「転職にも有利になる」と勇気ある一歩を踏み出し、アメリカでのビジネスを学んだ
興味のあった「コーヒー」についてもっと深く学べる貴重な留学体験でした
ELSの先生とクラスでディナーを食べに行ったときに撮りました。今でも忘れられない先生の一人です。
当時クエストフィールドと呼ばれていたセンチュリーリンクフィールドでブラジルVSカナダのサッカーの試合を見ることができました。日本ではブラジルの試合チケットはなかなか取れないのでラッキーでした。この時のブラジルの監督はジュビロ磐田でもプレーしたドゥンガ氏でした。
ホームステイ先近くのスターバックス。ここでよく勉強していました。店員さんとも仲良くなりました。
ガスワークスパークでの4th of Julyのイベント。この混みようはすごかったです。
IBP終了後にいただいた修了証とクラスメートからの寄せ書き。これを見ると当時を思い出します。
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
以前から語学留学したいと考えてはいましたが、ただ目標が漠然としている状況だったので、このまま留学しても意味がないなと悩んでいました。そんな時、ICCのプログラムでは最後に現地でのインターンシップができることを知りました。社会人経験を積むことができ、転職するときにも有利になるだろうと考え、ICC で留学することを決意できました。
留学前はどんな準備をしましたか?
英語力が足りなかったので、それを補うために英語の個人レッスンを受けていました。
留学先を選択した理由を教えてください。
スターバックスが好きで、留学前に1度、シアトルに旅行で行ったことがありました。旅行から帰国後すぐにICCのプログラムに出会い、旅行に行ってますます好きになったシアトルで勉強できることを知ったので、「これはもう運命だ」と思って決めました。 また、私のそれまでの社会人経験が、コーヒー会社での社内エンジニアということもありシアトルに強く惹かれたということもありました。 シアトルは、スターバックスを始めとしたコーヒー文化があり、他にはマイクロソフトなどのIT企業も多くあります。実はキャリアチェンジしてコーヒーについてのビジネスをやってみたいとも思っていました。コーヒーのビジネスを選んでも、IT企業での勤務を選んでも、どちらにしてもいい経験ができると思いました。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
敷地がとても広く、1クオーターごとの教室の移動が大変だったのがこれはアメリカだからなのだろうかと思ったことが何度もありました。 また、授業の内容ではプレゼンテーションがとても多くありました。ほぼ毎回のクラスであったと言ってもいいくらいです。日本では座学がメインですが、アメリカでは必ずプレゼンテーションに参加することが求められます。個人での発表やグループでの発表、毎回のように大きなものから小さなものまでプレゼンがありました。人前で話すことがあまり得意ではなかったので、発表のたびに緊張していましたが日本ではできない貴重な体験でした。
授業で特に印象に残っているトピックはありますか?
3クオーター目にあるBUSIPでおこなわれた中での疑似交渉体験が印象に残っています。各クラス数名のグループに分かれて、会社や国の政府などの役割が与えられます。そこで自分たちの目標とすることを手にするためにアポイントを取って交渉をしていくのですが、グループ内でも十分に話し合わないとうまくいきませんし、交渉のやり方も考えたり、ほかのグループの出方も見ないとならなかったりで、結構実践的な要素が詰まっていたと思います。 2クオーター目のIBEP で企業訪問ができたのも印象深いです。私の時はREIとPort of Seattleに行きましたが、実際の企業を見学することはこういったプログラムでないと難しいと思いますし、少しでも垣間見ることができたのは貴重な体験でした。
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
日本で仕事をしていた時から勉強したかった、プロジェクトマネージメントを選択しました。先生は地元、ボーイング社で実際にプロジェクトマネージャーをしている方でした。また他の生徒も、ほとんどの方が、実際にプロジェクトマネージメントの仕事に関わっている方ばかりで、ディスカッションについていくのに大変苦労しました。しかし、実践的で大変有意義な授業でした。
留学中に参加したサークルやアクティビティはありますか?
Japan-America Society の Japan in the Schools とイベントの運営ボランティア、ELSでのアクティビティ、UW のExperimental Collegeという文化センター的なプログラムのコーヒーセミナーなどに参加しました。また、「飲み隊」という日本人と日本に興味のある現地の人たちで構成するグループにも参加していました。個人的には興味があったコーヒー文化を知りたくて、一人でそこら中にあるカフェにバスを使って巡っていました。そこでたまたまスターバックスの新しいブレンドが発表されるイベントの情報を知り、そのイベントへ学校が終わってから行ったところ、CEOのハワードシュルツ氏とその時のシアトル市長を拝見できたのは思い出深いです。
課外活動から得たものは何ですか?
ボランティア内容が幅広いことに驚きました。多分、日本で同じようなことをするには無給ではできないのでは? と思います。しかし、そこでの人とのつながりはとても有益なものでした。そのような中で知り合った人とは今でも交流が続いている人がいます。課外活動ばかりに力を入れるのは本末転倒ですが、全く参加しないよりいくつか参加してみることをお勧めします。 また、興味のあることにはどんどん参加をしていくと面白いことに出会えるなと思いました。
インターンシップ先について教えてください。
F5 Networksというロードバランサーの機器をメインに製造しているIT企業にインターンシップしました。日本ではその分野ではシェアNo.1です。その中で社内のサーバーとネットワークを管理する部署に配属になりました。
そこではどんな仕事を担当しましたか?
もともと日本でもITの仕事はしていましたが、ネットワーク業務の経験があるわけではなかったので、新鮮でした。本当に基本的なサーバーのバックアップ作業や、ケーブルの整理、ポートの調査などをおこないました。インターン中、数回あったJobインタビューに参加したこともありました。
インターン中、苦労したことはありますか?
英語のコミュニケーションの部分には苦労しました。配属直後に行われた会議では本当に会話を聞き取れず、あとからこっそり聞いたりしたことがありました。ビジネス上では、アメリカ人以外はいない状況でしたので、会話の速度がそれまでの留学生同志や先生との会話の速度とは比べものにならないくらい早かったのです。それに加えて俗語も混じっていたりしますので、何を言っているのかまったくわからないこともありました。しかし、さすがに毎日聞いているうちに徐々に聞こえるようになったことには感動しました。リスニングはインターンの時にかなり鍛えられました。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
出発前には日本のICCオフィスに何度も足を運びました。英語力の向上のために何をすればよいかのアドバイスなどをいただき、留学することに対して親身になってくださいました。現地のオフィスは、帰国後にも2度ほど訪問しましたが、いつ行ってもあたたかく迎えてくださるのが印象的です。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
視野が大きく広がったと思います。それまでは意識して日本を俯瞰してみることはなかったのですが、やはり一度外から見ることで日本のよいところが改めて見えてきたり、世界の中の日本の位置が見えてきたりしました。見方を変えたり、視野を広げたりすることで、物事の見え方が大きく変わることがわかりました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
社会人であれば、今のキャリアを捨ててまで留学すべきなのかと悩むことがあると思います。しかし、IBPプログラムは社会人の人にこそ行ったほうがいいものだと断言できます。ある程度社会のことを知ってから行くのと、知らないまま行くのとでは授業の理解度が全く違うはずです。 これまでのキャリアと勉強内容を結びつけることができますし、それによってさらに強みにすることができると思います。また、英語はコミュニケーションツールの一つでしかありませんが、できるのとできないのとでは仕事の幅も変わります。当然のことですが、英語の学習もできるかぎりするとよいでしょう。さまざまなことに積極的に参加して、日本ではできない経験をたくさん積んでください。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。