大学院でマーケティングを勉強し、インターンシップにも挑戦。卒業後、現地就職へ。

留学の動機と留学先を選んだ理由を教えてください。

自分のキャリアや生活の幅を広げる為、海外に行きたいと思っていました。ただ英語が苦手だったので、はじめは大学院は考えていなかったのですが、自分のやりたいことや目標を担当のカウンセラーにお伝えした際、せっかく日本で学位を持っているのだから、大学院に挑戦してみたら？とアドバイスを頂き、それをきっかけに大学院留学を決意しました。

オーストラリアを大学院留学先に決めた理由を教えて下さい。

他の国々と比べて、オーストラリアが自分に合っていると思ったからです。オーストラリアは気候が良く安全で、人々は温かくフレンドリーなので、住みやすい街が多いです。私は寒い所が苦手なので、温暖な気候は非常に魅力的でした。またオーストラリアは教育産業が盛んで質の高い学校が多く、様々な国からの留学生が集まる為、留学生に対するサポートもしっかりしているという点も大きなポイントでした。ですが、一番の理由はビザです。オーストラリアの高等教育機関を卒業すると、2年の卒業ビザで働くことができます。私の目標の一つは、海外で働くことだったので、制限なく働く事のできるこのビザを取得する事が、自分の目標を達成する方法の一つと考えました。

大学院で学んだ専攻と内容、クラスメイトや先生の様子について教えて下さい。また、留学中に経験した印象深い体験を教えて下さい。

私の専攻では、多くの授業が、大教室で行われる講義と小規模のクラスで行われるチュートリアルの組み合わせでした。講義の様子は録画され、生徒専用のページにアップロードされます。予習は必須で（しないと私は全くついていけませんでした）、最初のうちは予習をしても英語が聞き取れなかったので、何度も繰り返しレコーディングを見て、パソコンにかじりついていました。チュートリアルは人数が少ないので、理解できないことがあると授業後に先生に聞いたり、メールをしたりしていました。どの先生も嫌がることなく、惜しみなく情報を下さるので、それで乗り切れた部分も多々ありました。やる気のある生徒が多く、皆授業中に積極的に発言をします。たまに当てられたりもしたので、最初の頃は授業に参加する度に緊張していました。
学校内には図書館やパソコン室など、24時間勉強ができる場所が用意されています。課題が多かったので、よく学期の後半になると、友達と一緒に泣きそうになりながら夜通し勉強したことも、今は良い思い出です。不真面目な生徒にはとても厳しく、同じクラスの生徒が他の生徒の課題をコピーしていたことが発覚して、締切りの前日に１から書き直しになっていました。その時に見た彼の真っ青な顔は、とても印象的に残っています（書き直しで済んだので、処罰としては緩い方だったと思います）。

クイーンズランド工科大学の魅力を教えて下さい。家族、友人、知人にQUTをご紹介するとき、どんな事をお伝えされていますか？

QUTはA University for the real worldと謳っているように、アカデミックな内容と共に実践で使える知識を学ぶことができます。講師陣は様々な企業で働いた経験を持つ人が多く、授業では多くのケーススタディを使用していたので、とても面白い授業が多かったです。また勉強だけではなく、生活や就職活動のサポートがとても整っていることに驚きました。立地が良く、周りに緑が多い事、また新しい校舎も多かったので、綺麗でとても快適でした。

留学前と後、自分はどんな視点やスキルが身につき、どんな変化があったと思いますか？

家族や日本の友人に最近よく、性格が丸くなったと言われます。日本で働いていた時は、「こうでなければいけない」というプレッシャーに押しつぶされて、自分の事ながらとてもギスギスしていたと思います。オーストラリアは陽気な人が多く、皆勉強も仕事も「やるときはやる、休む時は思いっきり楽しむ！」というバランスを上手にとるので、それに感化されたのかもしれません。また、待っているだけでは助けてもらえないので、小さな事でも良いので自分から行動を起こすこと、そして頑張れば何とかなるということを学びました（オーストラリアに来てから、いつもいつもお尻に火が付いた状況でした）。

オーストラリア留学の最大の魅力を教えて下さい。

オーストラリアに留学してよかったと思う事は多々ありますが、一番の魅力は「頑張る人を応援してくれる人が沢山いる」という事です。学校生活も、インターンシップも、在学中に行ったプロジェクトも、就職も、仕事も、全て私一人では成し得なかったことです。周りの方々に助けられて、ここまで来ることができました。もちろんオーストラリアにも意地悪な人や冷たい人もいるでしょう。ですが「これをやりたい！」「これが出来なくて困っている」などと声に出すと、協力してくれる人がとても多いですし、そういった話を沢山耳にします。そういった温かい場所に来られたことは、とても幸せなことだと思います。

現在の勤務先、お仕事内容について教えて下さい。

QUTでマーケティングを専攻したので、就職活動の際はマーケティングのポジションを探し、卒業後はブリスベン・ゴールドコースト・シドニーにキャンパスのある語学学校Langports（ラングポーツ）のマーケティング部門に就職しました。日本で勤めていた企業は国内営業に特化した会社だったのですが、今度は1つの国ではなく、色々な国の方とお仕事ができる環境で働いてみたいと思っていました。自分自身が学生（しかも英語が苦手な）だったので、これから留学される方々の不安もとてもよく分かりますし、自身の経験を生かして、皆さんのお役に立てるのではと思ったことも、この仕事を選んだ一つの理由です。ラングポーツはとてもアットホームで風通しが良く、やりたいと思ったことは積極的にチャレンジさせてもらえます。理念やカリキュラムがとても良く、私自身共感できる部分が多くあります。何より実際に学校を訪れて、ここで働くスタッフに会った際に、生徒の皆さんや仕事に対する情熱と愛情を肌で感じ、「ここで働きたい！」と思い、この仕事を選びました。

留学中の就職活動はどの様に行いましたか？

オーストラリアで就職するためには、希望する職種の経験を持っている事がとても重要です。ですので、在学中に様々な経験をすることをお勧めします。私はオーストラリアでの就労経験がありませんでしたので、学校が休みの間マーケティングのインターンシップを行いました。インターンシップだけなく、在学中にどのような活動をしていたかも、重要なアピールポイントになります。QUTではキャリアメンター制度というものがあり、希望者は、様々な産業で働くビジネスパーソンの中から1人、メンターを大学から紹介してもらい、半年間就職について様々な事を質問する事ができます。私のメンターは他にも生徒を受け持っていたので、就職に関するアドバイスを頂くと共に、グループでサービスマーケティングのプロジェクトも行いました。大学とはまた違った実践的な意見をもらえたので、とても良い経験になりました。また、QUTでは他にも就職活動に関する様々なサポートがあります。履歴書の書き方のワークショップに参加したり、キャリアセンターでアドバイスをもらって就職活動の準備をし、卒業が決まった時点で本格的に仕事を探し始めました。

これから留学される方にアドバイスをお願いします。

留学は、費用も時間もかかります。またご自身の性格や目標によって、合う大学や都市が変わってきます。何が一番自分に合った留学なのかを考えるにあたり、留学フェアなどで現地のスタッフと直接話して生の情報を得られる機会はとても貴重ですし、留学が満足いくものとなる大きな手助けになると思います。