【ロックダウン中の米シリコンバレーから】コロナ時代への向き合い方とは?
サンフランシスコが全米で最も早くロックダウンに踏み切れた理由
2020年3月17日からロックダウンが続くサンフランシスコ。
全米の他の都市に先駆けて都市封鎖を発表し、その2日後、カリフォルニア州全土にStay at Home order(自宅待機命令)が発出されました。
実は、サンフランシスコ・ベイエリアの市民向けの最初の発令の際には、Shelter in Place(屋内退避)という形でしたが、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事による発令の際に、用語によってパニックを引き起こすことを避けるため、Stay at Home order を使用しました。現在では、カリフォルニア州を含むほとんどの州が、この表現を使用するところとなっています。
当初は3週間予定だったカリフォルニア州の Stay at Home order も、州内の感染者数増加の状況を鑑み、当令の5月3日までの延期が決定。
世界をリードするグローバル企業GAFAの3/4を擁するサンフランシスコ・ベイエリア、シリコンバレーでありながら、市民は約1ヵ月半の間、不要不急の外出が禁止され、オンサイトでの人との接触を避ける生活を強いられています。
他の大都市に先んじて、なぜ、サンフランシスコはこのような判断を下すことが出来たのでしょうか。
もちろん、カリフォルニア州の人口の大きさと、2020年3月上旬での感染者数の増加率という事実も影響したでしょう。しかしながら、それと同時に、そこにはIT都市としてのインフラと生活者リテラシーの高さが大きく関係していると想像できます。
■ITを活用した多様な働き方が"通常"
COVID-19の流行以前から、大企業からスタートアップまで多くの企業が多様な働き方を取り入れていたサンフランシスコ・ベイエリアでは、ロックダウンのためにリモートワークを"導入"する必要はなく、働き方を少し"調整"するだけでよかったのです。
在宅で働くための環境がすでに整っていたこと、そして、働き方に左右されずパフォーマンスを発揮するスキルとマインドが市民に備わっていたことは、日本・東京との大きな違いと言えるかと思います。
■日常生活を便利にするIT×サービスが豊富な地盤
また、生活の面でも、カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くUber Eatsをはじめとする、オンラインフードデリバリーサービスが日常的に活用されていたことも大きなポイントです。フードデリバリーサービスに限らず、生鮮食品のデリバリーサービスも一般的で、さらにはそのサービスプラットフォームの選択肢も豊富にあったことが、市民にとっての安心材料でありました。
教育面でも、Ed-tech(教育産業×IT産業)の取り組みがすでに進んでいたサンフランシスコの小中学校および高等教育機関では、実際に、ロックダウン後もオンラインの授業がスムーズに行われ、自宅からでも対面授業と変わりない教育サービスが提供されています。
IT都市のパイオニアとして、すでに構造・環境が整っていたこと、それを活用できる習慣と能力が市民に備わっていたことが、サンフランシスコ・ロックダウン判断の後押しになったことでしょう。
シリコンバレーの事例から思考する、コロナ時代に必要な組織マネジメント
全米に先んじてロックダウンをスタートした米カリフォルニア州・サンフランシスコ。この都市のコロナへの向き合い方や経済活動の再開の動向は今や、全世界の都市が指標として注目しています。
同州のニューサム知事は4月14日、経済活動の再開につながる外出制限(自宅待機命令)の解除時期について6つの指針を基に判断すると発表しました(*1)。
サンフランシスコを指標にするのであれば、いよいよ、私たちもコロナと共にグローバルビジネス社会を戦い抜く方法を思考し、実行する力をつけなくてはなりません。
日本も複数都市で緊急事態宣言が継続される中、今できることの一つとして、コロナ時代に必要な組織マネジメントについて考えてみてはいかがでしょうか。
オンライン完結型<シリコンバレー流>リモートマネジメント研修ワークショップ
オフィス勤務、リモートワークに関わらず、チームを創り、組織を管理することが"通常"のアメリカ・シリコンバレーの例から、コロナ時代に必要な組織マネジメントについて学び、実務に応用します。
今まさにロックダウン中の米サンフランシスコ在住のファシリテーターとオンラインでつながり、実践的な対話型トレーニングを全3回で実施します。
研修ワークショップの成功をささえるファシリテーター:
金子 厚志 氏 MR. KENNY KANEKO
米国C.C.E 認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
O.R.S.CⓇ System Coaching Training 修了
特定非営利活動法人留学協会認定RCA留学アドバイザー
<プロフィール>
米サンフランシスコ在住。シリコンバレーの米国IT大手企業、Symantec, Siebel Systems(現Oracle)、Autodesk社で約20年に渡りマネジャー・ディレクター職として活躍。スタートアップ組織から多国籍チームまで豊富なチームマネジメント経験、プロジェクトマネジメント経験を持つ。現在は、コーチングを通して、日本企業に対するグローバル人材育成および、リーダーのマネジメント・スタイルの国際化において実践的な支援を提供している。
ワークショップ担当講師からのメッセージ
期待できる効果:
■米国企業および組織の例から学ぶ、世界標準リーダーシップへの理解
■多様な働き方や価値観、行動規範に対する適切なマネジメント力の向上
■組織のアウトプット力を最大化する伝達力、実行力の向上
■リモートワーク時間を活用したマネジメント意欲の向上:
導入・受講方法: 人事・人材開発経由での導入はもちろん、社員個人の自己啓発や課題解決のためのトレーニングとしても活用いただけます。
対象: リモートワークをするチーム・組織を率いる管理職・管理者 など
概要: 1回90分 全3回
<第1回> リモートワーク概要(オンサイトワークとリモートワークの根本的な違い)
<第2回> リモートワークで必要なチーム・インフラ(リモート・モチベーション)
<第3回> リモートマネジメントの遂行とTOOL
ワークショップスケジュール:以下の2セッションからいずれかをお選びいただけます。
【4月平日セッション】第1回 04/21(火) / 第2回 04/28(火) / 第3回 05/12(火)
【土曜セッション】第1回 05/09(土) / 第2回 05/16(土) / 第3回 05/30(土)
【5月平日セッション】第1回 05/27(水) / 第2回 06/03(水) / 第3回 06/17(水)
※ コース修了後、ファシリテーターによる 1 on 1 フォローアップコーチング付
詳細: https://houjin.iccworld.co.jp/online/
お申込: https://www.iccworld.co.jp/form/request/input/seminar/tokyo/corporate/online/training/
-----------------------------------
お問い合わせ先
(株)ICCコンサルタンツ
ビジネス留学・研修事業部 企業研修担当
150-0011 東京都渋谷区東3丁目16-3 エフ・ニッセイ恵比寿ビル1階
TEL: 03-6434-1315(月~金10:00~18:30)
Email: Corporate@iccworld.co.jp
-----------------------------------
サンフランシスコ・ベイエリアで、学び働くビジネス留学プログラム<IBP>
(株)ICCコンサルタンツ・ビジネス留学研修事業部マネージャー
JAOS認定留学カウンセラー
ブリティッシュ・カウンシル公式資格取得カウンセラー
早稲⽥⼤学政治経済学部卒。学生時代にアメリカ中⻄部のリベラルアーツカレッジにて交換留学を経験後、⼤⼿総合印刷会社営業職として、電機メーカー、スポーツ量販店、工務店等を担当。その後、⾃⾝の経験を⽣かし留学エージェントに転職し、数多くの留学プログラムを提供。より深いグローバル⼈材育成を達成すべく(株)ICCコンサルタンツへ⼊社後は、ビジネス留学のプロデュース及び、企業法人・学校法人の研修コンサルティングに従事。
アメリカ・ニューヨーク市立大学既卒者向けビジネスコース修了(企業派遣)。同ニューヨークのNPOにてマーケティングエキスパートとしての職務経験あり。
ICCコンサルタンツでは人材育成目的に沿った国内・海外研修のご提供が可能です。
→詳細はこちら