連載第三話
こんにちは、IBPの卒業生の奥岡権人twitter@ketokunsanです。
最近は、衰えた英語力を取り戻したいのに、入社する会社は超ドメスティックというジレンマに悩んでます。
ひとつ、言わせてください。
「英語の勉強って、本当にしんどくないですか?」
ひとくちに英語といっても、勉強の仕方は山ほどありますよね。読む、書く、聞く、話すの4技能があるし、それに加えて文法・単語と、途方にくれるような作業量です。
そこで今回は、「英語の勉強を苦にすることなく、留学を成功させた学生がいる」と聞いて、今回もICCのオフィスにきてみました。
映画への思いを確かめるための留学
ー林くんは、留学を決めたのはなにがきっかけだったの?
留学を決めたのは3年の夏だけど、もう普通にインターンをして、就職活動をして普通に映画会社に就職したいと思ってたんだよね。
ー留学前からやりたいことが決まってたんだね。
直接のきっかけは、親が日本経済新聞に出ている広告を見たこと(笑)
3年の夏に某大手映画会社のインターンに行ってるんだけど、「入社したい」と言う気持ちが強くなるどころか、逆にインターンに来ている社員さんに圧倒されてしまって。
一度、留学を挟んで、「映画を仕事にしたいか」という思いを明確にしようと思って留学したんだよね。
ーふむふむ。じゃあ、ロンドンへの留学も映画留学だったの?
そうだね。授業もほとんど映画に関するものを受講していたし、なんならJapanese Film Festivalっていうロンドン初の日本映画祭を企画したよ。
(すごいやつきた…)
IBPを選んだのは「人」が良かったから
ー秋山さんはどうして留学しようと思ったの?
私は、大学が東京外語大学だから、周りも自分も、「留学するのが当たり前」だと思っていたんだよね。
ー「留学するのが当たり前」そういう世界もあるのか…。確かに髪型も「かきあげガール」っぽいもんね!
…。韓国語専攻だけどね。
1年生の時から英語圏に憧れてたけど、留学の現実を知るにつれて尻込みしてしまったの。
ーそれはまたどうして?
かかる費用も高いし、外大だと英語圏に留学しようと思うと、英語の帰国子女と少ない枠を争わなきゃいけないじゃない。
そこで、お母さんがIBPの奨学金の広告を見て、私に薦めてくれたのがきっかけで、申し込んでみようって思った。
ー(日本経済新聞の影響力すごいな…)
奨学金には英語のペーパーテストがあるんだけど、試験会場にOBが来てくれて、壇上から激励の言葉をかけてくれたの。
ーOBがわざわざ試験会場に来たりするんだね。確かにIBPはOB・OGが4000人もいるもんね。
そのひと自身も大企業に務めていて、人間的にも尊敬できる人で。「私にはこの留学しかない!」っていう、運命を感じたんだよね。
ーなんと…留学したOBに会って、感銘を受けるなんて感動的だね。
秋山さんは、「人で選ぶ」が留学のきっかけだったんだね。
留学できるスコアを達成するのに必要なことは、ライティング
ー留学いくためのスコアを達成するのも結構大変じゃなかった?
本当に大変だった(笑)3年の9月に英語の勉強を始めて、3年の3月に留学しようと思っていたから、短い期間でスコアを達成しなければならなくて。
ーその短い期間でスコアを達成するの、結構難しくない?実質3ヶ月くらいだよね?
だから、ICCが運営してるIELTSの講座に参加していたんだよね。特にライティングが苦手だったから、ライティングだけ集中してやってた。
ー「英語は読めるけど書けない」って日本人にありがちだもんね。
受験英語やTOEICはリーディングとリスニングだけで良いけど、「書く」なんてほとんどやったことないしね。
そうそう。だから、これのおかげで留学できたと言っても過言ではないかも。IELTSの元試験官が、「あなたは○○点です」その場で採点してくれるんだよね。
ーそれはありがたい!フィードバックなしに文章って上手くならないもんね。
留学してからも、レポートとかインターンとかでことあるごとにライティングって使うから、「あの時勉強しておいてよかった!」ってなんども思ったよ(笑)
英語ができなきゃ、なにもできない
ー留学中はどんな英語の練習をしてた?
語学学校の勉強が想像以上にキツかったのを覚えてる。日本だとAがもらえるのが普通だったのに、出した宿題がBとかCとかで返って来て、「英語って難しいな」って思ってしょんぼりしたり。
ーそれ、すごい分かる。
しかも、語学学校の勉強って楽しくないもんね(笑)
ー(わかりすぎる…)
学部授業はどんな勉強してたの?
学部授業では、マーケティングの授業をとってグループでレポートを作ったりしてた。
やっぱり、学部授業になって、留学前からずっと取りたいと思ってた授業が勉強できたから頑張れたのかな。
ーうん。僕も、留学前や語学学校での基礎英語が一番大事だったなって後になって思うよ。
学部授業になった途端に「英語で何もかもできるのが当たり前」になるし、そう考えると一番大事なのは英語の基礎力かもしれないね。
ロンドン初の日本映画祭のオーガナイザー
ー林くんは学部授業期間はどんなことしてたの?
僕は映画留学だったから、授業は全部映画関連で、脚本と映画制作と企画の授業をとっていた。でも、特に勉強した感じはしないんだよね
ーん?勉強してなかったの?
Japanese Film Festivalっていう「日本の映画をイギリスで上映する」っていうイベントを立ち上げて、それの過程で勉強があったって感じ。
協賛してもらうために現地企業に営業をかけたり、チケットフォームも英語で自分で作ったり、イベントに参加してくれる200人とメールでやりとりをしたり、っていう…これ勉強ではないのかな(笑)
ーすごい!かなり難易度の高いシチュエーションで英語を勉強していたんだね。
確かに留学中は教科書とか、道路の標識とかでも、気づかないところで無意識に勉強しているよね。
わかる。時間とともにアウトプットの精度がどんどん上がっていくよね。
最初は本当に初歩的な会話で浅いことしかわからないけれど、英語ができるようになるとどんどん「やれること」が増えていく。
ーみんな「勉強してない」とか言って勉強しているね。やっぱり、優等生だ(笑)
ー秋山さんはどんなインターンをしていたの?
学部授業と並行して、幼稚園のボランティアに行っていた。大手だったから電話をかけて面接してもらって、採用してもらってから始めたの。
ー英語で飛び込みの電話かけるってすごいな(笑)そこで、勉強になったこととかはあった?
生活の中での英語を身につけられたのがとても良かったと思う。幼稚園では、子供たちにサンドイッチを作っても、ベジマイトサンドだけ残ってしまったり(笑)
ーあー、あれ本当に美味しくないよね・・・。
※ベジマイトとはオーストラリア特有の超しょっぱくて美味しくないジャムペースト(独断)。日本でいう納豆のようなもので、子供には好かれない。
幼稚園に来るママさん同士の会話があったりとか、学部授業の「アカデミックな英語」では見えないところでの英語がとても勉強になったかな。
日本に帰って来てからも、カフェのバイトで英語圏の方が来てもオーダーを受け取れるようになったんだよね。
単純に英語ができるようになったのもあるけど、「海外でネットがないという辛さ」がわかるからこそできることだと思う。
ー生活のなかの「知恵」としての英語ってあるよね。
あとは、「勉強したい」っていうスイッチがどこで入るのかが重要だと思う。
無理しすぎて家に引きこもっていても話せるようにはならないし、「英語をどこで使うのか」がハッキリすると勉強のモチベーションも上がるよね。
ーやっぱみんなちゃんと考えてるんだなー。IBP生はみんな優秀だね(笑)
おわりに
林くんは「映画を通しての英語」、秋山さんは「生活を通しての英語」と、ひとりひとり違う勉強の仕方がありましたね。しっかりと、語学学校で基礎力を積んでいるからこそ見える、「形式ばらない留学」ができるのもIBPならではの魅力です。
もしかしたら、最強の英語勉強法は「自分で見つけ出すもの」なのかもしれませんね。
それではまた次回!