シネマトークライブラリーTOP | ICCWORLD 

セイントエルモスファイヤー(St. Elmo's Fire)
(1985年/アメリカ/監督:Joel Schumacher/脚本:Joel Schumacher, Carl Kurlander)

若者らしいちょっと青臭いセリフが光る

 出演している俳優陣がこの映画に出ていたころは、あまり有名でなかったのがこの映画の後ブレークしたのは、映画ファンであれば、御承知のとおり。特にDemi Mooreは、解説する必要はないでしょう。米国の首都Washington D.C.にある、Georgetown大学を卒業したての若者七人がそれぞれに「実社会」に向かっていく姿を描いた青春映画。
 アメリカの大学に留学し、キャンパスの雰囲気をエンジョイしている人であれば、共感し、うなずくシーンが多くあるのではないでしょうか。この映画においてまずは、Leslie演ずるAlly SheedyがWendy演ずるMare Winninghamに、恋人であるJudd Nelson演ずるAlecとの仲を相談するシーン。
 そこで、2人がハモッて言う、

和訳の文字(うすい色の文字)にカーソル・ポインタをあてるとはっきりした色の文字が出てきます。
Windowsの方は □ にあてると和訳がカーソル・ポインタで邪魔されません。
Men, you can't live with them, you can't shoot them.
男達って、一緒にいても撃ち殺してもやっかいよね。   □                    

という表現。実は、これ、"Men, you can't live with them, you can't live without them."を若者風にアレンジしたものですが、揺れ動く気持ちをよく表していませんか。
 また、Kevinを演ずるAndrew McCarthyが、Leslieに対して秘めていた気持ちを表すシーン。

I am desperately completely in love with you.
君のことを猛烈に完全に愛している。   □                           

と告白をした後に恥ずかし気に

Well, we won't remember this tomorrow.
明日になったら忘れるよね。   □                               

といういうところが、意地らしいです。このシーンで、ただ、Because I love youと言うのではなく、desparatelyとかcompletelyとかの文句を入れることで、彼の彼女に対する秘めていた気持ちがよく理解できますよね。
 前述しましたが、各俳優のその後を追っかけるとまた異なった意味で映画の奥深さを理解できる作品です。

戻 る

 シネマトークライブラリーTOP | ICCWORLD