多民族国家マレーシアで培った「常識にとらわれない視野」
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
座学だけでなく、ビジネスセミナーやインターンシップの機会が組み込まれているプログラムに魅力を感じました。
インターンシップは今まで学んだことをアウトプットする絶好の機会で、「インプット(勉強)して終わり」でとどまらない点が気に入りました。
留学先を選択した理由を教えてください。
マレーシアは物価や学費が比較的安いのに、教育や環境の質が高いと感じたからです。
またサンウェイ大学は学生の約3割が留学生で、国籍や人種に関わらず様々な方と出会えるグローバルな環境にも惹かれました。
留学前はどんな準備をしましたか?
3ヶ月ほど英会話に通っていました。
またマレーシアに短期旅行に行って入学前に大学や生活環境を視察しました。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
とても安全で快適な環境だと思いました。
サンウェイシティには至るところに警備員がおり、セキュリティに力を入れていることが伝わってきました。
学生寮も予想以上に綺麗で設備(万全のセキュリティ、多目的スペース、コンビニ、ジム、プールなど)も整っており、嬉しかったです。
また大学周辺にはショッピングセンターや映画館などの娯楽施設、素敵な飲食店も多くてワクワクしました。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
日本の大学よりも休憩スペースや自習スペースが多くて良かったです。
また図書館も綺麗で広く、セキュリティゲートに自動顔認証が用いられていることに驚きました。日本の大学とは違い、色んな国籍の方がいてかなりグローバルな大学環境でした。
ただ教室だけはクーラーが効き過ぎていて寒く、温度も生徒が調整することができず不便でした。(上着を持っていくのがおすすめです。)
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
•University Life
•Malay language
•Introduction to Business
•World Religion
•Computer Application
•Journalism
•Principles of Marketing
授業ではビジネスはもちろん、興味ある教養科目も勉強しました。
特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。
Survey of world religionでは、クラスメイトがそれぞれの宗教を信仰していて、他の宗教への赤裸々なイメージや考え、意見などを交換し合っていて刺激的でした。
多民族国家マレーシアだからこそ学ぶ価値があったなと思います。
この授業を機に宗教への偏見を解消し、正確な価値観や知識を得られて良かったです。
Journalismでは、適切なニュース記事の書き方や知識を学びました。
また課題ではロヒンギャ問題について調べ、インタビューなどの経験もしました。
結果として複雑に絡み合った要因やメディアが報道できない事実を知り、自分で調べることの重要性と報道の限界を経験しました。
IBPビジネスセミナーはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。
マレーシアで起業された方の、日本を出て現地で起業するまでの経緯やその背景、価値観が特に刺激的でした。
また全ての講義に共通する価値観・考え方として、世の中に正解はない(逆に自分の選択したこと全てが正解)という考え方、常識から逸脱する勇気、リスクを取らないとビジネスは始まらず実らないというマインドを教えてもらいました。
これらの授業はこれから仕事を通してどのような人生を歩むか考える上で非常に刺激的な内容であり、私の価値観・将来像に大きく影響しました。
留学中に参加した課外活動(サークルやアクティビティ)はありますか?
課外活動は、大学の日本語クラブに入って交流したり、ビジネス交流会やセミナー・講演会に行って社会人の話を聞きに行ったりしていました。
また日本人ネットワークや交流の場を見つけるため、日頃からSNSや掲示板をチェックしていました。
課外活動から得たものは何ですか?。
日本に興味のある友達がたくさんできたので、日本が外国から(良い悪い含め)どう見られているかよく分かりました。
出会った人々のおかげで大きく視野が広がり、多様性を認められる思考に変わって良かったと思います。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
とにかく偏見なく自分から話しかける・話題を広げるように心がけていました。
また相手の国のことを調べたり、聞いたりして相手の生きてきた背景や考え方に興味があることを伝えていきました。
感覚としては日本にいる時の10倍くらいフレンドリーでいました。
インターンシップ先について教えてください。
Triangles.Sdn.Bhdという通信機器のレンタル会社でお世話になりました。
そこではどんな仕事を担当しましたか。
SNS更新やプロモーション企画、雑務などのお手伝いをしていました。
また新規事業の立ち上げ(マーケット調査、商品選定、輸入、ライセンスに関する行政とのやりとりなど)を行いました。
インターン中、苦労したことはありますか?
自分でできることを探すのに苦労しました。
いつでもやることが提示されている環境ではなかったので、自分から考える・動くということを常に念頭に置いていました。
報・連・相はしっかりしつつも、気になることはとりあえずやってみるスタイルでした。
結果、主体性や積極性、自分が貢献できることは何か考える習慣が身についたと思っています。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
主にはじめの複雑な手続き(銀行開設など)でお世話になりました。
困ったことや少し不安なこともSNSですぐに相談できる環境が安心でした。
またビジネスセミナーでは毎回ゲストの方をお呼びいただき、ありがとうございました。
留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。
留学中に一度、担当の方にキャリア面談をしていただきました。
進路や価値観の相談をはじめ、進路に向けてマレーシアでできることのアドバイスなどを的確にいただきました。
これからのキャリアにIBPの経験がどうプラスになりましたか?
インターンシップで一定の成果を出したことで、自分への自信や仕事に対する価値観・考え方が醸成されました。また海外で働くことへの抵抗感もほとんどなくなりました。自分はなぜ働くのか、どのように働きたいのか、これからの人生の大半をどう過ごしたいのか、どんなインパクトを社会に与えたいのかなど自己分析も進みました。自分への理解や可能性が広がった留学となり、大変良かったです。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
マレーシアは多民族国家で、複数の民族が共存しています。
また私の通っていたサンウェイ大学にはアジアや中東、アフリカからの留学生も多いです。
キャンパスを歩くだけで様々な人種の方と出会えるような、多様性が当たり前の環境で生活していました。
そして幸いにもたくさんの仲間と出会い、異なる文化や宗教・慣習に由来した新しい知識・考え方に触れ続けました。
その結果として、今までの常識にとらわれない視野が形成されたと実感しています。
またクラスメイトへの認識が「〇〇人」「他人」「違う国の人」から「友達」「仲間」に変わったことで、偏見・ステレオタイプな見方も格段に減ったと思います。
カオスな環境でも自分を主張したり周りとうまく協調したりして溶け込み、楽しく尊い思い出がたくさんできたことで、自信と肯定感も増えました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
全ての学生に「平等に」留学のチャンスが与えられています。留学に行きたい、しかも目の前にチャンスがある。このチャンスを掴みに行かない手はないと思います。
不安や悩みがあるとは思いますが、「悲観より楽観」の気持ちで飛び込んでみるのが個人的にはおすすめです。皆さんにとって実りある留学となりますように!