シネマトークライブラリーＴＯＰ　｜　ＩＣＣＷＯＲＬＤ　 危険な情事 (Fatal Attraction) （1987年／アメリカ／監督：Adrian Lyne／脚本：James Dearden） 　男が一夜の浮気をし、それが「本気」に変貌した時の恐ろしさを見事に描いた恋愛サスペンス映画。いまでこそ、あまりこのたぐいの映画は、珍しくありませんが、当時は、かなりショッキングな内容で、よく、女性が男性にデートでリクエストしていたとか。その後、テレビなどでもよく上映されていたので、今でも見てない男性を捕まえては、ビデオで観させたという人も多いのでは。その映画での注目シーンは多くある中でやはり出版者の弁護士Danを演じる、Michael Douglasと出版者の編集委員Alexを演じる、Glenn Closeが会議の後食事をするシーン。会議の前日に２人は、パーティで面識があります。 Danが職業柄秘密を守るという話しの流れから： 和訳の文字（うすい色の文字）にカーソル・ポインタをあてるとはっきりした色の文字が出てきます。 Windowsの方は　□　にあてると和訳がカーソル・ポインタで邪魔されません。 Dan： Can I ask you something? 聞いていい？　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Alex： What? 何？　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Dan： Why don't you have a date tonight? It's Saturday night. どうして今夜デートしてないの、土曜日の夜だよ。　　　□　　　　　　　　　　　　 Alex： I did have a date. I stood him up. That was the phone call I made. 予定はあったけど、断ったの。さっきの電話はそれ。　　　□　　　　　　　　　　　 Alex： Is that make you feel good? うれしい？　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Dan： Doesn't make me feel bad. 悪い気は、しないけど。　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Alex： Now where is your wife? で、奥さんは？　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Dan： Where is my wife ? My wife is in a country with her parents visiting for weekend. 奥さんは？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 奥さんは、ですね、彼女の両親と郊外へ週末留守中さ。　　　□　　　　　　　　　　 Alex： And you are here with a strange girl being a naughty boy. で、あなたは、見知らぬ女と悪い子をしてる。　　　□　　　　　　　　　　　　　　 Dan： I don't think having dinner with anybody is a crime. 別に食事するのが罪になるとは思わないけど。　　　□　　　　　　　　　　　　　　 Alex： Not yet. 今のところはね。　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Dan： Will it be? そうなるの？　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Alex： I don't know what do you think? わからない、どう思う？　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Dan： I definitely think it's up to you. 君次第だと思うけど。　　　□　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Alex： Can't say yet. I haven't made up my mind. はっきり言えないは、まだ決めてないから。　　　□　　　　　　　　　　　　　　　 　会話からその後の展開がわかるような内容ですが、Glenn Closeが魅惑的な笑みを浮かべながら語っていく演技が恐いくらいですよね。この中の"stood him up"という表現は、"I turn him down"とか断る際に使用する言葉ですが、通常"stood him up"とは、「現れない」ことの意味ですので、電話するとは、おかしいですよね。 そのことも理解できないほど、Danは、彼女に魅了されていたのでしょう。最近公開された映画でもそうですが、Michael Douglasは、この映画の後、追い込まれた男の役をやらせると右に出る人がいないほどになりましたよね。あまり遭遇したくはないですが。 戻　る 　シネマトークライブラリーＴＯＰ　｜　ＩＣＣＷＯＲＬＤ