ジェトロのロンドン事務所でのインターン体験には就職活動の際、多くの企業から興味をもってもらえました
8月に帰国し、大学3年に復学。就活に支障はありませんでした
アフタヌーンを初体験した時
行きつけのパブでイギリス人、日本人の友人と
クラスメートの自宅でホームパーティー
プログラムに参加しようと思った動機を教えて下さい。
将来は世界を舞台に活躍したいと思い、大学在学中に海外留学とインターンシップをしたいと考えていました。大学2年の時にスコットランドとアメリカで短期語学研修に参加しましたが、もう少し長期で留学したかったため、1年間で留学とインターンシップが経験できるIBPへの参加を決意しました。
英国コースを選択した理由は?
歴史や芸術といったイギリスの文化に興味があったからです。アフリカやヨーロッパを筆頭に世界中から様々なバックグラウンドを持つ人々が集まっており、グローバルな環境下での生活を体験できると考えました。
日本の大学との違いを感じた点はどんなところでしたか?
日本ではゼミを除くと、講義(レクチャー)タイプの一方通行的な授業が一般的です。しかしイギリスでは、全ての授業において毎週必ずディスカッションの時間が設けられていました。また英語を母国語としない学生も少なくなく、自分の意見を確実に伝えるため意識して積極的に発言する必要性を実感しました。
インターン先の名称と業態を教えて下さい。
JETRO(日本貿易振興機構)という日本の政府系機関のロンドン事務所です。英国内の科学技術関連分野のニュースの情報収集、翻訳、メールマガジンやレポートの作成などを担当しました。また社外機関とのミーティングやシンポジウムにも数多く同席させていただき、議事録の作成を行いました。
インターン中に苦労したことは?
リサーチやミーティングなど、常に膨大な量の情報(英語)と格闘しなければならなかったことです。当初は自分の仕事の効率性の悪さに愕然とすることもありましたが、寛大な上司の存在が大きな支えとなりました。積極的にコミュニケーションの場を設けて下さり、意見交換を行ったりアドバイスを頂いたりして、徐々に仕事の進め方を向上させることができました。
インターン体験によって得たものはどんなことですか?
ビジネスレベルの英語力、とは言い難いかもしれませんが、英語圏においてインターンシップを体験できたことは非常に貴重でした。異なるバックグランドを持つ人々と共にビジネスを進めていく困難さや、成果を挙げた際の達成感は筆舌に尽くし難いものがありました。また、未知の分野にも臆せずに挑戦する度胸も身につきました。
就職活動はいつ頃から、どのように行いましたか?
9月に帰国して大学3年に復学したため、8月に多いサマーインターンシップへの参加はできませんでしたが、特に国内の学生に遅れをとることもなく、通常の流れで就職活動を行いました。
就活では、IBPの体験が有利だったと思いましたか?
TOEICの点数と共に、英語力をアピールするのに十分な説得力を持たせることができたと思います。また、在外日系機関でのインターンシップ経験は、多くの企業の方々からとても興味を持って頂けました。
4月から鉄鋼メーカーに勤務されているそうですが、留学やインターンの経験がどのように役立つとお考えですか?
海外営業はもちろん、原料調達や海外拠点に関する人事など、IBPでの経験を活かす環境は非常に整っていると考えています。将来は海外駐在の可能性も高いと伺っており、実際にそれが実現する日が来るのが待ちきれません。
今振り返って、IBP留学は馬場さんにとって、どんな意味があったと思いますか?
多くの点で、自分にとって転機となる経験でした。自身の価値観や生き方そのものに大きな影響を与える体験を経て、人間としてひと回りもふた回りも成長できたと勝手に思っています。
ICCのサポートについて感想をお聞かせください。
非常に手厚いサポートをしていただきました。特に現地スタッフの方々には、日々の暮らし、大学の授業、インターンシップ等に関して気軽に相談することができ、有意義なアドバイスをいただけて、非常に感謝しています。
ある日の授業の様子
今後の展望や将来の夢を教えてください。
会社では一刻も早く周囲の足を引っ張らない存在となれるよう、がむしゃらに働きます。そうした中で徐々に商品や製造現場に関する基礎知識を獲得し、可能な限り若手の内に海外駐在を経験し、JETROの上司の方のようなビジネスマンになりたいと考えています。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
IBPへの参加は、費用面など決して容易ではないと思いますが、その投資に見合うたくさんの貴重な経験が得られます。インターンシップと大学の授業以外にも、ボランティア、部活動、ランゲージエクスチェンジ、旅行など、自分の意思次第で様々な活動に自由に参加することができるので、ぜひ参加を検討してみてはいかがでしょうか。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。