【現役留学生が教える】GPA 3.9の私が実践した、アメリカの大学授業と課題攻略法
みなさんこんにちは!現在ワシントン大学に留学して半年が経ちました、2024年3月に渡航したIBP留学70期生の黒田達生と申します。まずは、このブログを開いてくださりありがとうございます!
今回のテーマは「アメリカの大学授業と課題攻略法」です。有益情報をたくさん盛り込んだので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
海外大学での9か月間の学びと、3か月〜の現地企業インターンシップを通し、グローバルに活躍できる人材へと成長する、唯一無二のIBPビジネス留学。
<ライター>
黒田達生
IBP留学ワシントン大学コース
2024年3月からシアトルに留学中
〜読者へ一言メッセージ〜
留学は自分を大きく変化させるいい機会です!
素晴らしい経験がきっとあなたを待っていると思います!
目次
1. 大学4年でIBP留学を決意し、アメリカ・ワシントン大学へ
本題に入る前に自己紹介を軽く。改めて黒田達生と申します。日本では明治大学の経営学部に通っており、現在は4年生として休学せず、IBPプログラムを通じてワシントン大学に留学しています。留学先では、Global Business Certificate* というコースを専攻しています。
1-1. 短期留学を経て、アメリカで長期留学の挑戦をしたくなった
明治大学ではグローバル・マーケティングを研究するゼミに所属しており、「途上国発のブランドが先進国で受け入れられるには」というテーマについて研究しておりました。英語には特に苦手意識はなかったのですが、大学2年生になるまで海外経験がなく、カナダへの1ヶ月間の短期留学をきっかけに、海外に興味を持ち始めました。そして大学3年次にゼミの授業の一環でアメリカを訪れ、現地で活躍されている方々のお話を聞く中で「このような人たちになりたい!」という憧れを胸に長期留学を決意しました。現在はワシントン大学と明治大学の両方に在籍しつつ,懸命に生きています。
さて、今回のブログを読む前に一つお伝えしておきたいのですが、私は日本の大学、留学先大学共に文系専攻ですので、その観点によるブログということを念頭に読んでいただければなと思います。それではいってみましょう!
*ワシントン大学 Global Business Certificate
ワシントン大学は、世界的イノベーション企業の本拠地であるアメリカ・シアトルに位置し、2024年THE世界大学ランキングでは第25位(世界トップ1.3%)と、非常に高い評価を得ている。中でも、「Global Business Certificate」は、グローバルビジネス全般を理解し、実践力をつけるためのコースで、ビジネス特化の実践的なカリキュラムは、将来起業を考える学生や社会人に人気が高い。
2. アメリカの大学と日本の大学の違い
どのようにアメリカの大学で生き抜いていくかを知る前に,まずはサラッと違いを押さえておきましょう。ここでは「授業編」と「課題編」に分けて、それぞれの違いを解説します。
2-1. 授業編
アメリカの大学の授業は非常に実践的です。日本ではレポートや筆記試験が多い一方,アメリカではプレゼンテーションが重視されることが多く,プレゼン資料の作り方や発表方法も評価対象となります。また,授業には前提知識や経験が必要なディスカッションが多く含まれており,単に座って受け身でいることはできません。自分は最初これにかなり苦労しました。元々ニュースを追っているわけでもなく,特別な教養があったわけでもなかったので、ディスカッション中に言えることがないのです。また言うことがあったとしても、それを伝えるのが本当に難しい。
<IBP生のワンポイントアドバイス>
私は日頃からニュースをキャッチアップするようにし、それに対する自分の意見を英語で書いてみるということをしました。こうしていくことで,徐々にではありますが,ディスカッションに参加できるようになったと思います。
ちなみに英語のニュースですが、オンラインの新聞でしたら大学によっては契約しているので無料で見ることができます。英語新聞は情報のキャッチアップだけでなく英語力の伸びにも繋がってくるので、読むことをお勧めします!個人的には「The Wall Street Journal」がおすすめです。各ジャンルに「Most Popular in World」という欄があり,それを読むだけで世界の動向を把握できちゃいます。
2-2. 課題編
アメリカの大学に来て思うのが、課題の多さです。ほとんどの授業で毎回課題が出されます。しかも結構ボリューミー。日本の大学では,授業が終わるとその科目から一旦離れることが多いですが,アメリカの大学では授業後も多くの時間を課題に費やさなければなりません。
また課題の種類も日本と少し違います。日本の大学では個人単位で課題が出されることが多いと思いますが,アメリカの大学ではグループワークがメインとなります。授業後、それなりに抽象度が高い状態(細かなタスクが明瞭になっていない状態)で課題が与えられるので、それにグループとして取り組み、結果を出すことが求められます。一見すると,グループ全体の結果のみが評価されるように思われるかもしれませんが、実際には個人の貢献度も重要視されています。そのため、「Peer Evaluation(仲間の評価)」というシステムが導入されています。このシステムでは、例えば、グループ全体として優れた課題を提出した場合でも,特定のメンバーだけが特に努力をしている場合、そのメンバーに対してより高い評価を与え、逆に貢献度の低いメンバーには厳しい評価をすることができます。このPeer Evaluationは成績に大きな影響を与えるため、注意が必要です。
3. アメリカの大学でGPA 3.9を取得した方法
違いを理解したところで、「自分は授業についていけるだろうか」と不安に思う方も多いかと思います。
その気持ち、よくわかります。
私自身も最初はなかなか順応できず、苦労しました。しかし、そんな私でも最終的に、GPAで最高値4.0中3.9を取得できた方法があります。これから、その具体的な方法をシェアしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
3-1.【方法1】予習・復習に時間を割く
シラバスが配られるので、それを見てどこを予習しておくべきかを把握できます。予習すれば、少なくともどんなに英語がわからなくても、基本事項は網羅できます。ちなみにそうすればするほど「せっかく時間を割いたのだから」となり、授業へのモチベーションも上がるので、予習・復習を丁寧にやるというのは一つ重要なポイントだと感じています。
3-2.【方法2】わからないところは即質問
「クラスメートや教授に『何もわかっていない』と思われるのではないか」と不安になるかもしれませんが、意外と皆がつまずくポイントは似ているものです。質問を通じて理解が深まるので、疑問をそのままにせず、解消しておくことが大切です。
周りの学生のようにバンバン授業中に発言しないといけないのかという疑問を持つ人がいるかも入れませんが、そうなる必要はないと思います。よく日本人はシャイだと言われますが、それを直す必要は私は全く無いと思っています。アイデンティティなのだから。ともかく、休憩時間や授業後にこっそりと聞きに行く、またはメールするなどして、どんどん質問しましょう。そっちの方がむしろ印象もきっといいですよ。
ちなみに私は日本の大学にいるときはこのようなことはしていなかった(できなかったと言った方が正しいかもしれない)ので、これができるようになってある種殻を破ったような気がしました。特にアメリカでは、オープンマインドでいる事はとても大切ですし、こういう小さなところから自分を変えてみるのもいいかもしれません。
3-3.【方法3】授業についていけないと感じたら、教授に相談
予習・復習に時間を割いたとしても、わからないところをクリアにしたとしても、アメリカの大学授業についていけないということがあるかもしれません。よくある要因としては「教授の話すスピードが速すぎる」「専門用語が難しい」といったことが挙げられます。これらに関しては、教授に相談をするのが一番でしょう。
<私の実体験>
実際自分は、とある授業で教授の話す速度が早すぎて何言っているかわからないということがありました。また、その教授はインド出身で非常にアクセントが強いということもあり、理解が追いつかないということがありました。さらに,授業では初めて聞くような専門用語の説明がなされず、余計に言っていることが理解できませんでした。そのため「自分の実力不足でどうしてもあなたの言っている内容がわからない。だからスピードを落として欲しい。それと前提知識がないんです。専門用語も説明してください。」と正直に言ったところ、教授は「もちろん!」と言って、それから専門用語の解説も丁寧にしながら、ゆっくり話してくれるようになりました。おかげで、授業の解像度が非常に高くなりました。
教授方も授業に慣れてきて、生徒がつまずいているところに気付かないということもあると認識しておくといいと思います。ちなみに私は授業中に要望を言えるほど肝が据わっていないので授業の休憩時間に相談しました(笑)
3-4.【方法4】最強の勉強法
先ほど予習と復習について述べましたが,テクノロジーの時代に生きるからこその最強の勉強方法を身につけた(気がする)ので、ここで紹介させてください。ちなみに私は下記の勉強方法でGPA 3.9/4.0を取得しました。その勉強法とはまさに「AIを使った勉強方法」です!よく本屋とかでみるようなタイトルですが、まさに勉強のサポートはChatGPTをはじめとしたAIの得意分野なのではないでしょうか。その方法というのは、実に簡単。
<AIを使った最強の勉強方法>
- 授業を録音し、それを文字起こし ※教授に許可をとってください。
- テキスト化した授業内容と配布されていた授業資料をまとめるようChatGPTに依頼
- そうしてアウトプットされたものをまず準備し、それを元に復習
- クリアじゃないところは元の資料に立ち返ったり、自分で調べたりパズルのようにピースをはめて,自分だけの効率的なノートを作成
上述のようにテストとかはあまりなく覚える必要はなかったのですが,授業で習った内容が何だっけとなった時に、ささっと見返すことができるので非常に便利です。アメリカの大学では非常に授業資料が多く,情報が散らばっていることが多々あります。どこにどの情報があるのかわからなくなり,その情報を取得しに行くだけでも5分もかかっていたらもったいないですよね。その時間を削減できるのがこのノートの存在なのです。それにアメリカの大学で習ったことを忘れたくないですよね。きちんと立ち返れるようにこういったノートを作成しておくことをお勧めします。
4. 課題をこなす上でのポイント
課題についても、日本の大学と同じアプローチではうまくいかないことが多いです。アメリカの大学では、課題の量も質も異なるため、独自の対策が必要です。ここでは、私が実際に取り組んできた方法や、課題を効果的にこなすためのポイントを紹介します。
4-1.【ポイント1】グループワークでの人間関係構築
究極,人間関係ですね。はい、元も子もないことを言ってしまいました(笑)。ですがやはり、これが一番大事になってくると私は身をもって体感しました。というのも、このブログを読んでいるあなたはきっとやる気に満ち溢れていることだと思いますが、中には授業には力を入れず、遊びやその他課外活動に全振りしている、というような人もいます。実際にクラスメートにそういう人たちが何人かいました。そういう人たちと一緒にグループワークをすることが一番大変です。自分がいかに折れないでいるか、彼ら / 彼女らのモチベーションをどう上げるか、これが鍵です。人を変えようとするのは容易いことではないです。自分自身の見方だったりそういうものを変えていくことのほうが簡単且つインパクトも大きかったりするのです。
<私の実体験>
実際に自分はクラスメートで授業には力を入れていない方と同じグループになることがありました。その方はグループ内で決められたタスクをやってこないし、ディスカッションにも非協力的でした。その態度に腹が立った自分は、その方に憤りをそのままぶつけました。その結果、グループ内の雰囲気は最悪に。プレゼンテーションのコンテンツはおろか、発表の仕方まで酷いものとなってしまいました。この時自分は感情を露わにするのではなく、もっと別のやり方でその方と一緒に頑張れる方法を模索すれば良かったなと後悔しました。そしてそれからは、別のグループを組んだ際に、モチベーションが低い方がいた場合は、積極的に自分がリーダーシップをとって、どう自分自身を変えるかで他のメンバーのモチベーションを上げられるか考えるようにしました。その結果、満足のいく、教授からも認められるプレゼンテーションにすることができたと思います。
4-2.【ポイント2】グループディスカッションの必要性を見極め
グループでのディスカッションは時間泥棒です。グループに与えられた課題に対して全てをグループ全員で解決しようとするのは、あまりに非効率的だと感じます。私としては、どの部分でグループディスカッションが必要なのか、どの部分で個人タスクに落とし込めるかを明確にします。
<IBP生のワンポイントアドバイス>
グループタスクと個人タスクを分ける基準
- 課題の整理、構造化、抽象レベルの戦略策定など→グループディスカッション
- アイデア出し、資料作りなど→個人タスク
こうして分けることでだらけたりせず、グループワークが円滑に進むのではないかと思います。
しかし、全てを効率的にやる必要はないです。時にはお茶をしながらのんびりグループワークをやる、というのも全然アリです。むしろ私は時間に余裕がある時は、関係性構築のためにもグループディスカッションをのんびりやることもあります。上記でも述べましたが、どれだけチームとしてメンバー間が良好な関係を築けているかが肝なのです。効率は二の次と言っても正直良いでしょう。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか。同じ括りとして大学といえど、授業スタイルだったり、学生に求められるものが日本とかなり違うという印象を持たれたのではないでしょうか。アメリカの大学授業についていけるか不安で、迷っている人がもしいるのなら、その世界にぜひ飛び込んでほしいなと思います。合う合わないは必ずあると思いますが、その経験は必ず成長につながるでしょう。最初は自分もなかなか慣れず、特にグループワークでは軋轢を生んでしまうことがありましたが、今ではだいぶ慣れ、むしろ海外大の授業をこなせるようになったことで自信にもつながっています!もしこのブログが、留学を考えている皆様の背中を押すこととなれば幸いです!ではまた。
アメリカの大学に留学し、その後現地企業で働いてみたいという方、ワシントン大学コースをもっと知りたいという方は、お気軽にご相談ください。
海外の大学で学び、現地企業でのビジネスインターンに挑戦するIBP留学プログラム
短期集中の英語研修や海外の大学での学び、ビジネストレーニング、海外企業でのビジネスインターンで、グローバル人材に必要なスキル、英語力、教養を実践を通して身につける唯一無二のプログラム、それが「IBPビジネス留学」です。これまでに6,000名以上が参加し、修了後は国内外問わずそれぞれが目指すキャリアを実現してきました。
【特徴1】 世界のビジネス都市で大学留学ができる
IBPプログラムの提携大学は欧米、オセアニア、アジアと世界に広がります。いずれもIBPならではの、ビジネスの現場で活きる実践的なカリキュラムを誇りますが、大学によって、またその街によって学びの特色は様々です。現地の学生と一緒に大学で学びながら、専門性を深めるもよし、新たな分野に挑戦するもよし。自身の教養と可能性を広げる良い機会となります。
【特徴2】 海外での本格的なビジネスインターンが経験できる
大学での学びを終えたら、現地企業でのインターンシップへ。予め決められたインターンシップ先ではなく、働きたい企業を自ら探してアプローチするのがIBPの特徴です。インターンシップ先は、一般企業はもちろん、医療福祉機関や政府機関、NPO、文化施設なども。また、いわゆる職場体験や見学型のインターンシップと違い、プロジェクトを任せられたりとスタッフの一員として成果を上げ、組織に貢献することが求められます。
海外の現地企業での本格的なビジネス経験を積めるのは、約35年間プログラムを提供してきた私たちだからこそ実現できること。グローバルビジネスの最前線で働く経験は、あなたの人生の強みになるはずですよ!
【特徴3】 ビジネストレーニングからキャリア相談までサポートが充実
海外のビジネスの現場に飛び込むのはハードルが高く感じるかもしれませんが、そのために必要なカウンセリングやトレーニングは、大学のカリキュラムやIBP独自のビジネストレーニングにしっかりと組み込まれています。
また、留学だけではなくその先のゴールを見据えたマインドセットや、プロのコンサルタントによるキャリア相談など、あなたが目指す未来を実現するためのサポートが充実しています。ちなみに、キャリア相談は、プログラム修了後も何度でも無料で利用可能です。
【特徴4】 豊富な就職実績と修了生コミュニティ
修了生はIBPをステップに、国内外の様々な分野で活躍しています。また、IBP修了生同士の異業種交流会やビジネスセミナーを定期的に開催。ご自身のキャリアアップに繋がる業種・職種を超えた人脈をつくるチャンスがあります。
このようにIBPでは留学経験だけではなく、あなたの人生を切り拓いていくためのチャンスがたくさんあります。プログラムの無料説明会や個別相談は随時受け付けていますので、お気軽にご相談くださいね!