シンガポールでの仕事につながった私の留学体験
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
数多くの大企業、スタートアップビジネスが盛んなシアトルで活躍する講師陣が魅力的だったためワシントン大学コースを選びました。 また、IBPプログラムは長年の実績があるので安心感がありました。
留学前はどんな準備をしましたか?
リスニングに不安があったので、時間があるときはビジネス英語関連のCDを聞いていました。また、日本のことを英語で説明することが出来るよう、関連記事や本を読んだりしていました。
留学先を選択した理由を教えてください。
経済面で世界の中心であり、かつ多国籍国家である米国で学びたかったためです。
日本と比較した大学の印象を教えてください。
ワシントン大学、ベルビューカレッジ共に学生が多国籍でインターナショナルです。また、週末も図書館でたくさんの学生が勉強していることがとても印象に残りました。
日本と比較した大学の印象を教えてください。
Listening Reading Grammarの授業を取りました。ListeningとReadingのクラスに関しては、Academicな内容を勉強するクラスではなく、様々なジャンルをランダムに勉強することが出来るクラスを受講しました。
特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。
第2期のマーケティングの授業です。グループに分かれ、シアトルのローカル大企業の研究・そのビジネスに新たな提案を発表する授業が一番楽しかったです。統計の規模は小さかったものの、数値による調査結果をチームで分析・解明する作業が特に面白かったです。
どんな科目を選択しましたか?
米国における組織の考え方を勉強したかったためOrganizational Behaviorのクラス、表現する力を伸ばしたかったためPublic Speaking Business Englishのクラス、実践的なMicrosoft Projectのオンラインクラスを受講しました。Public Speaking Business Englishのクラスに関しては、留学生は私だけのクラスでした。
興味を持って取り組んだ授業 (BC Credit Class)はどんなものでしたか?
Business Englishのクラスは、ビジネスレター、メール、レポートに関して勉強するアメリカ人学生向けのクラスでした。私は、これらの内容は実務経験を通して理解しているつもりでしたが、改めて勉強することでより知識が深まり、改善点を理解出来たと思います。
授業で特に印象に残っているトピックを教えてください。
2学期目のFPMのクラスでは、Starbucks本社やGates Foundationに見学に行って、社員の方から直接お話を伺うことが出来ました。これは、世界を代表する企業が多くあるシアトルという土地柄とワシントン大学の持つネットワークの強さ故だと思います。
参加したサークル、アクティビティを教えてください。
UW IBP時代は、どうしても学内だけだとローカルの人達との交流が少ないので、ローカルに根差している+Speaking力を伸ばすことを念頭にシアトル美術館でカスタマーサービスのボランティアをしました。Visitorだけでなくボランティア仲間も様々な年代の方がいらっしゃり、仕事そのものからも雑談からも多くのお話を聞くことが出来ました。とても居心地が良く、シアトルに滞在した1年半の間ずっと続けていました。
課外活動から得たものは何ですか?
日本でもカスタマーサービスの仕事を経験したことがあるのですが、アメリカでも経験したことで、例え文化が違っていても相手が求めているものの基礎は「思いやり」と「気遣い」であると実感しました。 また、一歩踏み出す勇気も得たと思います。学外では敢えて日本人学生が少なそうな場所を探しました。渡米直後で不安が多い状況の中での行動でしたが、結果的に充実したボランティア活動を経験することが出来ました。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
日本語が母国語なので、どうしても日本語アクセントのある英語になってしまい、日本人慣れしているアメリカ人以外にはなかなか理解してもらえない状態でした。「流暢な英語」を話すよりも「理解してもらえる英語」を目指すようにしました。
インターンシップ先について教えてください。
Feet Firstという「歩くこと」を促進するNPOでインターンをしました。
インターンシップ先で担当した仕事を教えてください。
シアトル南部の地図を作成するため、実際に歩いて何がどこにあるかを確認しました。他にはデータエントリー、イベント手伝いを担当しました。
インターン中、苦労したことは?
同じ日本人留学生と二人での行動が多かったため、どうしても英語力向上やアメリカビジネス習慣の理解という目標からは離れているように感じました。 そこでスーパーバイザーに提案し、地図確認の際に学校、行政機関などに軽いインタビューをさせてもらいました。日本で働いていたときも感じていましたが、環境に不満や文句を言っているだけでは何も変わらないので、自分から状況を変えようと工夫することが大切だと改めて感じました。。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
横浜オフィスのスタッフの方には、渡米前には手続き面のみならず、不安なことも相談させていただいていました。また、渡米後もメールのやり取りやクリスマスカードの送付等、実務面・心理面両方でサポートしていただきました。 シアトルオフィスに関しては、ワシントン大学ダウンタウンキャンパスと同じビルにあるということで、些細なことでも何でも相談させていただきました。
留学経験を転職活動にどう生かしたかか教えてください。
世界で通用するスキル・経験を身につけたかったので、日本での転職の優先度は低かったです。当初は米国での就労を考えていましたが就労ビザ取得が難しいため、米国よりはビザが許可されやすいシンガポールでの就労を考え始めました。シンガポールも多国籍国家で英語を使用するという点で私の中の条件に当てはまっていたためです。 帰国2か月ほど前から、シンガポールの人材紹介会社に複数登録、求人に応募していました。シンガポールも年々就労ビザの取得が厳しくなっているようなので、自分に取得可能性(学歴・職歴・給料)があるか人材紹介会社に相談してみることを勧めます。 私は結果的に米国滞在中に電話面接で内定を頂戴しました。
社会人留学に関しての不安はありましたか?
退職・休職など社会人が留学することは大きな決断だと思います。私も最初はキャリアを中断して留学することに不安がありましたが、今では中断ではなく留学はキャリアの一部だと考えています。
留学をして、自分が変わった点などがありましたら教えてください。
言い訳をしなくなった点です。「日本人だから~出来ない。」「英語がネイティブではないから~出来ない。」など無意識に自分に納得させ、機会を失うことが最初は多かったように思います。いろいろな母国語を持つ人たちと交流することで、英語の流暢さは「優劣」では無く、「違い」であると考え始めました。「ネイティブ英語を話す人」「日本語アクセント英語を話す人」というようにです。勿論努力し続けることを前提に変に落ち込んだりせず、堂々と挑戦することを心掛けるようになりました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
将来的に海外で働くにせよ、日本で働くにせよグローバル化の流れは必須だと思います。グローバルな人とは、英語を話すことが出来るというだけでなく文化や価値観の違いを受け止め協力し結果を出せる人だと思います。前者は日本でも身に着けることが出来ますが、後者は実際に体験しなければ身に付けることが出来ません。私が留学をして最も良かったと思えることは、「母国語的マイノリティとして生きる強さ」を身に付けたことです。日本国内にいると、どうしてもマジョリティとなってしまい、そうでない方々の気持ち・立場を理解することは難しいです。この留学で身に着けたものは、この先の自分のキャリア、それ以外の生活でも必ず活きてくると確信しています。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。