オーストラリアの大学へ進学しようと思ったのはなぜですか。
オーストラリアへの大学院進学を決めた理由は主に3点ありました。1つ目は、「健康」に関して広く学ぶこと、2つ目は、健康に関して異なる価値観や文化の影響、3つ目は、英語環境での学習をしたく進学を決めました。まず1つ目の広く学習することに関しては、私が調べた範囲では日本の大学院では特定の領域の専門性(例えば生活習慣病についてなど)を高めることが目的であったが、私は「健康」に関していろいろな見方を知りたいと考え、オーストラリアの大学院では専門の研究よりいろんな分野に触れることができると考えました。また2つ目、3つ目は大学まで日本国内で学習をしていたため、違う環境での学習や文化などが健康に与える影響を知りたく進学を決めました。
UQを進学先として選んだ理由をお聞かせください。
まずは教育水準の高さがありました。世界大学ランキング等でも100位以内であり、Group of Eightの1つの大学でもあったため充実した学習を行うことができるのではないかと考えました。そして、修学期間が1.5年(現在はカリキュラムの変更で2年になりましたが)であったため、帰国と就職の時期が合いやすいことを考慮してUQに決めました。
専攻とその専攻を選んだ理由はなんですか?
専攻は公衆衛生学で、健康増進および疾病予防コースに属しておりました。公衆衛生学を選択した理由は、健康全体を広く学びたいと考え、また社会がどのように人間の健康に寄与しているかを知りたいと考えたからです。コースに関しては、日本での学部での学びの中で健康情報や疾病対策方法などが現在は数多くあり適切に伝えていくことが難しいことを知ったため、どのように伝えることによって認知されたり、その健康情報が意味あるものになるかを学びたいと考えたからです。
授業の内容、クラスの人数、国籍などわかる範囲で教えてください。
(現在はカリキュラムの変更により内容等が変わっておりますが)授業は基本的な健康システムや社会的あるいは環境要因による健康に関して学びました。加えて選択したコースに沿った内容として、健康プログラムの構築方法や、必要な情報に関して学習をしました。留学当時はオンラインでの参加者もいたため正確な人数はわかりませんが、クラスには大体15人前後ほどいました。国籍は中国の方や東南アジアの方などが多くいました。
毎日のスケジュールを教えてください。
スケジュールは、授業の前後に予習と復習を行って、週末や空いた時間に大学の課題を行っていました。
大学の授業以外ではアルバイトや課外活動はしていませんでした。
UQが他の大学に比べて特徴的だと思う点があれば教えてください。
特徴として、地域の状況に基づいた授業内容と専攻にあるかと思います。まず地域状況に関しては、地域の健康状態(喫煙や人口など)をもとにした課題や授業内容が展開されていて実際の状況に即していており親近感があった。そして専攻に関しては、公衆衛生学の中にも私が選択した健康増進および疾病予防コースのほかにいくつかのコースが設定されていて自分が学習したいことに深く学習することができたことです。(カリキュラムの変更に伴って、現在はコース選択がなくなってしまいました。)
留学中、苦労したことは何ですか?
留学中苦労したことは、課題のライティングです。その理由は、①英語能力、②構造、③批判的な思考の3点で苦労しました。まず①と②は共通しているところでもあるが、わかりやすく書くことに加えて自分が伝えたいことをなるべく先頭に置くなどいくつかの工夫が必要であることです。③に関しては、なぜその主張なのかなどをその国や地域の社会状況などを考慮したり文献を複数比較するなど多くの時間を要することになりました。
一番成長したと思う事は何ですか?またその理由も教えてください。
一番成長したのは課題のライティングだと思います。先述の通り苦労した半面大学の先生の力を借りたりしながら工夫を重ねることでまだまだですが、少しずつ伝わりやすいエッセイを書くことができたと思います。
就職活動を経験されている場合は、就職活動について教えてください。
就職活動は日本国内の企業に就職することを目指して行いました。方法はエージェントを通してのオンラインでの就職活動とボストンキャリアフォーラムに参加して就職活動を行いました。
今後の目標、ビジョンなどを教えてください。
今後は自分が学んだ「健康」に関連した職業で人々の健康向上に寄与していきたいと考えています。
今回紹介したクイーンズランド大学はQS世界ランキング2024で43位にランクインした、オーストラリア屈指の名門大学です。オーストラリアを代表する大学連合 “Group of Eight”の1校であり、国内外で高い評価を得ています。特に、ホスピタリティ&ツーリズム、スポーツサイエンス、環境学ななどは世界トップレベルです。研究を重視しており、充実した設備で学べるのでサイエンス系の学部に進学されたい方にも大変人気があります。