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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2023年
久田 愛理
AIRI HISADA
出身校:京都女子大学
コース:ウエストミンスター大学
キャリア:大学生
留学期間:2022年10月〜2023年8月
インターンシップ先:Oxfam

ビジネスに興味を持つきっかけになったのはIBPオリジナルのビジネストレーニング

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

ロンドンに留学ができ、自分の学びたい学部授業が取れること、実践的なインターンを通して将来を考えるきっかけがあると思ったからです。
正直なところ、当初はビジネス留学であることに魅力を感じていませんでした。将来ビジネスの世界で生きていくことを少しも考えていなかったからです。しかし、現地でIBPの特徴の一つでもあるビジネスセミナーや実践型プロジェクトを通して、新たなビジネスの分野に興味をもちました。

留学先を選択した理由を教えてください。

私の場合、憧れのロンドンに留学するためにIBPを選んだと言っても過言ではありません。ヨーロッパの建築や都市計画に興味があったためロンドン一択でした。ビートルズをはじめとした音楽文化やデザインが大好きで、ロンドンで学べて仕事ができることは夢のようでした。

留学前はどんな準備をしましたか?

私は春から大学を休学し、まず、自己分析と留学でやりたい事を書き出して整理しました。その上でイギリスでの生活を最大限に愉しむために、日本でできる限りの経験を積みました。具体的には、海外で活動されていた建築家や活動家の方に話を聞きに行ったり、建築設計事務所でアルバイトをしたり、バックパッカーをして過ごしました。留学する意味をしっかり考える大事なこの期間があったことで、行動を起こすことの大切さや、休学をして王道ルートを外れることへの不安はなくなり、一層留学を充実させることができたと実感しています。
ただし、もしもう一度準備期間があるなら、「“留学後”どんな事をしたいか、どんな人になりたいか」を考えます。留学中にやりたいことは皆さんあると思います。しかし留学中に問われるのは、「留学が終わったら何をするのか?」です。やりたい事は途中で変わってもいいので、その後何を目指しているかを一度考えておくことで、留学中の行動にもつながると思います。

研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?

目に映るすべての景色に感動したことを今でも覚えています。荘厳な建物群、赤バス、壁の落書きなど、初めて見る“海外”全てに毎回感動していました。今立っているここは日本じゃないんだという不思議な感覚に襲われました。
到着日に同期のみんなで寮近くの中東料理屋さんでケバブをテイクアウトして、より異国の地に来たことを実感しました。私はここで約半年生活するのだと少し不安になったのを覚えています。 (※コロナ禍で1学期目はオンライン受講の年だったため、滞在は約半年間でした。2023年9月現在は全期間現地での留学という形に戻っています。)

キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?

フリースペースが魅力的でした。国籍や人種を超えてみんなが同じ空間で過ごしていることが当たり前で、自由でカラフルな印象です。
交通機関や教育機関でよくストライキが起こるのですが、授業が中止されたり中断した時は驚きました。現地の人はそれが当たり前だからか、その事に戸惑っていない事にも驚きました。

英語研修はどのような内容でしたか?また、どのように役立ちましたか?

私たちの代はコロナの影響で1学期の英語研修はオンラインで行われ、日本から参加していました。学期末の4技能の試験に向けて、スキルをつけるための方法を学び、練習する機会が多くあります。英語で英語を学ぶというところが日本での英語の勉強とは違い、言葉のニュアンスやエッセイのルール、ロジカルな組み立てを理解しやすかったです。エッセイやスピーキング、グループ発表では、自分の興味のあるトピックを取り扱うことができたので、全ての取り組みに意欲が湧きました。
2学期の学部授業でエッセイを提出する課題があったのですが、そこでは書き方に躓くことなく取り組めたので、この英語研修が大いに役立っていることを実感しました。
また、担当してくださった先生が、間違えても受け入れてくれる発言しやすい雰囲気を作ってくださったので、発言することに億劫にならず参加できたことは、その後の授業への積極的な参加のモチベーションにもつながりました。

学部授業ではどんな科目を選択しましたか?

– Planning for the Visitor Economy
日本の大学では主に建築を学んでいるため、観光都市であるロンドンの都市計画を学びたいと思い選択しました。
– Art and Society
アートとは疎遠だった私ですが、ロンドンの街を歩き美術館・博物館を実際に訪れ、身近に触れられるスタイルの授業は魅力的だと感じ、この授業を選択しました。
– Academic Spoken Communication Skills for International Students
他のモジュールの内容や課題、自身の英語レベル、その他留学での活動を鑑み、英語クラスを一つ選択しました。

特に興味を持って取り組んだ授業とその感想を教えてください。

特に楽しかった授業は、Planning for the Visitor Economyという観光都市計画の授業です。観光地としてのロンドンの街構造を探求するもので、6人程度のグループごとに各繁華街を探索します。最終的には、授業のレクチャーとフィールドワークの成果を踏まえてプレゼンを行いました。ゲストスピーカーを招いた授業もあり、ロンドンの観光地としての役割を知ることができとても興味深い内容でした。私の地元、京都も同じく日本を代表する観光地で、ロンドンの都市計画と比較をして研究してみたいテーマを見つけることができました。授業内容の満足度はもちろん、とても良いグループメンバーに恵まれ活動できたことが良かったと感じています。興味のある内容とはいえ授業内容についていけない時もありましたが、他のメンバーがリードしてくれたおかげで課題を理解して取り組むことができました。自身の英語力を悔しく思うこともありましたが、他のヨーロッパからの留学生やロンドンの現地生とともに議論をしたりプレゼンを作成したりと非常に充実したクラスでした。

IBPビジネストレーニングはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。

このビジネストレーニングも1学期の授業同様、オンラインで行われました。ビジネスマナーやイギリスのビジネスカルチャーにつてなどの講義も面白かったですが、実際にカバーレターやレジュメ、LinkedInの立ち上げができたことが大きな成果です。言語の違いだけでなく、履歴書のフォーマットやアピールの方法が異なります。自分の経歴を踏まえて実際にそれらを作成することで、次のインターンシップへの意欲も湧きました。インターン以外にも、実際にレジュメやLinkedInは提出し、他者と交換する機会があったのでとても役に立ちました。

留学中に参加した課外活動(サークルやアクティビティ)はありますか?

– 日欧起業家フォーラム(JEEF)にて、ビジネスプランのプレゼンテーションを行いました 。
当コースOBでありJEEF運営部でもある渡邉さんのビジネスセミナー繋がりで、起業家の会でビジネスプレゼンの機会をいただきました。プランの内容は、プログラムの一つである課題解決型プロジェクト(以下PBL)で取り扱った内容を、リサーチを重ねブラッシュアップしたものです。アイデアもプレゼンスキルもまだまだ未熟ですが、頭の中のアイデアを誰かに伝えることで大きく発展があったので、大きな学びの場となりました。ビジネスに興味のなかった私ですが、PBLやセミナーがきっかけで、将来に向けたビジョンが自分の中で変化してきたことを実感するくらい夢中になっています。今後もこのビジネス案の実現に向けて取り組んでみようと思っているところです。

– 在英国日本大使館を訪問しました。
こちらもビジネスセミナーでお世話になった、外交官・弁護士としてご活躍されている畠山さんのお誘いで在英国日本大使館を訪問しました。普通ならお会いできないようなキャリアを築かれてきた方のセミナーで、お話しできただけでも貴重な上に、畠山さんの気さくさからたくさん交流させていただける時間を持たせていただきました。自分の興味のあることに夢中になって努力と経験を重ね、夢を叶えられてきた畠山さんの言葉に何度も励まされました。


– 現地で活躍されている建築士やデザイナーの方にインタビューをしました。
個人的興味関心から、海外でご活躍されている建築士やデザイナーの方にアポをとり、海外でのお仕事やキャリア、人生観についてお話を伺いました。お話しさせていただいた方々は、今私が抱える不安や希望を経験されてきたロールモデルのような方々ばかりで、キャリアの選択肢や働き方の価値観がとても参考になりました。

– アルバイトをしていたカフェでフルートを演奏しました。
寮近くの日本食カフェでアルバイトをしており、そこのオーナーさんの計らいもありピアノやフルートを海外のお客様の前で演奏させていただきました。言葉ではなく音楽を通して、私の演奏を楽しんでくれたお客様がいると思うととても幸せでした。


– 毎週金曜日にオールソウルズ教会で開かれる無料のイングリッシュクラスに何度か参加しました。
英語勉強の目的はもちろん、授業後に自由に夕食を食べる時間があるのでそこで友達をたくさん作ることができました。多くの人が英語を学びたいと思って自主的に参加しているので声をかけやすかったです。

課外活動から得たものは何ですか?

ダメもとでもいいからやってみる、一歩踏み出せば助けてくれる人がたくさんいる事に気づけたことです。
どうしてか、日本にいた頃はできない理由ばかりを正当化させようとしていた気がします。でも出来なくて当たり前、自分は挑戦者だというスタンスでいられたのは、やはり海外という特別な環境がそれを後押ししてくれたのだと思います。
留学前は、私がビジネスに興味を持ち人前でプレゼンをする事も、海外のお客様の前でフルートを演奏することも、多くのデザイナーの方に出会えることも、微塵も想像していませんでした。
私は出会い運に関してとてもラッキーなのかもしれません。しかしただ運が良くてこのような機会があったとも思いません。自分から何件もメールやDMを送り、足を運び、話をする時間をいただきました。機会を待っているだけではもったいないのです。行動した分、出会いやチャンスを掴むことができることを身をもって学びました。
その精神は帰国後も変わらず、躊躇せず、しかし謙虚に挑戦していこうと思います。

コミュニケーション力向上のために努力したことは?

相手や物事に興味を持つこと、またはもっと知るためにそれらを学ぶことを心がけました 。例えば、友達の国や文化について、好きな映画や建築の話ができるように調べたりしたことです。
もちろん、コミュニケーション力が高いに越したことはないです。しかし私は日本語でもコミュニケーション力に自信がないと感じていて、海外にいるから突然その力が上がったということはなく、自分のペースの合う心地の良い人との付き合いを大切にすることも重要だと思います。

インターンシップ先について教えてください。

Oxfamという国際NGO団体です。ショップで働いているほとんどが、学生やリタイアしたお年寄りのボランティアです。日本でチャリティーショップという言葉は聞き馴染みがないかもしれませんが、不用品を人々が寄付し、それを売った収益を慈善団体や貧困地域に寄付します。イギリスのチャリティ・ボランティア精神の国柄が体現されているNGOの一つです。

そこではどんな仕事を担当しましたか?

在庫品の管理、オンラインショップへの投稿、ウィンドウのデザイン、レジ売上の計算などです。サブマネージャーとして他のボランティアさんのチームマネジメントも行いました。横文字が並ぶとカッコよく見えますが、小さなショップでみんな仲が良く、お客様やマネージャー、ボランティアの方々とたくさんコミュニケーションを取りながら過ごしていました。

インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。

まず初めに私は建築を学んでおり、インターンシップの第一希望業種は建築・デザインでしたが良い勤務先が見つけられず、第三希望の英語環境が期待できる現地のNGOを選びました。Oxfamでの業務内容自体は難しいものではないし、大学で学んだアカデミックスキルや専門分野を活かした仕事ではなかったことは事実です。将来に直接的につながる仕事ではないかもしれないことに、このインターン先を選んで良かったか悩んだ時期も少しはありました。 もちろん、学んだことを実践の場でアウトプットできる機会はとても大切だと思います。それでも私は、ここでインターンできたことはとても有意義だったと感じています。働くことの本質にそれらのスキルが最重要ではないと思ったからです。このインターンで何を求めるかによって答えは違ってくるので一概にはいえないですが、「働く」ということはあくまでも生活の一部だということをつくづく感じました。働くことや生きることの自分の価値観を考えるきっかけとなりました。
そう感じたのは、一緒に働いた素敵なマインドを持った仲間の存在が大きかったと思います。地元のベテランおばあちゃんからヨーロッパ各地から来ている年下の学生さんまで、さまざまな経歴を持った方々と一緒に働きました。仕事以外でも、働くことやキャリアについてたくさん話をして刺激をもらいました。時間にルーズだったり、全体的になんでも適当な感じが心地良く感じました。“とにかくミスをしないように!”と仕事をするのではなく、“まあやってみなきゃわからないしね!”といった肩の力を抜いたマインドが、とても働きやすかったです。現地の会社で働いたことで出会えた方達、そして、気づけたマインドだと思います。

日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。

コロナ禍だったためビザ申請が複雑な時には、こまめな電話対応や申請手続きのサポートをしてくださいました。現地オフィスの方々は同期の友人や家族に相談するのとはまた違い、生活や進路の不安、楽しんでいる事に至るまでを気軽に話して共有でき、ICCオフィスは私にとって留学生活の支えでした。

これからのキャリアにIBPの経験がどうプラスになりましたか?

まだキャリアという言葉に真剣に向き合えていないというのが正直なところでしょうか。
IBP留学中にたくさんの社会人、キャリアを積まれてきた方とお話しさせていただく機会がありましたが、 どの方のキャリアも一つとして同じものはなく、どの方の価値観も大いに共感できる部分や素敵な考え方だと感じることがありました。
それに比べるとまだ私は経験も姿勢も未熟者だということです。

その代わり社会に出る前のこの時期に、多くの方に出会い、さまざまな価値観に触れ、自分のこれからのキャリアを考えられたことは大きな財産だと感じています。

なりたい姿やこの先の人生を考える時に、どんなキャリアを積みたいのか、仕事の内容、やりがい、人間関係、収入、生活、趣味など、複合的に考えるようになりました。
全てを同時に叶えることは難しいですが、自分の中で何を大切にしたいのかを冷静にかつ自分に誇りを持って考えられるようになってきていると思います。

IBPでの時間や経験が大きく、キャリアに対しての考え方を豊かにしてくれたことはすでに私にとって計り知れないほど大きなプラスになっています。

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

さまざまな経験を通して、多くの価値観や今までになかった常識、新しい選択肢を手に入れて、豊かな感情やたくさんの生き方や進路を見れるようになりました。しかし、まだこの質問に答えられるほど、その自由になった選択肢 にうまく対処できるほどの経験やスキル、タフさに欠けているなとも感じます。一つの夢や目標を一途に追いかけ努力することが美徳のようになっていて、(もちろんそれもめっちゃ素敵!)でも、それだけが正解ではなく、途中で 夢を変えてもいいし、自分のやってみたいことにもっと正直になって、挑戦 してみてもいいのかなと思っています。まだまだモラトリアムですが、この時期に社会人の方とお話しする機会やインターンシップの経験ができたこのIBP留学だったからこそ、そういうマインドを持てたことは、これからの人生に大きな影響を与えていることは間違いありません。

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

やらない理由を探すのは簡単です。皆さんはきっと、わざわざ大切な人や場所、王道ルートを離れて留学しなくても生きていける将来をある程度描けていると思います。それでも、新しい世界に挑戦すると決めるのであれば、不安にもなりますよね。
残念ながら、留学を終えた今、私は何か明確な人生の答えを導けた訳ではありません。留学中もずっと何かに悩んでいたし、今も模索しています。でも、前述のようなマインドをもち、積極的に行動できるようになったのは、間違いなくこの留学があったからです。海外という特別な場所で、多くの人と出会い、新しい価値観に触れたからこそ、自分の価値観を大事にできるようになりました。外からの刺激を受け、内省を深める環境が IBP 留学にはあると思います。 もし留学という選択肢を考えたなら、勇気を出して一歩を踏み出してみてください。きっとその一歩を、その決断を全力で肯定し応援してくれる多くの人に出会うことができます。あなたのその葛藤を一緒に悩んでくれる友人に出会うことができるはずです。そして、将来のあなたはきっとその決断を誇りに思う、そんなタフさを手に入れることができます。 迷う時は⾃分の頭を整理して⾃分の⼼に正直に、とことん迷ってください。OB やICCスタッフの方々、応援してくれる周りの⼈に相談してください。でも最後は⾃分で決めるのです!今 IBP 留学をするにせよ、別のことに夢中になるにせよ、その選択を私は全⼒で応援します!

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