アメリカ西部にあるワシントン州最大の都市、シアトル。
ピュージェット湾とワシントン湖の中間に位置し、カナダとの国境までは約180キロです。
人口約74万人(2020年)を抱える大都市で、2010年から2020年の人口増加率は21%。コロナ以前は、全米住みたい街ランキングで上位にランクインすることが常だったシアトル。
その街の魅力は一体どこにあるのでしょうか。
目次
美しい自然あふれる街
北海道よりも更に北、南樺太と同じ緯度に位置するシアトルですが、近海を流れる暖流の影響もあり、年間を通して比較的穏やかな気候に恵まれています。
夏は、晴天の日が多く、日照時間も長め。比較的乾燥しており、日本の湿度が高い蒸し暑い夏とは異なる気候です。夏場は夜9~10時頃まで明るいので、仕事や勉強の後に仲間で集まって湖のほとりや公園でバーベキューを楽しむことが出来るのも魅力です。
まさに人々の生活と自然やアウトドアがほぼ同じ生活圏で共存している街と言えるでしょう。
一方、曇りや雨の日が多くなるのが冬の時期。ですが、そのおかげでシアトルは自然溢れる水と緑豊かな都市として知られており、通称「エメラルド・シティ」と呼ばれるのも納得の美しさです。
日本で人気のコーヒーの名前の由来となったマウント・レーニアが南東部に位置しており、その美しさからシアトルのシンボルとして人々に愛されています。
イノベーションの街
シアトルは言わずと知れた世界の有名企業が集まる街。アマゾン、マイクロソフト、ボーイング、任天堂、スターバックス、コストコ、エクスペディアなど、その名前を挙げるときりが無いほど。
中でもマイクロソフトから始まったIT関連企業の著しい成長は、新たな企業をこの地に呼び寄せる大きな役割を果たし、現在のようなテクノロジー最先端企業が集まる街を形成しています。現在のアマゾン本社が位置するサウスレイクユニオンには、メタ(フェイスブック)、グーグル、アップルと言った企業もオフィスを構えています。
中でも目を引くのは、アマゾン本社のザ・スフィアと呼ばれるガラス張りの球体オフィス。普通では考えられないようなデザインのこの場所。社員たちが、自然を感じられる環境で打ち合わせをしたり、意見交換をしたり、時にはリラックスして過ごすスポットになっています。今まで誰も思いついたことのないアイデアを生み出し、社会にイノベーション(変革)をもたらすきっかけにしてほしいという思いから作られたそう。
今では、シアトルの観光地のひとつともなっており、世界をリードする「イノベーションの街シアトル」を世界に知らしめる大切な役割を果たしています。
また、近年は大企業だけでなく、スタートアップや起業を目指す人々が集まる街として若者に浸透しつつあり、多くの若い企業家や将来企業を夢見る学生達がシアトルに集まってきています。「カフェで隣り合い、意気投合した人が、アマゾンの社員だった」という話も珍しくなく、この街に住むこと自体が自分のキャリアを意識したネットワーク作りの鍵になる、それがシアトルという街の魅力とも言えるのです。
コーヒー文化の街
シアトルで有名な飲食店といえば、「スターバックス・コーヒー」をまず一番に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。シアトルに今のコーヒー文化を根付かせたのは、スターバックス・コーヒーやシアトルズ・ベストコーヒー、タリーズ・コーヒーなどのコーヒーショップの台頭です。
今では世界各地で見かけるこれらのコーヒーショップは、かつてのアメリカにはなかったシアトル系コーヒーの地位を確立しました。
2014年、スターバックスは、通常店舗とはコンセプトが異なる次世代の旗艦店「スターバックス・リザーブ」をオープン。日々進化を続けるコーヒーショップは、シアトルの街を世界へ知らしめる大きな役割を果たしています。
サステナブルな街
ワシントン州は全米でも環境保護への取り組みに力をいれている州のひとつです。シアトルは、「全米で最もサステナブルな街」として、地元企業と共にさまざまな環境対策を推し進めています。
例えば、アマゾンは、シアトルにあるアリーナの命名権を購入、改修工事を経て生まれ変わり、「クライメイト・プレッジ・アリーナ」と名づけられました。気候変動対策の重要性を提唱するアリーナとして、ゼロ・カーボン(脱炭素)や節水、廃棄物ゼロといった対策の柱を掲げています。その他、マイクロソフトやスターバックスなどの地元企業が、地球温暖化対策の牽引役として世界をリードする役割を担っています。
教育の街
全米の他都市と比べ、シアトルは大学卒業者が多く、住民の学位取得者の割合は60%以上と言われています。
シアトルには、数多くの大学がありますが、その中でも特に人気で評価が高い大学のひとつとして有名なのが、ワシントン大学(University of Washington)です。アメリカに西海岸で最も古くからある名門州立大学で、米国内はもちろんのこと、世界各国から学生が集まり、地元と連携して優秀なIT技術者を数多く育てています。
その他、IBPを開講するベルビューカレッジ、シアトルセントラルカレッジも、実践的なビジネス科目を提供することで現地でも定評がある大学です。
学びに加えて、実践力にも注力する姿勢が、全体的な教育の質を高め、街全体で優秀な人勢を排出しているのではないでしょうか。
グローバル人材へ成長できる街
さまざまな魅力の溢れるシアトルですが、実はIBPビジネス留学が30年以上も前にスタートしたのがこのシアトル。
高い教育水準と、挑戦できる場所が、当時からグローバル人材育成の場所として最適でした。
今も変わらず、街自体が成長しつづけ、そこに住まう人にも成長を導くこの街を舞台に、あなた自身のグローバル人材へのキャリアを踏み出してみませんか?
IBPビジネス留学では、2023年3月にシアトルコースへ出発を予定する方に向けた奨学金制度を運営しています。
学生、社会人も参加ができます。
あなたはシアトルでどんな経験を積んでみたいですか?みなさんの挑戦をお待ちしています!