志を高く持ってチャレンジすれば道は開ける 目指せ、30歳で年収1000万円!
インターン体験で、金融業界に進む道が決まった
IBPの卒業式でプラン長のデロンと
学校の授業のプレゼン
みんなでアルパカを見に行きました
チャーチの仲間とスノボ旅行
インターン先のUBS
IBPの同期とプライベートクルーザー☆
留学前の経歴を教えてください。
父親の経営する焼肉店で支配人をしていました。
留学の動機は?
親の離婚が原因です。小さい頃から何不自由なく育てられてきましたが、大学1年の時に両親が離婚。「この先もっと自立しなければ、生きていけなくなるかもしれない」という状況に置かれました。単純かもしれませんが「もっと英語ができれば、将来も仕事に困らないだろうし、世界を見ることによって何か変わるかもしれない」と思ったのです。大学2年時から貯金に励み「絶対に自分の力で留学する」と決意。学校に通いながらアルバイトを4つくらい掛け持ちして、4年間で約450万円貯金しました。
IBP参加以前に留学の経験はありましたか?
はい。2007年に、ニュージャージー州の州立大学に2カ月間の語学留学をしました。その時にはすでに長期留学を予定していたので、どの程度できるかどうかを試してみたかったのです。短期留学の結果、自分はどんな所でも生きていけると思い、大学卒業後に絶対留学すると心に決めました。
なぜIBPプログラムを選ばれたのでしょうか?
留学すると決めたものの、留学によって何かの結果を残せるのかが不安のひとつでした。そんな時、インターネットでICCのIBPプログラムを見つけ、アメリカ企業でインターンができれば、日本に帰ってからも誇れる何かを形成できるのではないかと思いました。ただ、当時の私の英語力といったらひどいもので、TOEICで550点くらい。IBPに参加するには事前語学研修が必要なレベルでした。
IBPの中で、ベルビューカレッジコースを選んだ理由は?
英語塾の先生が西海岸出身の方で、その方の教え子がかつてベルビューカレッジに行っていたそうで、良い学校だと推薦されました。
1年間の留学で達成しようと思っていた目標は?
「TOEICで800点以上をとること」「一番難関だといわれていた金融業界でインターンすること」「金融業界で自分は何できるかを探し出すこと」でした。
日本の大学と違いを感じた点はどんなところでしたか?
クラスでの取り組み方の違いです。べルビューカレッジは少人数制なので、クラスでの自分の存在が大きいです。きちんと発言しなくてはいけないし、グループワークに参加しないといけません。ですが、グループワークを通して自分の責任を果たしたり、プレゼンテーションを行ったりする事により、大きく自己成長できます。ネイティブの方々とコミュニケーションを取るため、留学当初は必死で英語の勉強に取り組みました。
特に印象に残っている授業はどんな内容でしたか?
パブリックスピーキングの授業です。1学期中に5分間のプレゼンが5回ほどあるのですが、ネイティブでも100点中60点を付けられてしまうなど、非常にハイレベルなクラスでした(ネイティブの友達は3分しか話さなかったため、容赦なくFailを付けられました)。私は自分の力を最大限に発揮して平均で85点ほど取れていた上、ストイックな先生から「Ms.パーソナリティー from Japan」というニックネームを頂きました。堂々と話すこと、言葉が拙い分はパワーポイントで補ったり、おもしろい事や自虐ネタを入れたりなど、かなり工夫しました。
留学中に熱中していたことはありますか?
初めて本に興味を持ちました。きっかけは「Rich dad Poor dad(金持ち父さん、貧乏父さん)」という本です。金融知識を得るための初級レベルの本ですが、今までにないくらいの感銘を受けました。「経済を知る為には、世界を知らなければいけないし、歴史にも精通しなければいけないし、数字にも強くならなくてはいけないのか!」と改めて気づき、日本から様々なジャンルの本を逆輸入で取り寄せました。金融知識、世界ニュース、心理学、中国問題、アメリカ経済など、1カ月で20冊ほど読みました。
現地での滞在方法は?
ホームステイです。パパとママ、トランポリン選手の17歳の息子と10歳の双子という5人家族のお宅に、1年4カ月お世話になりました。日本人学生を15年間もホームステイさせている家族だったので、夕飯にカレーや麻婆豆腐が出てきたり、アメリカンな家庭料理も最高でした。イベント事は派手に親戚一同で行う家族で、別居している長女の結婚式にも参加できました。
インターン先について教えて下さい。
UBS Financial Services Inc.でインターンをしました。インターン中は1日100件のコールドコール(電話による地方債販売)補助を担当した他、自発的に女性投資家の投資傾向の調査を行い、分析結果をUBS社員に向けて発表しました。
インターン中、どんな壁にぶつかりましたか?
英語で債券販売をするのは辛かったですね。「もう二度とかけてくるな!」などと言われてしまうと、やはり落ち込みました。ただ、同じインターン先でもう一人同期のIBP生が働いていたので「その子よりも先に良い返事をもらってやるぞ!」という対抗心でモチベーション保ち、頑張りました。
インターン体験は楠さんのキャリアにどんな影響があったとお考えですか?
それは多大な影響を受けました。日本にいた時からなんとなく金融に興味はあって、証券外務員の資格を取ったりはしていましたが、金融業界がどんな世界なのかはまったく知りませんでした。アメリカのUBSで6カ月働いてみて(IBP修了後も1学期アメリカに残り、学校のインターンのクラスを受講し続けていました)、常に最新の情報を必要とするスピード感や責任重大な仕事のスリル感がある金融業界が「私が本当に居たい場所」と知ることができました。
IBP修了後も現地に残って、ボストンキャリアフォーラムに参加されたそうですね。
ボストンキャリアフォーラムに参加し、外資金融は厳しいという現実が見えました。友達が外資系銀行に内定が決まっていて、運営側で手伝いをしたのですが、最終に残っていた候補生はアメリカの某超有名大学の生徒や、大学院生、金融業界に転職するために医者を辞めた人など、強者揃いでした。ですが、そんな中で私はかなりの大健闘をしました! 1日目はフィデリティーのご飯会に出席(ご飯会に呼ばれること自体、何万人分の10人ほどなので奇跡)。2日目には、なぜか私に興味を持ってくれたIT会社から内々定を頂き、またご飯会へ。アメリカの4年制大学に通っている学生の多くが苦戦していた中「結構できるじゃないか!」と自信が持てました。
就活は、いつ頃から行いましたか?
8月頃から始め、ボストンフォーラムに向けてエントリーシートを書いたりしていました。実は、フォーラムで内々定をもらっていたIT会社は2月の最終面接で落ちてしまい、その後、今の会社に履歴書を送ったのです。翌日に一次面接兼会社説明会の知らせが届き、1週間後に一次面接をして頂けました。その時に、なんと社長が入ってきて「君の価値観はすごくいいから、3月から研修に来てくれる?」と言われ、翌日の夕方に「貴方様の内定が決定いたしました」というメールが! 1日で採用決定という伝説を作りました。
現在の仕事内容について教えて下さい。
勤務先は日系の証券会社です。営業職で雇って頂いたのですが、研修で能力を認めてもらい、投信債券部に配属となりました。研修1日目から英文レポートや最新ニュースの和約や要約レポートの作成、2日目には外来のファンドマネジャーとの会議に出席したりなど、忙しくしています。私が作ったレポートは役員全員が目を通して下さっているので、3日で名前を覚えて頂けました。
留学経験は、現在の仕事にどのように活かされていますか?
UBSでインターンをしていた時に、ブルームバーグなど英文の経済ニュースを毎日読んでいたので、ニュースがすらすら読めることは大きいです。また英語で会話ができるので、会議で通訳さんはいましたが、インド人ファンドマネジャーの原文をそのまま理解できることは先方の趣旨を理解する上で役に立っています。
今後の展望や将来の夢を教えてください。
金融業界では、できる人はどんどん引き抜かれてキャリアアップしていくという認識が強いので、私もがんがん仕事をして実績を残し、年収を上げていきたいと思っています! 目指せ、30歳で年収1000万円!
ICCスタッフのサポートについて、感想をお聞かせください。
私は長く残っていたので、非常にお世話になりました。特にボストンフォーラムに向けて、書類を何度も添削してもらったり、面接の練習にもお付き合いして頂いたりと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
今は就職難と云われています。社会人の方も、違う業界への転職が難しい時代と考えていらっしゃるでしょう。ですが、私を見てください。特にハイレベルな大学に通っていたわけではないですし、卒業後の1年間はしがない焼き肉屋の店長でした(笑)。ですが、意識を高く持って自分のやりたい事をきちんと見つめていれば、絶対うまくいくと思います。大事なことは、新しい事に自発的にチャレンジする勇気です。途中で目指す分野が変わるかもしれませんが、それも自己成長に繋がると思います。失敗などないんです。「自分の人生最高だ!」と言えない人は、ぜひ、新しい自分を見つける為に踏み出してみてください! 私ですか? 人生いつでもパーフェクトです!
*体験談の内容は寄稿時の情報です。