コース:ベルビューカレッジ
キャリア:大学生
留学期間:2003年4月〜2004年3月 インターン先:JEN Inc.(マスコミ) 1980年生まれ、千葉県出身。専修大学卒業後にIBPプログラムに参加。シアトルの日本語ポータルサイト「youmaga.com」の運営会社にてインターンシップを実施。インターンシップでの仕事ぶりが評価され、プログラム終了後、そのままインターンシップ先企業に就職。現在はAccount Executiveとして働いている。
ハングリー精神で臨んだ留学生活が、海外就職に結びついた
オフィスはシアトルダウンタン(チャイナタウン)にあります。一歩オフィスを出れば安いアジアンフードにありつけるのが魅力です
IBPの夏休みを利用し、友達とビクトリア島(カナダ)に行きました
オフィスのみんなが誕生日を祝ってくれました。スタッフとはとても仲が良く、ディナーや飲みに行ったりします
IBP卒業式はスペースニードルの上で。今でも大切な友達です
大学卒業後、すぐに留学を?
はい。大学の卒業式の当日にシアトルに渡りました。そのため、友達との卒業写真が1枚もなく、ちょっと寂しいです。単なる語学留学ではなく、帰国後の就職活動にプラスになるプログラムを探していたので、インターンが組み込まれているIBPに魅力を感じ、参加しようと決めました。
BCコースを選択した理由は?
正直、IBPに参加してシアトルに来るまで、シアトルがどこにあるかも知りませんでした(笑)。安全そうなロケーションだったこと、BCのレベルが周りのカレッジよりも高かったこと、また幅広い分野の授業から選べることが魅力的だったので、BCCを選びました。
履修した科目の中で、特に面白かった授業は?
英語の発音のクラスから、インターナショナル・マーケティングやビジネス・マネージメント、カスタマーサービスなどを学びました。アメリカ人や他の国からの留学生と一緒のグループで、テーマを絞ってリサーチし、発表する授業を受けたのは面白い経験でした。国柄の違いにビックリしました。言葉だけではなく、いろんな考え方に出会えたのが楽しかったです。日本であんな経験することなんてありえません。
苦労した課題などはありましたか?
膨大の量の英語を読む作業に慣れていなかったので、課題をこなすうえで、日本語だったらなんでもないことを英語ですると何倍も時間がかかり、イライラした覚えがあります(笑)。
インターン先はどのように探しましたか?
限られた時間での滞在を無駄にしたくなかったので、インターンをする時期の前にどこかの会社でボランティアをしようと考えました。いきなり英語の会社に飛び込むことが怖かったので、とりあえずは日系でと考え、なんとなく選んだ会社が日系メディア会社、JEN Inc.です。月刊日本語雑誌「YOUmaga(ゆうマガ)」をBCで見かけて読んでいたので、ここならまぁいいか、とそのぐらいの気持ちで履歴書を送ってみたのがきっかけです。仕事内容は電話の応対、クライアントとの広告のやりとり、マーケット・リサーチ、記事を書いたりといろんなジャンルの仕事をしていました。
インターン中の失敗談は?
かかってくる電話を取るのがインターンの役目だったのですが、インターンを始めたばかりの頃は、電話先の相手が英語だと本当にビクビクしていました。何度も聞き直すのも失礼なので、会社名、電話先の相手の名前、誰と話したいのか、を聞き取ることに必死でした。最初はそのうち2つを覚えると1つ忘れたり、とんでもなくパニックに陥っていたと思います(笑)。でも、日本語と英語の環境下で社会経験が積めたし、重要な仕事もまかせてもらえたので、自信を得ることができました。
プログラム修了後はインターン先に就職されたそうですね。
IBPが終了した後、BCCに残ってマーケティングの学位を取ろうと思い、シアトル滞在を延長しました。最初のQuarterを取り始めた直後に会社から仕事のオファーをもらい、期末テストが終わった次の日からフルタイムで働き始めました。それからはあっという間で、もうすぐで4年がたちます。現在は、自社発行媒体の営業兼マーケティングとしてだけではなく、ウェブサイトに関するマーケティング、プロジェクト全般や、印刷物のプロジェクトなどを任されています。
シアトル暮らしはいかがですか?
夏は10時近くまで明るいので、平日の仕事の後はゴルフやテニス、友達とディナーなどをして楽しんでいます。週末はオリンピア半島や近くの島、ワイナリー巡りなど、ノースウェストでしかできないことを楽しむようにしています。冬はスキー場が近いので、スノボーに行ったりします。
IBP留学は、ご自身のキャリアにどう影響しましたか?
留学中は英語の勉強以外に短い滞在のなかで何ができるかを考え、ハングリーに毎日生活していたと思います。そういった行動が現在の会社と出会うきっかけを作り、結果、会社から仕事のオファーが舞い降りてきたので、まさにIBPでの1年は、その後のキャリアへの足がかりでした。まさか自分がメディアの業界に入るとは思ってもいませんでしたが、今は自分の能力が生かせる場所として、仕事を楽しんでいます。
IBP生に人気のあった先生のリタイアメント・パーティーをしました
今後のお仕事の展望や夢を教えてください。
小さい会社ですが、それだけにいろんな仕事を学び、実践してきました。まだまだ経験が必要だと思っています。また今後は培った能力をどこまで伸ばせるかに焦点をあて、がんばっていきたいと思っています。あと数年は満足いくまで仕事をし、たまに旅行などでリフレッシュし、プライベートと仕事を両立していけたらいいな~と考えています。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
IBPでの1年を大いに今後のキャリア、人生に生かすのであれば「短い間滞在で何をするか?学ぶか?」がキーポイントになるかと思います。たくさんの人が語学留学する世の中、人と差をつけるのはこの参加期間だと考えて下さい。1年は短いようですが、この1年で差をつけた友人はたくさんいます。周りにとらわれず「自分の目的」を持って滞在すれば、プログラムの終了後には「1年間、海外に留学できて楽しかった」から「人生を変える1年間だった」になるはずです。