例です。各大学、それぞれ付属の語学学校があり、入学条件も異なります。
※専攻によっては、指定の語学コース終了後にIELTSまたはTOEFL IBTテストのスコアの提出が必要な場合もあります。
合格判定サービス
ICCの合格判定サービスでは、成績表をもとに志望校の大学への合格率、または、合格圏の大学のご紹介を無料で行っています。 下記にて必要事項をご登録の上、成績表をお送りください。
その他の出願条件
1.職歴
いくつかの専攻では、学力や英語力の他に大学院での専攻に関する職業を経験したことがあるかどうかを入学の条件に加えていることがあります。
職歴が必要となる主な専攻
- MBA
- TESOL(英語教授法)などの教育関係*一部必要としない大学もあり
*大学によっては、必要となる年数、また条件が異なる場合がありますので、詳細は各大学の定める基準に沿って出願準備しましょう。
2.GMAT
Graduate Management Admission Testの略。大学院でビジネスを専攻する際に、英語力に加えて数的能力や理論的思考力を測る目的で課せられているテストです。MBAを含むビジネス専攻の大学院を希望される場合、このテストスコアを提出するように求められることがあります。
MBA出願に際し、GMATを要求する主な大学
- University of Melbourne
- University of Queensland
- University of New South Wales
- University of Adelaide
- University of Western Australia
しかし、ANUをはじめとするその他の名門校ではGMATを課していない大学もあるのが現状です。GMATを提出する代わりにこれまでの職務経歴や内容などをResume(レジュメ)で説明する必要がありますが、GMATを出さずとも合格通知を名門校から入手することが出来るという点もオーストラリア・ニュージーランド大学院留学のメリットの一つです。