フェアトレードのアパレル会社でマルチタスクをこなし、今後の視野が大きく広がった
参加コース:ウエストミンスター大学コース 50期生
留学期間:2014年5月〜2015年3月
インターン先:Komodo(アパレル)
南山大学 外国語学部(スペイン・ラテンアメリカ語学科) 3年を休学してIBPのウエスミンスター大学コースに参加。フェアトレードの英系ファッションメーカー Komodoでインターン。
Q:留学先を選択した理由、また現地の大学ではどのような科目を専攻しましたか?
大学でスペイン語を専攻しているのですが、もともと英語が大好きで、英語への思いが断ち切れず英語圏に留学したいと考えていました。また日本では大手ファッション・チェーン・ブランドでアルバイトをしていたので、将来は今後海外展開を狙っている、もしくは既に海外展開をしているアパレル業界で働きたいと思っていました。そのような理由から、アートやファッションに関する科目を履修できるイギリス、ロンドンにあるウエストミンスター大学への留学を決めました。アメリカの大学は、ビジネス系の科目が中心だったと思います。大学では、スペイン語とアート関係の授業を選択、ガイドブックには載っていないような新進のギャラリーに行ったり、美術館とその訪問者の関係を考察したりと、私にとってとても刺激的なカリキュラムでした。
Q:インターンシップ先が決定するまでの流れを教えてください。
ロンドンを留学先に選んだので、絶対にファッション業界でインターンをしたいと思っていました。ラッキーなことに、IBPの49期生の方が既に(私のインターン先であった)Komodoでインターンをしていたので、大学のコーディネーターと会社に間に大きなコネクションがあった。そのほか、ラグジュアリー系の靴のブランドも紹介してもらいました。でも私としては、靴だけにこだわらずファッション全体にかかわれる仕事がしたかったので、洋服だけでなく靴や帽子なども扱っているKomodoを第一希望としてC.V.(履歴書)を送り、すんなりインターンが決まりました。
Q:インターンシップ先はどんな会社でしたか? またその会社のどこに魅力を感じましたか?
Komodoはファエトレードの商品を企画、製作、販売する気鋭の英系ファッションメーカーで、常勤スタッフは4〜5人というこぢんまりとした会社。ロンドンのオフォスにデザイン・スタッフを抱えながら、生産はインドネシアのバリとネパールのカトマンズ。発展途上国で作られた製品を適正な価格で継続的に市場に供給するという “フェアトレード”の理念に大きな魅力を感じました。またKomodoは。メンズ、レディス、バッグやアクセサリーを手がける総合アパレルブランドで、イギリス国内をはじめ、ヨーロッパ、オーストラリア&ニュージーランド、日本にもビジネスを展開しています。
Q:インターンシップ先での仕事はどのようなものでしたか?
小さな会社でしたから、朝10時に出社してから6夕方時までいろいろなことを頼まれる、毎日新しいことの連続でした。インターンを始め最初にやったことは、納品された製品にアイロンをかけてパック詰めする仕事。全てを終えるまでに丸3日かかった肉体労働でしたが、顧客が商品を手にした時の第一印象は最も大切なこと思い丁寧な作業を心掛けました。また、イギリス国外に新しいホールセールのクライアントを開拓するためのリサーチをしたり、オンラインを通してオーダーされる個人客のメールでのやりとりなど、まさにマルチタスクなスケジュールでした。その後もいろいろやらせてもらいましたが、カタログ製作のために、東ロンドンのスタジオでファッション撮影の手伝いをしたことは忘れがたい経験でした。また会社のウエブサイトに掲載されている「会社概要と変革」を、日本のクライアント向けに日本語訳するなど、マーケティングツール製作に責任を持ってもかかわらせてもらいました。
Q:インターンシップ先の会社の雰囲気を教えてください。
ファッション関係かつ独立系の小さな会社だったので、服装も自由でしたし、長い会議などもなくリラックスした雰囲気。直属の上司もとても優しい人で、フレンドリーで働きやすい環境でした。ただ、在庫の管理などは比較的アナログな作業も多く、小さなミスをしないよう常に神経を使ってはいましたが…。
Q:インターンシップ先で得たことはどんなことですか?その経験を今後のキャリアにどう生かしていきたいと思っていますか。
一日中英語を使って働くというのは、かなり大変なことだと実感ー、日常会話をしているのと格段に違います。IBPプログラムの1期に学んだ英語とビジネス・トレーニングが、インターン先でとても役に立ったと思います。またファッション関係者やバイヤーなどしか入れない展示会に行けたのもよい経験でした。さらに後半は、SNSを使ったマーケティングやピンタレストのボード製作も任せてもらえ、とても楽しかったし、視野が確実に広がりました。カタログを作ったり、ファッション関係のプレスの仕事に興味が湧いてきました。加えて日本ではまだ“フェアトレード”という概念が浸透していない。Komodoで10週間働き、フェアトレード・ファッションに関する理解が深まったと思います。今回英系の会社を経験したので、日本に帰国したら、ぜひ日系のアパレル会社でもインターンをしたいと考えています。
Q:これから IBP 留学を考えている人に向けてメッセージをお願いします。
留学の準備にあたり、私は日本でイギリス英語の教材をよく聞いていました。これは実際にロンドンに来てとても役に立ったと思います。また仕事上、メールでのやり取りがかなりありました。日本でメールの書き方の基本はしっかり学んきたほうがいいと思います。そのほかインターン先でのアドバイスのひとつとして、天気の話など、職場でさりげない会話をする癖をつけておくこと。これは簡単なようですが、日本人の私たちにとっては意識しないとなかなかできないことだと思います。(笑)