カナダのCo-op（コープ）留学とは？勉強と有給インターンを両立できて、就活の強みになる？

カナダのCo-op（コープ）留学とは？

カナダのCo-op（コープ）留学は、Cooperative educationの略称で「大学での勉強」と「現地でのインターンシップ」を組み合わせた留学プログラムです。コープ留学に参加することで、大学で専門的な知識を学び、その学びを実際に活かしながら現地の企業で働くことができます。ビジネス、IT、ホスピタリティなど様々な分野でのインターンシップができるので、語学力アップに加えて、専門性の高い実務経験も積むことができるため、就職活動や転職活動に大きな強みとなります。

コープ留学の魅力6選

学業と働く経験ができるコープ留学ですが、実際にどんな魅力があるのでしょうか？6つご紹介します。

現地企業でのインターンという、語学留学や交換留学にはない体験ができる

コープ留学では、語学学校や大学で学ぶだけではなく、現地企業でのインターンシップを通して実務経験を積むことができます。実際に企業で働く体験を通して、現地のビジネス文化や職場環境を肌身で感じることができるのです。また、現地の社会人との交流ができるのも、コープ留学ならではの魅力ですね。

就活や転職時に海外での就業経験をアピールできる

コープ留学に参加することで、留学生は就活や転職時に海外での実務経験をアピールできます。インターンシップの経験は、志望する仕事への適性や、即戦力として活かせるスキルを伝える際に役立ちます。また、海外で働いた経験は適応力の高さの証明にもなります。

ワーキングホリデーよりも幅広い業界や職種から仕事を選択できる

コープ留学は、ワーキングホリデーよりも多くの業界や職種からインターンシップを選ぶことが可能です。それぞれの留学先にはコーディネーターが所属していて、サポートも充実しているため、ワーキングホリデーよりも自分の興味や専門分野に合うインターンシップ先を見つけられるでしょう。

インターンシップは有給なので、留学費用を抑えられる

コープ留学プログラムでは、有給のインターンシップに参加することができます。これにより、留学中の費用を一部カバーできるので、通常の留学よりも経済的な負担を減らすことができます。

ビジネスシーンでも通用する英語力を身に付けることができる

コープ留学では、実際に現地企業で働けるので、ビジネスの場で必要とされる専門的な英語力を身につけることができます。将来、英語力を活かして働きたい人にとって、理想的な環境です。

年齢制限がないため、誰でも挑戦することができる

コープ留学には年齢制限がないため、年齢に関係なく留学に挑戦をすることが可能です。就職に活かしたい大学生の方はもちろん、キャリアチェンジを考える社会人まで誰でも申し込むことができます。

コープ留学に参加には学生ビザの取得が必要

コープ留学に参加するためには、まず学生ビザの取得が必要です。具体的な条件は希望する大学やプログラムによって異なりますが、原則として高校卒業資格と英語力の証明（例：TOEFLやIELTSのスコア）が求められます。また、状況によっては就労許可の取得が必要な場合もあります。

コープ留学の期間とスケジュール例

コープ留学では、最大で留学期間の半分をインターンシップにあてることができます。こちらがプログラムのスケジュール例です。

9か月	・英語コース1ヶ月間＋大学プログラム4ヶ月間＋インターンシップ4ヶ月間
1年間	・英語コース2ヶ月間＋大学プログラム6ヶ月間＋インターンシップ4ヶ月間 ・大学プログラム8か月間＋インターンシップ4か月間 ・大学プログラム6ヶ月間＋インターンシップ6ヶ月間
1年半	・英語コース２ヶ月間＋大学プログラム８ヶ月間＋インターンシップ８ヶ月間 ・英語コース４ヶ月間＋大学プログラム８ヶ月間＋インターンシップ６ヶ月間 ・大学プログラム10ヶ月間＋インターンシップ8ヶ月間

上記は一例です。渡航時点での英語力や、希望の大学プログラム、留学に対する目標に応じて、ベストな留学期間やスケジュールを選択しましょう。

コープ留学に必要な費用

続いて、コープ留学に必要な費用についてご紹介します。

学校関係：入学費、授業料、設備費など。

申請手続き関連費用：パスポート取得費用、学生ビザ申請費用。

保険代：海外旅行保険。

航空券：日本とカナダの往復航空券代。

宿泊費：アパート、学生寮、ホームステイなどにかかる費用。

生活費：食費、交通費、通信費、娯楽費など。

住む場所や選択した大学プログラム、スケジュールによっても大きく異なりますが、すべて合わせると9か月間の留学で280万円～、1年間で320万円～、1年半で420万円程度の費用が目安となります。

留学中に、有給インターンを見つけることができれば、費用の一部をカバーすることができます。カナダの最低賃金は州によって異なりますが、約1,700円程度です。週40時間働いた場合、1ヶ月間で約27万円となります。しかし、必ずしも計算通りの収入が得られるとは限りません。留学を途中で諦める必要がないよう、余裕をもって費用を準備しておきましょう。

コープ留学に参加するまでの手続き

コープ留学に参加するためには、まず希望の大学とプログラムを選択し、入学に必要な書類等を準備して申請します。その後、大学からの受け入れが決定したらビザの申請、健康診断の受診、現地での住居の手配、航空券の購入など、出発に向けた準備を進めます。やるべきことは多いですが、必要に応じて留学先の学校や関係団体と直接連絡を取りながら、一つ一つ着実に進めていきましょう。

コープ留学で選べるプログラムとインターン先（業種）の例

ビジネス系

ビジネス系のプログラムでは、マーケティング、経営管理、会計など、ビジネスに必要な広範な知識を学ぶことができます。一口にビジネスと言っても、プログラムによって専門的な内容は異なるため、自身の興味関心を見つけることも重要です。インターンシップの選択肢は広くスタートアップ企業でイノベーションの最前線に触れる機会から、大手企業の一員として組織運営を学ぶ経験まで、多岐にわたります。

IT系

IT系のプログラムでは、プログラミング、ネットワーク管理、システム開発、ウェブデザインなどの技術を学ぶことができます。インターン先には、革新的なIT企業や企業の技術部門があり、実践的なプロジェクトに参加することで現場での問題解決力やチームワークを身に付けることができます。

ホスピタリティ・カスタマーサービス系

ホスピタリティやカスタマーサービス系のプログラムでは、観光業、ホテル経営、イベント管理などを学びます。インターン先には、ホテル、レストラン、旅行会社、観光地の運営などがあります。実際に接客しながら多様な文化に対する理解を深めたり、質の高いサービスを提供するための技術を得ることができます。

医療福祉系

医療福祉系のプログラムでは、公衆衛生、介護、医療サポートなどの分野を学びます。インターンシップでは、病院や福祉施設での実務経験を積むことができ、コミュニケーションスキルやチームでの協働、緊急時の対応力など、実際の現場で求められる能力を身に付けるチャンスがあります。

コーププログラムのあるカナダのおすすめカレッジ

カナダでは多くのカレッジがコープ留学プログラムを提供しており、学生は自分の興味や目指すキャリアに合わせて選択することができます。おすすめのカレッジには、バンクーバーインターナショナル大学、コーナーストーンカレッジ、パシフィックリンクカレッジ、トロント・スクール・オブ・マネジメントなどがあり、学べるプログラムはこちらです。

カレッジ	提供プログラム
バンクーバーインターナショナルカレッジ https://vancouver.college/	●デジタルマーケティング ●グローバルビジネス ●カスタマーサービス ●TESOL（英語教授法）　など
コーナーストーンカレッジ https://ciccc.ca/	●UI/UXデザイン ●ウェブ・モバイルアプリケーション開発 ●カスタマーリレーションズ ●インターナショナルビジネス　など
パシフィックリンクカレッジ https://www.plvan.com/	●ビジネス ●チャイルドケアアシスタント（幼児教育） ●ホスピタリティマネジメント ●観光マネジメント　など
ステンバーグカレッジ https://stenbergcollege.com/	●幼児教育 ●ヘルスケアアシスタント　など
トロント・スクール・オブ・マネジメント https://www.torontosom.ca/	●ビジネスマネジメント ●デジタルマーケティング ●ホスピタリティ＆観光マネジメント ●サイバーセキュリティ　など

コープ留学に参加する時の注意点

必ずインターンシップができるわけではない

コープ留学では、インターンシップの機会が必ず保証されているわけではありません。インターンシップに参加するためには、積極的にインターン先を探すことが欠かせません。また、働きたい分野によっては競争が激しい場合もあります。インターンシップで採用されるためには、戦略的に準備を進めることが大切です。

インターンは無給の場合もある

インターンシップは有給と無給があり、個人の希望や需要と供給によって決まるので、必ずしも有給のインターンに採用されるとは限りません。無給のインターンでも貴重な経験を得られることには変わりないので、将来のキャリアに投資するという観点で考えることも必要です。

コープ留学とワーキングホリデーの違い：学業の有無、年齢制限、滞在期間

コープ留学は「学業」と「実務経験」の両方を経験できるプログラムであるのに対して、ワーキングホリデーは働くことがメインです。そのため、留学経験を活かして専門職に就きたい人や、特定の業界でのキャリアを目指している人にとっては、専門知識を習得しながら実務経験も積むことができるコープ留学がオススメです。

また、ワーキングホリデーには年齢制限があり、ビザ申請時点で18歳から30歳である人のみが対象となっています。その反面、コープ留学には年齢制限がないため、より多くの人に留学のチャンスがあると言えるでしょう。

さらに、ワーキングホリデーで滞在可能な期間は最大1年間ですが、コープ留学は希望に応じて1年以上も滞在することが可能です。

コープ留学以外に海外インターンができる留学はある？

カナダのコープ留学のように、大学留学と現地インターンを組み合わせた留学経験をしたい方には、ICCコンサルタンツが提供しているIBP留学プログラムもオススメです。IBP（International Business Professions）留学プログラムでは、グローバルで活躍できる人材を目指して、9か月の大学留学と3か月の現地企業でのインターンシップを経験することができます。

大学留学と海外インターンができるIBPプログラムがオススメな３つの理由 

5つの都市、7校の名門大学からプログラムを選択することができる

IBP留学は、アメリカ（シアトル、サンフランシスコ）、イギリス（ロンドン）、オーストラリア（ブリスベン）、マレーシア（クアラルンプール）にある7校の名門大学と提携しています。コープ留学はカナダへの留学を前提としていますが、IBP留学では興味や目的に応じて、複数の国から最適な留学先を選択することができます。

キャリアへの意識が高い仲間と出会うことができる

IBP留学の参加者は、起業を目標にしていたり、IBP留学での経験を就職や転職に活かしたいという志を持つ人が多くいます。過去には、IBP修了生同士で創業した会社が上場したこともありました。意識の高い仲間と出会い、互いに刺激を受けながら目指すキャリアを実現することができるのは、「ビジネス留学」であるIBP留学ならではだと思います。

留学を成功に導くためにプロのコンサルタントが徹底サポート

IBP留学プログラムでは、日本と現地それぞれのオフィスに所属するコンサルタントによるサポートが充実しています。留学先やプログラム選択から、申し込み手続き、現地の生活に関する相談、インターン先探し、帰国後の留学経験を活かしたキャリア相談まで、数々の留学生と関わってきたプロフェッショナルによる適切なアドバイスを受けながら、自身の目標達成に向けて、留学をより価値のあるものにしていくことができます。

ICCではIBP留学についての相談を随時無料で受け付けています。また、無料説明会も開催しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。