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キャリア、ビジネス、IBPがよくわかる「GLOBAL INSIGHT」
ビジネス留学情報ブログ「GLOBAL VISION」
2012年
上田 明広
AKIHIRO UEDA
出身校:大阪大学 理学部
コース:ベルビューカレッジ
キャリア:大学生
留学期間:2011年4月〜2012年3月
インターン先:ワシントン州兵庫県事務所
1989年生まれ、岐阜県出身。大阪大学(理学部)3年次を修了したところで休学し、ベルビューカレッジへ1年間留学。インターンシップでは、ワシントン州兵庫県事務所で業務を行う。帰国後は大学に復学し、鉄鋼専門商社の内定を獲得した。

日本企業の社員の方に話を聞き、キャリア設計の参考にしました

日本企業の社員の方に話を聞き、キャリア設計の参考にしました

日本人の同期で訪れたグランドキャニオン。壮大な景色に圧倒された場所でした。

教会コミュニティの方々とイエローストーン国立公園へ旅行しました。

お世話になった兵庫県ワシントン州事務所の方々。日々の業務で、大変お世話になりました。

留学しようと思った理由を教えて下さい。

高校1年生の夏休みに1ヵ月間、オーストラリアでホームステイしたのですが、全く英語が聞き取ることができず、コミュニケーションをとるのが大変でした。相手の言っていることが分からない上に、自分の思っていることが伝えられないという、かなり悔しい思いをしました。その頃から、英語をしゃべることへの憧れが一層強まり、就職する前が最後のチャンスと思いました。

IBPプログラムを選んだのは?

大学3回生で就職活動を目前にし、語学だけでなく、自分の将来にとって何かプラスアルファとなるものを身につけたいと思っていました。アメリカの大学で学ぶことができると同時に、インターンシップも体験できるという点に強く惹かれ、IBP参加を決めました。留学を決心したのは出国のわずか5か月前、という事もあり、ぎりぎりまでスタッフの方に丁寧に対応していただいたのも、安心してプログラムに申し込むことができた点でした。

ベルビューカレッジコースを選択した理由は?

大学では物理学科を専攻しているのですが、ゆくゆくは全く異なるフィールドであるビジネスに関わりたいと思っていました。しかし、経済やビジネスの知識が全くなかったので、基本の部分から学ぶことができるベルビュカレッジコースを選択しました。

1年間の留学で達成しようと思っていた目標は?

語学力、積極性という点で、1年間の投資に値するものを得て帰ろう、という気持ちでした。

語学力アップのために、どんな工夫、努力をしましたか?

ホストファミリーと話したり、教会で毎週開催されているTalkTimeに参加するなど、英語に触れる時間を意識して増やすようにしていました。ホストファミリーがテレビに字幕を表示するようにしてくれたおかげで、日々のニュースを聞き取りつつ、わからなかった箇所を字幕で確認でき、良い訓練になったと思います。出国前のTOEICは660点でしたが、留学中の10月に受けたTOEICでは860点、帰国後に受けたTOEICは950点と、着実に点数は伸びているのが実感できました。

留学先で特に印象に残っている授業はどんな内容でしたか?

Micro Economicsは、毎回の授業の構成が素晴らしかったです。需要と供給の関係を、学生それぞれがカードを持って取引させることで再現したり、生徒に小テストを作らせてお互いに解かせあうなど、インタラクティブな授業でした。オンラインでの確認問題の提出や、レポートの提出など、負担は決して軽くはなかったですが、Office Timeに先生に教えてもらうことでカバーしました。

留学中、勉強以外に取り組んでいたことはありますか?

進路について悩んでいたので、シアトルに駐在所がある日系企業を訪問し、社員の方々のお話を伺い、自分のキャリアの参考としました。総合商社に強く興味があったので、ニューヨーク、シアトルの支店を訪問しました。大変ていねいに対応していただきました。

インターン先の名称と業態を教えて下さい。

ワシントン州兵庫県事務所でお世話になりました。ワシントン州兵庫県事務所はワシントン州での日本の文化発信に深く関係しており、日本の文化をイベントを通して発信するのは面白そうだと思い、選択しました。

インターン先での上田さんの具体的な仕事内容を教えてください。

ワシントン州兵庫県事務所では、イベントの企画・実行をお手伝いしました。たとえば、日本の食材を現地の人々に発信するために、学生や大使館の方々と一緒に、小麦粉からこねてうどんを作るイベントを行いました。このイベントの時は、チラシ作りからPR、場所の確保まで、一からインターン生が行いました。

インターン体験によって得たものはどんなことですか?

インターンが始まってからは、いきなり電話がかかってきて答えなければいけない場合もあれば、必要に応じて、アメリカの政府機関に電話をしなければならないこともあったので、度胸がついたと思います。全く知らないことを面識のない日本の企業の方にメールで尋ねることもあり、仕事でなければ必ずひるんでいた所を乗り越えられたと思います。

IBPの体験によって、自分自身が変わったと思うところは?

アメリカでは白人、黒人、アラブ系、さまざまな人種がさまざまな言語をしゃべり、それがスタンダードな状態になっています。これから海外で働く機会もあると思いますが、グローバルな環境に抵抗なく入り、臆することなくコミュニケーションを図れるのは強みだと思います。

どのように就活を行いましたか?

大学3回生の10月から企業を見て回ったり、説明会に参加し、世界を舞台にする企業で働きたい、と思ったのも留学のモチベーションでした。留学中はボストンキャリアフォーラムに参加し、ITコンサル企業、大手電機メーカーから内定をもらいました。帰国してからも電機メーカーの方と面談を重ねましたが、仕事のイメージが違ったために辞退させていただき、4月後半から就活をやり直しました。専門商社を中心に2次募集に応募し、5月の下旬に内定を頂きました。

IBP経験は、就職活動にどのように役立ちましたか?

インターンや1年間の海外生活を経験したことで、海外で働くことに抵抗がない点、国を超えても積極性が発揮できることをアピールできたと思います。特にインターンについてよく聞かれたので、海外の企業でもコミュニケーションを図り仕事ができる、という点は就職活動において役に立ちました。

IBP留学は上田さんのキャリアにとって、どんな意味があると思いますか?

「海外を舞台に、インパクトの大きい仕事をしたい」という目標に向け、まずは扉が開いたと思っています。そこから、さらにこの留学を意味のあるものにしていくのは自分次第。入社してからの努力が不可欠です。そういった意味で、この留学体験はモチベーションになると思います。

ICCのサポートについて感想をお聞かせください。

申し込むのが遅かったのですが、書類の手続きなど、手厚くサポートしていただき、大変感謝しています。現地オフィスには、ボストンキャリアフォーラムでの就職活動の情報やボランティアの情報が置いてあり、活用させていただきました。

ベンチャー企業Hydrovoltsが間借りするオフィスの入り口。同じようなクリーンエネルギー系のベンチャーが、このオフィスに間借りしていました。

今後の展望や将来の夢を教えてください。

まずは入社して、基本的な仕事がしっかりできる人間となること。世界的な不況で簡単な状況ではないですが、だからこそ、基本の仕事をしっかりし、信頼されるビジネスマンになりたいです。ゆくゆくは海外駐在して、その支店の経営状態からマネジメントまでできるようになるのが中、長期の目標です。

IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。

チャンスがあるなら必ず参加するべきだと思います。英語習得が目的だという人も多いと思いますが、英語は一つのツールでしかないです。英語はうまい方がベターですが、それよりもまず、日本の外に出て1年間海外で過ごすこと。そこで出会う人たちと、訪れた場所から得られる経験は何物にも代えがたいと思います。

*体験談の内容は寄稿時の情報です。

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