【新型コロナウイルスによる留学への意識変化に関する調査】
グローバル人材育成事業ならびに海外留学支援事業を展開する株式会社ICCコンサルタンツ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:曽根 靖雄)は、 新型コロナ禍における留学に対する意識変化についてアンケートを実施し、448名から回答を得ることができました。
調査結果概要
◼︎ コロナ禍における環境変化は、留学したいというニーズに影響はない。
◼︎ 新型コロナウイルスが収束したら留学をしたいと考えているが、オンライン留学にも意欲的
◼︎ 7割以上が進路への不安。高校生は、「進学」、大学生・社会人は共に「就職・転職」が一番多い回答
◼︎ 新型コロナウイルスの事態により、一層今後は自分のスキルや能力を高めていく必要性を感じている
◼︎ アフターコロナの必須スキルとしては、「問題解決力」との認識
◼︎ 留学希望者の9割が、留学は成長の糧になると考えている
結果解説
新型コロナウイルスは、日々の生活はもとより、教育面でも大きな影響を及ぼしました。緊急事態宣言により、教育機関は自粛となり、多くの学生が自宅学習となったり、オンラインでの授業に踏み切る学校も増えてきました。その中で、世界各地でのロックダウンの影響を受けたのが留学生と留学を希望する方々です。
留学をしたくても、国境の閉鎖により渡航ができず延期や中止を余儀無くされています。それでもなお、留学という異文化での体験の重要性を見出し、引き続き留学を今後の自身の成長の糧にしていきたいと考えていることがわかりました。
すでに、海外の大学ではオンライン授業がはじまっており、どこにいてもグローバルに人々がつながり、立場・境遇を問わず、学びの機会が創出されつつあります。今後オンラインを活用した授業やコミュニケーションは、国内、海外に続く第3の学び舎として、ますます存在感とニーズを高めていくことでしょう。
今後の自身の進路に関する不安が顕著に現れていますが、これは新型コロナウイルスの影響よりも、留学という今後の進路をそもそも考えている人たちにとって、現在渡航ができないことも含めて当然の結果と言えます。一方で、一層のスキルや能力アップの必要性を考えているという点においては、コロナ禍の影響は少なからずあると言えます。新型コロナウイルスによってもたらされた、変化に適応できる力、今後も起こりうる未曾有の事態を生き抜くための自己成長の必要性を回答者自身が実感しています。まさに留学という経験が、個々人へのソリューションになると捉えることができるのではないでしょうか。
結果詳細
<新型コロナウイルスによる留学への意識変化に関する調査結果概要>
<本調査の概要>
●調査対象:全国で留学に興味関心のある15歳以上とその保護者
●回答方法:インターネット調査者
●有効回答数:448名 (内訳: 渡航前 308名 渡航中 13名 帰国済19名 保護者108名)
●調査実施期間:2020年5月14日~5月31日
●回答者詳細:
−所属別
社会人(学生・保護者を除く23歳以上) 73名、大学生・大学院生 177名、
短大生・ 専門学校生 4名、 高校生 64名、保護者 108名、その他 22名
ー興味のある留学タイプ別(渡航前308名を対象として集計)
大学39%、海外インターンシップ 25%、大学院 15%、語学 10%、高校 6%、
ワーキングホリデー2%、海外ボランティア 1%、専門学校 0%、未定 2%
1: コロナ禍における環境変化は、留学したいというニーズに影響はない。行きたい気持ちに変わりがないと回答した人が99%.保護者は95%の割合で変化がないと回答。
まだ留学をしていないと答えた人に対する「新型コロナウイルスの影響で、あなたの留学に対する気持ちに変化はありましたか?」という設問については、「むしろ前よりも強く行きたいと思う」12%、「行きたい気持ちに変わりはない」55%、「少し躊躇はするが、行きたい気持ちに変わりはない」31%と回答しました。また、ほとんどの人が気持ちに変わりがないと回答しており、検討している留学に関係なく、特に影響がないことがわかりました。
【図1】 (小数点第一位を四捨五入しているため、合計は100%にならない場合があります。)
【留学検討者本人】99%
留学を検討している本人は、「むしろ前よりも強く行きたいと思う」15%、「行きたい気持ちに変わりはない」53%、「少し躊躇はするが、行きたい気持ちに変わりはない」31%と回答し、全体の99%が気持ちに変化がないと回答しました。
【保護者】95%
また、留学をしていないと答えた人のうち、保護者の回答に注目すると、「行きたい気持ちに変わりはない」61%「少し躊躇はするが、行きたい気持ちに変わりはない」34%と、回答した保護者の95%が留学へ送り出す気持ちに変化がないと回答しました。
2: 新型コロナウイルスが収束したら留学をしたいと考えているが、オンライン留学への意欲も3割以上。保護者がよりオンラインへの意欲が高い。
まだ留学をしていないと答えた人に対する「新型コロナウイルスの影響で、計画していた留学が中止になった場合はどうしますか?」という設問については、「コロナウイルスが収束したら留学したい」66%、「オンラインを活用した留学でもいいのでチャレンジしたい」11%、「オンラインでの留学経験をしてから、新型コロナウイルスの収束後に留学したい」23%という回答結果でした。
【図2】
【オンライン学習の活用にも意欲的】33%
このうち保護者を除くと、「オンラインを活用した留学でもいいのでチャレンジしたい」10%、「オンラインでの留学経験をしてから、新型コロナウイルスの収束後に留学したい」23%という回答しました。
【保護者もオンライン学習の活用に賛同】35%
また、留学をしていないと答えた人のうち、保護者のみの回答を見ると「オンラインを活用した留学でもいいのでチャレンジしたい」12%、「オンラインでの留学経験をしてから、新型コロナウイルスの収束後に留学したい」23%という回答しました。
3: 7割以上が進路への不安。高校生は、「進学」、大学生・社会人は共に「就職・転職」が一番多い回答となった。
「今後の将来について、あなたが不安に思っていることは何ですか?※1つ回答してください。」という問いには、全体の73%が「進学」「就職・転職」と回答。以降多い順に、「経済力」18%、「人間関係」3%と挙げている。
最も不安に感じていること(回答者群別)
・社会人 「就職・転職」55%
・大学生・大学院生 「就職・転職」74%
・短大生・専門学校生 「就職・転職」75%
・高校生 「進学」 52%
・保護者 「進学」 47%
・その他 「経済力」 36%
【図3】
4: 新型コロナウイルスの事態により、一層今後は自分のスキルや能力を高めていく必要性を感じている人が多数。
アンケート回答者全員への、「今後の社会(新型コロナウイルスが収束した後)において、これまでよりも人材としてのスキルや能力が求められると思いますか?」という設問に対して、「より一層のスキルや能力が求められると思う」76%、「これまでと変わらず、求められると思う」23%、と回答者は自己研鑽の必要性を強く意識しています。なお、「これまでよりも、スキルや能力は求められないと思う」は1%でした。
【図4】
5: 全回答者の6割が「問題解決力」をアフターコロナの必須スキルと認識。
「今後の社会において、どのような資質を持つ人材が必要とされると思いますか?※3つまで回答を選択してください。」という設問に対して、「問題解決力」61%、次いで「環境適応力」48%、「行動力」38%と回答しました。
【図5】
※集計対象外の64名を除いた384名を対象として集計しています。
6: 留学は成長の糧になると回答している人は全体の9割。
アンケート対象者全員に対する設問、「留学は今後のあなたの成長に影響を与えると思いますか?」に対しては、「強くそう思う」と回答した人は91%、「どちらかといえばそう思う」が8%、「あまりそう思わない・全くそう思わない」は合わせて1%でした。
【図6】
新型コロナウイルスによる留学への意識変化に関する調査結果概要PDF
株式会社ICCコンサルタンツは、活力ある社会の実現を目指し、引き続き世界の教育機関、公的機関やお客様とのリレーションを強化し、Life Changing Experienceの機会を創出し続けます。
当調査結果のさらなる詳細、または取材に関しては、以下までお問い合わせください。
株式会社ICCコンサルタンツ
広報担当:万出(まんで)恵
megumi_mande@iccworld.co.jp
電話:03-6434-1315(10:00~18:30、土日祝日を除く)