刺激と自分だけの“人生”を求めて留学。IBP奨学生・木村晟さん体験談

刺激と自分だけの"人生"を求めて留学

IBP奨学生として現在マレーシアに滞在している木村晟さん。どのような経緯でIBP参加を決め、IBPの生活の中でどんな変化を感じたのでしょうか?現在までの出来事を振り返っていただきました!

プロフィール

木村晟

Teru Kimura
サンウェイ大学コース留学生

IBPグローバル留学奨学金に合格後、マレーシアのサンウェイ大学コースへ留学。コロナで留学を数回延期するものの、満を持して2022年渡馬。初の海外生活で、大学での学びと企業との出会いを満喫している。

目次

ガツンと殴られるような刺激を求めてIBP参加を決意

木村さんの留学への思いが強くなり行動を起こしたのは大学2年生の頃。これまでの人生を振り返ったときにモヤモヤを感じたためだそうです。

木村さん(以下、敬称略)

これまでを振り返ると、真っ当な人生を歩んできたと思うんです。一方で、自分らしく人生を歩めていないと考える自分もいました。「何となく折り合いをつけながら、周りの人と同じような道を歩いているかもしれない」と感じていたんです。そんなモヤモヤした感情を持っていて「うまく言語化はできないけど、刺激的な経験をして自分の人生や価値観に変化をもたらしたい」と思いました。

ーーなるほど。新しい刺激をもとめて何かアクションを起こしたんですか?

木村

起こしました。実はコロナ禍でオンライン授業が中心になり心がしんどくなってしまったので半年間休学をしたんです。そのときに北海道の牧場に泊まり込みで仕事をしたり、キャバクラのボーイとして働いたりと、いろいろな経験をしました。牧場に関しては以前から興味があったんです。朝早くから働くことに慣れてなくて大変でしたけど、すごく刺激的で良い体験でした!

ーー好奇心が旺盛なんですね!海外留学を決めたのも同じような理由ですか?

木村

そうですね。もちろん英語力を身に着けたい気持ちもありました。でも、1番の理由は海外に出て今までの人生になかった新しい価値観や刺激に触れたいと思ったからですね。それらに触れられれば、これまでの人生で感じていたモヤモヤを払拭できるんじゃないか、また海外の文化に触れることで自分を知れるんじゃないかと思いました。他者の色を知ることで、自分の色が知れるのかなと。

ーー留学の選択肢は、たくさんあったと思います。その中でIBPを選んだ理由について教えてください。

木村

留学だけではなく、現地の企業でインターンを経験できることが大きな魅力でした。会社で働くのは、また違う角度で刺激が得られるかなと。また、IBPは学びとインターンシップの形があるとはいえ、履修科目が選べたり、大学以外での活動も積極的に動くことを推奨されたりなど、動ける範囲が大きい気もしたので選びました。

留学先は多民族国家・マレーシア

ーー木村さんが選んだのはマレーシアのサンウェイ大学コースですよね。選択した決め手は何だったのでしょうか?

木村

英語圏の留学先といえばアメリカやイギリスかなと思っていたので、当初はどちらかの大学に留学しようと考えていました。でもICCスタッフの方と面談をして僕の留学に対する価値観や考えを伝えたところ「木村君はきっとマレーシアの大学が合うと思うよ!」と提案していただいたんです。また面談では、日本からのアクセスも良く他の国にも行きやすいことも教えてもらってマレーシアに興味を持ち始めたんです。

ーーICCスタッフの方に伝えた木村さんの留学への価値観について、具体的に教えてください。

木村

「今までの人生で触れられなかった新しい刺激に触れてみたい」「自分の色を知るために他者の色をもっと知りたい」と伝えたと思います。マレーシアは多民族国家なので、僕の価値観を刺激してくれて自分の色を知るにはもってこいの場所だと思いました。ICCスタッフの方に相談して良かったです。

コロナ禍になり渡航延期。それでも気持ちは揺るがず

ーー木村さんは2022年にマレーシア入りしたとのことですが、新型コロナウイルスの影響などはありましたか?

木村

コロナウイルスの影響でマレーシアへの渡航はずれ込みました。そのとき、ICCスタッフの方から「アメリカのワシントン大学コースならすぐに現地入りできる」とお話をいただきました。行き先を変更することもできましたが、僕はマレーシアに興味を持っていましたし、「アメリカはこれからも行く機会はあるかもしれないけど、マレーシアはこの機会を棒に振ったら一生行く機会はないかも……?」と思ったんです。なのでマレーシア渡航の許可がおりるまで待って2022年に現地入りしました。

ーーマレーシアに着いた時、きっと喜びもひとしおだったと思います。どうでしたか?

木村

とてもワクワクしていたのを覚えています。特に飛行機を下りた瞬間は、熱帯気候特有の暑さを感じられて「やっと来られたー!」と思いました(笑)。

現地で触れた異文化と新しい価値観

肌で感じられた日本との違い

「いままでにない刺激を求めて」をテーマにマレーシアへ留学した木村さん。現地ではさまざまな体験ができたと語ります。

木村

留学先では、あらゆる価値観に触れたくて積極的に活動していました。イスラム教徒の友人に誘われてイスラム教の祝祭に参加したり、IBPのMTP(Meet The Professional)では約50年間世界各国に物資を届けながら現地の人と交流してきた船長の話を聞いたりしました。IBPに参加しなかったらなかなか経験できないことばかりでした。

ーー確かにIBPに参加しなかったら経験できなかったかもしれませんね!大学の授業で何か刺激的なことはありましたか?

木村

まず感じたのは、とてもインタラクティブ(双方向型の授業スタイル)だなということ。日本の授業は教授が一方的に講義して、学生はひたすらノートを取るスタイルですよね。でもマレーシアの大学では、学生同士のグループワークが中心。先生が教鞭に立つ授業でも、学生から活発に意見や質問が出たりするんです。ときには批判が飛び出ることもありましたね。でもそういうやり取りが多いほど理解は深まりましたし、刺激的でした。

ーー学校でもプライベートでも刺激が多かったんですね!いざ異文化や新しい価値観に触れてみてどうでしたか?

木村

驚くことがたくさんありました。特に祝祭の儀式は、目の前で屠殺(とさつ)が行われているのを幼い子が物おじせずに見ていたことに衝撃を受けましたね。きっと彼らの文化ではこれが普通なんだと思いました。決して見ていて気持ち良い光景ではありませんでしたが強く印象に残っています。僕としては、刺激を求めて留学にきたので「どんどん来てくれ!」という気持ちでした。

ーーとはいっても慣れない海外生活。体調崩したりはしませんでしたか?

木村

体調崩しました(笑)。その時、どうしたらいいのかわからなかったので、ICCの現地スタッフに相談したらすぐに病院を手配してくれたので、とても助かりました。他にも私生活回りで話を聞いてもらったりして手厚くサポートしてもらいました。

インターン先では、世界規模のプロジェクトをサポート

ーー良い刺激にあふれた生活を送っている木村さんですが、インターン先はどのような企業を選んだのでしょうか?

木村

「UNGC」という国連の一機関でインターンをしていて、SDGsと利益を結びつけて両立できるように調整する環境コンサル的な事業を手掛ける部署に配属しています。いまはその中でマレーシアの企業を対象としたイベントの企画に携わっています。

ーーIBPを選んだ理由にインターンが経験できる点を挙げていましたが、率直に現地の企業の一員になってみてどうですか?

木村

世界中の方々とひとりの社会人としてやり取りできることがとても嬉しいです。先日も本部のニューヨークとドイツ、スリランカ支部で働くスタッフとのミーティングに参加したのですが、「世界規模でやっているんだなー」とワクワクしました。学校と比べて要求されることの質が異なり、やりがいもあります。僕にとって良い刺激になっています。

ーーちなみに、インターン先はどうやって選んだのでしょうか?

木村

僕は大学の授業でお世話になった教授に、インターン先をいくつか紹介してもらったんです。その中から事業内容が1番ワクワクしたところを選びました

帰国後、自分の価値観の変化を感じられることが楽しみ

現在もマレーシアで、インターン生として生活している木村さん。そんな彼にIBPを経験して良かったと思うことや、今後の展望について伺いました。

ーーまだ留学の途中ではありますが、IBPを経験して良かったなと思うことは何でしょうか?

木村

数十か国の人と会って話して価値観をぶつけあえたのは、日本に居続けたらできなかったことだと思うので、とても良かったなと思います。自分の中で壁打ちもできました。

ーー留学前、「自分の人生や価値観に変化をもたらしたい」という気持ちがあったとおっしゃっていましたが、IBPの終わりが近づくいま、振り返ってみて何か変化は感じられましたか?

木村

変化については、きっと日本に帰ってきてからじゃないと感じられないと思っています。その点では帰国後、自分の価値観がどう変わったのか、IBPの経験が人生にどう変化をもたらしてくれるのか、すごく楽しみなんです。

ーー確かに帰国してみないと感じられないことが多いかもしれませんね!では今後については、どのようなビジョンを描いていますか?

木村

まだピンポイントで「やりたい!」と思うものに出会っていませんが、IBPで培った経験は活かしていきたいと思っています。また、時間が許せばマレーシアからアクセスが良いベトナム、フィリピンなどに行きたいです。またヨーロッパやエジプトにも興味があります。

ーー可能性は無限大ですね!では最後に、これから奨学金を受けてIBPに参加しようと思っている人にメッセージをお願いします。

木村

IBPの1年はとても短くあっという間ですが、そこから得られる経験は人生をかえるきっかけになるかもしれません。もし今、IBPへの熱意がたぎっているのなら、挑戦してみた方がいいと思います。

木村さんは2023年3月帰国予定。
ご帰国したらまた価値観と変化についてインタビューをしてみたいと思います!

電話:0120-033-470

みなさんのチャレンジを精一杯サポートいたします!

筆者プロフィール

トヤカン

大学病院の正看護師を経験後、フリーライターの道へ。 看護・医療系のメディア以外にもリクルートや地域応援メディアの記事執筆も得意。

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