今回は、映画プロデューサー専攻からITエンジニアへとキャリアチェンジを遂げた原 周輝(はら しゅうき)さんの留学体験談を紹介します。グリフィス大学での学びやベトナムでのインターンシップを通じて、彼がどのようにして自分の可能性を広げたのか、その詳細を2回に渡ってお伝えします。
お話ししてくれたIBP生
原周輝 さん
2023年グリフィス大学レギュラーコース
大学卒業後すぐに、既卒としてオーストラリアグリフィス大学に留学。留学中は、プログラミングや起業論を学びながら、オンラインで就職活動に励み、外資系IT企業に内定。インターンは、ベトナムのIT企業で法人営業を経験。現在はエンジニアとして勤務中。
また、大学で得た映像制作スキルとIBPの課外経験を活かし、現在アメリカ発スタートアップのマーケティングも担当している。
留学を決意した理由
ハラシュウキさんは、青山学院大学の総合文化政策学部で映画プロデュースを学びました。在学中にはクラウドファンディングで資金を集め、長編映画を制作した経験もあります。
そんな彼が留学を決意した理由は、
大学4年生の時、映画制作に夢中で就活を行わなかったこと
映画監督として生きていく覚悟はあったものの、現実の厳しさに直面し、自分の将来に迷いが生まれました。
その時、Instagramでグリフィス大学のIBPプログラムの広告を見かけ、これが人生を変えるチャンスかもしれないと思ったんです。
大学を卒業してから留学へ行くため「人生を変える」と強い決意もありました。
グリフィス大学での学びと英語力向上
グリフィス大学のレギュラーコースとは
- 1学期目:大学準備英語コースでしっかりアカデミック英語を習得
- 2学期目:大学の学部授業を履修
- 3学期目:豪州またはアジアでインターン
英語を集中的に学び、学部授業に備えるプログラム。
原さんが2学期目で履修したキャンパスはゴールドコースト。オーストラリアのリゾート地として有名で、勉強と同時に素晴らしい自然環境も楽しむことができました。
グリフィス大学では、英語力を向上させるための環境が整っていました。授業では、徹底的に英語力を鍛えることができ、また実生活でも英語を使う機会が多かったので、英語力が飛躍的に伸びました。授業外でも、積極的に現地の人々と交流することを心がけました。
学部授業とクラスメイト
英語の基礎を学んだ後、原さんは学部の授業にも参加しています。
原さんが履修した科目
- アジアマーケットの基礎
- ウェブメディア
- 企業論
これらの授業を通じて、ビジネスやITの知識を深めることができたとのこと。
アジアマーケットの授業では、アジアの経済や文化について学び、ウェブメディアの授業では、WordPressを使って実際にウェブサイトを制作したり、ブログを書いたりしました。
企業論の授業では、チームでビジネスモデルを作成し、最終的には自分たちのビジネスを立ち上げるというプロジェクトに取り組みました。
クラスメイトについて、原さんはこう語ります。
英語の授業では、韓国、パキスタン、インド、ヨーロッパ、南米など、さまざまな国から来た留学生が多かったです。学部授業になると、オーストラリア人の割合が増え、特にIT分野ではインド人留学生が多く、彼らと交流しながら刺激を受けました。
グループワークでは、英語力に自信がなかったため最初は苦労しましたが、クラスメイトのサポートもあり、徐々に自分の意見を発言できるようになったそうです。
特にオーストラリアの学生は、わからないことがあれば丁寧に教えてくれましたし、議論を深めることを楽しんでいました。
現地での友達作り:積極性がカギ!
オーストラリア現地の他大学へも足を運び交友を広げた原さん。
グリフィス大学の他に、クイーンズランド大学やクイーンズランド工科大学(QUT)にも足を運び、他大学の学生たちとも交流しました。最初は緊張しましたが、SNSでイベント情報を見つけて参加したり、サークル活動に飛び込んでみたりしました。
特に、オーストラリアでは、InstagramやMeetupなどのSNSを通じて、様々なイベントや活動を見つけることができます。原さんはこれらを活用し、幅広いネットワークを築いていきました。
最初に友達ができると、そこからどんどん新しい人と繋がっていくことができます。特にオーストラリアの学生はとてもオープンで、いろいろなイベントに誘ってくれるので、自分から積極的に声をかけることが大切です。
就活とITエンジニアとしてのキャリア構築
留学のもう一つの大きな目的は、就活の成功でした。
彼は留学中にも就活を進め、オンラインで日本の企業と面接を行いました。
留学経験を生かして、ITエンジニアとして内定を勝ち取った秘訣について、原さんはこう語ります。
海外からのオンライン就活は、日本企業にとっては珍しく、面接での話題作りにもなりました。オーストラリアでの経験や、ITスキルをアピールすることで、スムーズに就職活動を進めることができました。
留学中にITに興味を持ち、独学でプログラミングを学び始めた彼は、ハーバード大学のオンライン講座を利用して、コンピュータサイエンスの基礎を習得しました。
留学での積極的な活動に加えて、その学びを就職活動で存分にアピールしたことで、外資系IT企業の内定を手にすることができました。
アルバイトと生活費の管理
オーストラリアの留学生はアルバイトをすることができます。
しかし、原さんは留学中、アルバイトをしていませんでした。
就活や学業に忙しく、アルバイトをする余裕がありませんでした。特に就活中は30社ほどにエントリーし、毎日のように面接を行っていました。また、シェアハウスでのトラブルもあり、精神的に余裕がなかった時期もありました。
しかし、周りの留学生たちは多くの人がアルバイトをしていたそう。
- 日本食レストランやカフェでのバリスタ
- スーパーのスタッフ
- 日本語のチューターなど
さまざまな仕事があり、しっかりと稼いでいる学生も多かったといいます。
アルバイトは英語を使う良い機会にもなりますし、現地の生活費をカバーするのにも役立ちます。余裕があれば、ぜひ挑戦してみると良いと思います。
次回は、いよいよベトナムでのインターンシップについて原さんの体験談をお読みいただきます。