ジャーナリズムに携わるという夢に近づいた留学体験
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
留学はしたいと考えていましたが、英語の勉強だけならば日本でもできるのではないかという思いや費用面で迷っていました。そんな時、IBPプログラムを知り、インターンシップが経験できるという点で他の留学との差別化ができると思い、魅力を感じました。「行くならイギリス」と思っていたので、イギリスの大学がプログラムに入っていたのも選んだ理由のひとつです。また奨学金をもらえるチャンスがあるということで、チャレンジしてみようと思いました。
留学に向けて準備をしたことがあれば教えてください。
アルバイト先が外国人のお客様が多いホテルだったため、実践的な英語はそこで習得するように心がけました。文法や読解などの勉強は受験勉強で使っていた教材を見直しました。あと効果的だったのはシャドーイングで、一年間これを続けることで留学当初イギリスに着いた日から、『君はイギリスで生まれたの?』とイギリス人に言ってもらえるくらいの発音レベルにまで上達することができました。
学部授業ではどんな内容の授業を選択しましたか。
私はメディアに興味があり、メディア学部が提供している授業を選択しました。そのうちの一つが、Research and Critical Practiceの授業です。世の中にあふれている情報から、信頼のできる、また自分が必要としている情報を取得できるようになるための、リサーチスキル訓練のような授業で、ジャーナリズム関係を目指す私にとってこの概論的な授業はすごく役に立ちました。具体的に何をするかというと、授業初日に一枚の写真、写真を撮ったカメラマンの名前、そしてその写真のタイトルのみが与えられます。そして、「じゃあこの写真について調べられることをできるたけたくさん調べてきてください」と教授に言われて課題が始まります。「どこで撮られたのか」「どのような構図になっているのか」「何を目的として撮られたのか」「モデルのバックグラウンドは」など調べられることをどんどん調べます。授業の前半はリサーチの仕方に関する講義で、後半は生徒同士でお互いの進捗状況を報告し合うディスカッションがメインになります。「あなたの意見はなに?」などと意見を求められ、自分の意見をしっかり持ってそれを発信できるように鍛えられていくのを感じました。評価方法は調べたことをエッセイ形式にしてまとめた自身のブログと、生徒からの評価でした。日本の大学でも英語で卒業論文を書くので、この経験がすごく役に立つと思います。
インターンシップ先ではどんな仕事を担当しましたか?
インターンシップ先はロンドンのCross Mediaという日系の出版社で行いました。編集チームに配属され、「Hyper Japan Directory」という雑誌を一から作る行程に携わりました。Hyper Japan Directorとは、イギリスに住む日本人、もしくは日本に興味があるイギリスに住んでいる人に向けてのフリーペーパーです。担当した仕事は、どの店や病院をその雑誌に載せたらいいのかというリサーチ、そしてその住所や店名、病院名が全て合っているかを電話で確認する作業、(2000件以上の団体に電話をかけてひとつひとつ確認)、英国の広告代理店とのミーティング参加、営業まわりについていくなどで、やりたいと言ったことはトライさせてくれました。
日本と現地のICCオフィスの対応について感想を教えてください。
意見やサポートがほしいと思った時はいつでも話を聞いてくれました。特に、日本に帰ってきてからの就職活動の際にはICCオフィスの方に大変お世話になりました。ボストンキャリアフォーラムの直前には模擬面接もしていただいたため、自信を持ってボストンに出発することができ、おかげさまで無事ボストンで内定をいただくことができました。また、その他に自分の興味のある業界の先輩を紹介していただくことも多々ありました。実際に自分が入りたいと思っている会社で働く先輩と連絡を取って、会ってもらえるのはIBP生の特権だと感じました。
留学を経験して自分が変わったと思うことがあれば教えてください。
授業では常に発言を求められるため、受動的に話を聞くのではなく、常に問題意識を持って課題に取り組む姿勢が身に付きました。世界中から集まった友達と話をすることで、日本の当たり前は世界の当たり前ではないことに気づけたことも大きかったです。新卒が喜ばれる日本社会とは違い、有名大学を卒業してもすぐには就職せずにアルバイトをしてお金を貯め、旅行するイギリスの友達にたくさん出会ったことで、人生に対する自分の考えの幅が広がりました。自分が活躍すべき舞台は必ずしも日本の中だけにあるのではなく、世界を視野に入れて就職先を考えてみようと思うようになりました。
IBP留学を考えている人に向けてアドバイスをお願いします。
インターンシップが含まれているこのプログラムは、他の留学生と差別化を図りたい人には向いていると思います。就職活動の際には、留学したことではなく「留学中に何を達成したか」ということが重視されます。IBPプログラムではIBPの先輩方が作り上げてきた実績があるので、さまざまな企業にインターンを受け入れてもらいやすい体制ができています。現地スタッフの方の支援により、「留学中に絶対にインターンシップを経験できる」という点も大きなメリットではないでしょうか。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。