IT業界でステップアップするために留学し、外資系の大手IT企業に転職
休職することに不安はあったが、留学して本当によかった
友達に連れて行ってもらったハロウィンでパーティ
クリスマスにホストファミリー教会に行った時
シアトル滞在最終日にスペースニードルに登った時の夜景はとてもきれいでした
インターン先でお世話になったマネージャーのBrendaと
社会人経験を経ての留学でしたが、IBP参加前はどんな仕事をしていましたか。
大学卒業後、IT業界でアプリケーションのインストラクターとして、会計等の基幹業務管理ソフトウエアを中心に客先へ訪問指導と、ソフトウエア販売促進のためのデモンストレーションから運用設定等アフターフォローまでを包括的に担当していました。
仕事をやめてIBPに参加したのは?
ITの世界には苦手意識があったのですが、前職で未知な業界を学ぶ楽しさと同時に奥深さを実感しました。さらに幅広くITを駆使できるようになりたいと思い、前職とは異なるITフィールドで学ぶため、転職を決意しました。また、今後ビジネスの中でも武器として使えるよう実践的な英語を身につけたいと思い、決断しました。IBPプログラムの最終的な目標がインターン体験だったので、日本で働いていた経験を活かしてビジネスを比較したり、アメリカでの国際ビジネスを現場で学びたいと思いました。
UWコースを選択した理由は?
インターンを含め、ビジネスにフォーカスされていたからです。また、インターンに向けたビジネス英語の取得ができるプログラムで、自分の目的と一致していました。
日本の大学と違いを一番感じた点はどんなところでしたか?
アメリカの学生は学ぶ姿勢がとても熱心で一生懸命でした。専攻も「自分のなりたい将来像があるからこれを学びたい」というのが明確で、就職にもつながっているので、説得力がありました。私も大学時代にもっと勉強しておけばよかったと、改めて後悔しました(笑)。
1年間の留学で達成しようと思っていた目標は?
できるだけ多くの時間をインターンに費やし、Webを中心としたITについて学ぶことでした。そのために、セミナーに参加したり、人との出会いを大切にしたりと、自分から積極的に働きかけていました。
特に印象に残っている授業はありますか?
IBEPでビジネスに関する英語を基礎から学べたことです。前職は日系企業で、ビジネス英語に関する知識が無かったので、授業で学んだメールの書き方やwritingの表現方法は今も仕事で役に立っています。また、授業で扱った記事の起業エピソードに強烈な印象を受け、今でも覚えています。この授業をきっかけに、シアトルでも東京でも多くの起業家の方と知り合うことにつながりました。
勉強以外に何か熱中していたことはありますか?
趣味で約8年間ダンスしていたので、アメリカでダンススクールに通うことも1つの楽しみで、時々習いに行っていました。大学では韓国人&日本人の5人のコラボチームを結成し、IBEPの卒業セレモニーでHipHopダンスを披露しました。授業の合間に練習するのは大変でしたが、国際的なダンスチームは初めてだったので、とても楽しく踊れました。
インターン体験について教えてください。
UW Medicine IT ServicesというIT企業でインターンをしました。UWの大学病院に医者、看護婦や患者の方々が使用する医療系のアプリケーションを提供している会社です。私が所属した部署はClinical System Integrationで、主に医者の方が扱うWebページに携わり、Webページの修正・アップデート、データベースからのアクセス分析によるWebページ改善策の提供、そして全看護婦の人へ患者の方の情報を毎日emailにてアップデート配信をしていました。
インターン中に苦労したことはありますか?
大学病院で使用しているシステムが大規模すぎて、その中のどの部分を今自分が関わっているのかを理解するのが大変でした。そのため、疑問に思う度にデータ等のバーチャルな世界を、文字や図解に表しながら理解するようにしていました。また、チームとして動いていたので、仕事を任される度に、英語でのコミュニケーションに時間がかかりましたが、確認作業を何度も繰り返し、的確にこなせるよう心掛けていました。
インターン体験によって得たものは?
お互いを尊重することの大切さを学びました。また、フレキシブルなビジネススタイルの中にも、責任感や個の強さを感じました。
インターン以外に、何かボランティアはしましたか?
夏の週末に開催されていたFestivalの手伝いやボランティア活動団体のロゴデザイン作成。また最終的なインターンを始める前に、ウェブデザインの会社でホームページの日本語ページへの翻訳やウェブデザイン会社の比較やホスティング会社のリサーチ業務を6ヶ月間していました。
現地での滞在方法は?
ホームステイです。ファミリーは夫婦ともに会社を2社ずつ経営している起業家で、研修を一緒に受講させてもらったり、起業家であることのメリット、デメリットを包み隠さず話してくれたりと、身近でビジネスを学ばせてもらいました。私が滞在している間に、養子として子供を3人授かり、一緒に英語を勉強する環境や人に奉仕する精神を身近で感じ、とても貴重な経験となりました。サンクスギビングやクリスマスなどイベントの時には、たくさんの料理を並べてお祝いをしたり、親戚や友達のホームパーティにも連れて行ってくれました。
IBPの体験によって、価値観の変化はありましたか?
ボランティア精神が身につきました。ホストファミリーや養子の子供たちと接する中で、自分がどれほど恵まれた環境にいるのかを痛感しました。最初は何をしてあげればいいのかも分かりませんでしたが、日々会話していく中で、英語を通じてお互い分かりあえる楽しさも倍増しました。今でも連絡は取っていますが、今後もなにか喜ばせてあげられるよう何か形にしていきたいと思っています。
就職活動は具体的にどのように行いましたか?
数社の転職エージェントにも登録。手段の幅を広げながら、業界は外資系IT業界の中で探しました。ITスキルを学べる環境と自分なりに考えた提案を伝えていける環境があることが軸だったので、職種は会社によってさまざま。そのため敢えて1つに絞らず、営業・営業支援・マーケティングにアプライしました。また面接の中で、自分の特性・適正に合わせて職種を考えてくれるところが転職の良い部分だと思いました。転職ではまず最初に必ず前職について問われますが、その後、留学経験を今後やりたい仕事につなげて話すことができ、留学行く前に比べて、英語力やIBPでの実践的なインターン経験をアピールできました。面接して初めて、IBPの経験でどれだけ自分が成長したかを実感しました。
現在の勤務先と仕事内容について教えて下さい。
外資IT企業の営業です。部署は官公・公益営業部で、主に政府の入札関連に携わり、システムやセキュリティソフトウエアの販売業務を担当しています。営業職は初めてなので、新たなフィールドでの挑戦となりますが、製品知識だけではなく、営業として幅広くこなせるよう頑張りたいと思います。
仕事に、留学やインターンの経験はどのように役立っていますか?
入社の際、中級レベル以上の英語力が必須でした。業務の中では、主にライティングとリーディングを使っています。具体的には社内での質問・障害サポート窓口での電話やemailのやりとり、米国本社から下りてくる会社方針や報告書の資料は英語ですが、抵抗なくこなしていくことができ、総合的にIBPでの経験が役に立っています。
IBP留学は彦坂さんにとって、どんな意味があったと思いますか?
英語を使えることで、ビジネス、趣味、人脈の幅も広がり、より多くの人との出会いを大切にでき、人生がさらに楽しくなりました。日本でも「可能性がある限り、なんでもできる」と考え方の選択肢が広がりました。
ICCのサポートについて感想をお聞かせください。
渡米前は仕事しながらの準備だったので大変でしたが、丁寧に対応して頂いたので不安なく渡米することができました。シアトルでも、ホストファミリーのこと、インターン会社、レジュメやその他いろいろな悩みをいつでも相談できる環境だったので、とてもお世話になり、感謝しています。
IBEP卒業セレモニーでダンスを披露した時のチームメンバー(Yukiko Ayaka Jieun Eri)
今後の展望や将来の夢を教えてください。
今後も英語力を向上し続けること、人の役に立てるボランティア的活動を日本でも実行すること、夢は、今あるスキルと自分の好きな分野を包括した会社を起業すること。現在の仕事に関しては、No.1を目指し続けるOnly Oneの営業となること。その中でより効率的なIT技術を伝えていき、自分にしかできない営業スタイルを確立していきたいです。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
前向きな姿勢の人には、積極的に受け入れてくれる環境が必ずあります。たとえ小さい目標でも大きな目標でも、目標を持って挑戦すれば、自分にしかできない良い経験ができると思います。可能性は無限大です。頑張ってください!
*体験談の内容は寄稿時の情報です。