あの1年間は、自分の人生の中で必然性のある期間でした。ヨーロッパ各地へ1人旅したのもいい思い出です
渡英当日まで迷いましたが、やっぱり留学してよかったです!
IBP参加の動機を教えて下さい。
小・中学生時代に父の仕事の都合で青森県の三沢市に住んでいたことがあり、市内に米軍基地があったため、自然と外国の方と触れ合う機会が多く、その頃から海外へ留学したいという思いを抱いていました。
ウエストミンスター大学を選んだ理由は?
もともとは、シアトル(アメリカ)のビジネススクールに留学する予定だったのですが、やはり自分と同年代の学生が多いウエストミンスター大学の方が安心できると思い、行き先を変更しました。
留学中の滞在方法は?
大学のハロー校の寮に滞在し、6人のルームメイトと共に生活していました。寮生活では、週末に友人を誘ってキッチンで料理を作ったりお酒を持ち寄ったりして、ちょっとしたホームパーティーを楽しんでいました。
特に印象に残っている授業や苦労した科目などはありますか?
マスメディアを専攻したのですが、学生同士で議論し合いながら自分たちで成績評価を付けるという授業が印象に残っています。 苦労したエピソードとしては、課題であった論文を提出日当日にプリントアウトしようとしたところ、何らかの障害でデータが全て消えてしまい、教授に直談判して、特別に締切日を延ばしていただき、再度、最初から作成し直したことがありました。
英語力アップのために、どんな工夫や努力をしましたか?
予想外のアクシデントに根気強く対応しているうちに、いつの間にか、大学の授業を受講できる基準のレベルをクリアしていました。文法が間違っていても、気にせずに必死に伝えよう、という気持ちさえあれば、何とか相手とコミュニケーションが取れます。
留学中に何か挑戦したことはありますか?
学生時代は、「1人で何かをする」ということができなかったのですが、イギリスでは、個人というものを非常に大切に考えており、一人一人が責任を持って行動している姿に感動し、当時、思い切ってヨーロッパ各地へ1人旅をしました。両親からは非常に心配されましたが、意外にも単独で行動していると、いろいろな人たちから声を掛けられることが多く、さまざまな人たちと知り合える機会が増えたのがおもしろかったです。
インターンシップはどんな仕事をしましたか?
advisory centre for educationという文化交流活動推進団体で、セミナーの会場セッティングやコーディネート、顧客の名簿作成など事務作業を行っていました。
大橋さんがそのインターン体験で得たものは?
当時は学生でしたので、これから自分も働くであろう一般的な職場の雰囲気を知ることができたことは貴重な体験でした。インターン先では、お互いが気持ち良く働けるような環境作りを、自然に実践している方たちばかりでしたので、素晴らしいと思い、自分も真似をしてみたいと思いました。
就職活動はいつ頃から始めましたか?
大学4年次に休学して留学したので、帰国後は大学に復学し、1年卒業を延ばして4年次の秋頃から、就職活動を行いました。
面接などで、どのようにIBP体験をアピールしましたか?
海外で培った度胸と、良い意味での開き直りの精神で面接に臨むことができました。
現在の仕事内容を教えて下さい。
都内のシンクタンクで研究員として働いています。仕事の内容は、国や自治体から受託した調査や地域経済レポート作成など。日本各地に足を運び、ヒアリングなどを行いながら、日々、勉強をさせていただいております。
今ふりかえって、IBP体験はどんな意味があったとお考えですか?
1年間という短い期間でしたが、人間関係に恵まれ、長く付き合える友人に出会えました。他人と一緒に生活することで、協調性や柔軟な対応力が身に付いたと思います。ひと言では言い表せませんが、自分の人生の中で、必然性のある期間であったと考えています。
留学当時の暮らしが役立っていると感じることは?
何事も前向きに楽しもうとする気持ちを心掛けています。イギリスは紅茶の国で種類もさまざまあり、気軽に飲む機会が多かったので、日本に帰ってからも仕事の合間などにハーブティーなどを飲んで気分をリフレッシュさせたりしています。
今後の展望や将来の夢を教えてください。
まだ模索中ですが、現在の仕事でもどんな些細なことでも良いので、何か1つの事を極めて、その道のプロフェッショナルとまでは言わなくても、強みを作って行きたいと思います。将来は、時間が許す限り、のんびりと豪華客船で世界1周の旅行をしてみたり、日本の伝統的な文化にもっと気軽に触れてみたいと思います。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
当時の私は、どちらかと言えば消極的なタイプでしたが、異なる文化を知り、さまざまな考え方の人たちと交流することによって視野が拡がり、ステレオタイプな物の見方から、視点を変えて物事を考えられるようになりました。留学する当日まで、臆して辞めようかと考えたことさえありましたが、今では、やはり行って良かったなと思えます。意外と、現地に行ってしまえば、何とかなるものです。もちろん、最初は慣れるまで勇気が必要ですし、緊張も続くと思いますが、1年後には、トラブルさえも笑い話になります!日本では味わえない貴重な経験をさせて頂き、今でも励みとなっています。これから参加される皆さんも、滅多にないチャンスですから、失敗も含めて楽しむくらいの気持ちで、一歩踏み出していただければと思います。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。