トルーマン・ショー(The Truman Show)
(1998年/アメリカ/監督:Peter Weir /脚本:Andrew Niccol) |
|
空想であるにしてもかなり膨大なテレビ企画であると思います。
Jim Carrey演じるTrumanの姿を生まれた時からの成長ぶりを24時間テレビで流すというものです。順調に視聴者も増やしていき、無謀とも思える企画がなんとか起動に乗り始めた時に、一つの事件がTrumanの身近に起こり、Trumanは自分の環境に不信を抱き始め、前から憧れていたフィジー島に向かうというのを口実に町からの脱出を計りますが、もちろんテレビ中継されているので、むやみに外の世界に出してはくれません。脱出劇が一段落した時の妻Merylを演じるLaura Linneyとの会話。
|
和訳の文字(うすい色の文字)にカーソル・ポインタをあてるとはっきりした色の文字が出てきます。
Windowsの方は □ にあてると和訳がカーソル・ポインタで邪魔されません。 |
Meryl: |
Why don't I make you some of this new MOCOCOA Drink? All natural. Cocoa beans from the upper slopes of Mount Nicaragua. No artificial sweeteners. |
|
|
Truman: |
What the hell are you talking about!? |
|
|
Meryl: |
I've tasted other cocoas. This is the best. |
|
|
Truman: |
What the hell has that got to do with anything? Tell me what's happening!? |
|
|
Meryl: |
You're having a nervous breakdown, that's what's happening. |
|
|
Truman: |
You're part of this, aren't you!? |
|
|
Meryl: |
Truman, you're scaring me. |
|
|
Truman: |
No, you're scaring me, Meryl. |
|
|
Truman: |
Stop this now. I'll do it. I swear. |
|
|
最後の台詞を言う際に彼女はカメラを意識します。言われている(契約している?)状況と異なったのでこの役者さんは混乱したようです。たとえすべてを「監視」されているとはいえ、Trumanは生身の人間なのですから「衝動」的な行動を取るということを忘れていたようですね。
この会話の冒頭にもありますが、24時間休みなしで放映しているので、どこかでコマーシャルを入れなくていけないのをこのようにさり気なく、商品の名前を述べたり、保険の広告のポスターに無理矢理Trumanを押しつけて名前が見えるようにするシーンなどの工夫も楽しめます。日本でも同じような企画が多くあるようですが、誕生から24時間というのはまだ少し先のようですね。
|
|