まさしく人生の機転になった、努力と気づきそして出会いに溢れたIBP留学
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
1つは奨学金の存在です。お金がなかったので奨学金なしでの留学は考えられず、IBPの奨学金に落ちたら留学は諦めるつもりでした。もうひとつの理由はインターンができる点です。元々机に座って授業を受けるだけの普通の留学は、絶対僕の体質には合わないと思っていましたし、魅力も全く感じませんでした。「何か授業意外に面白いことができそうな留学」を探していたところIBPを見つけて飛びつきました。
留学先を選択した理由を教えてください。
ITに興味があったからです。本当はイギリスのコースで映像を学びたかったのですが、コロナの影響で困難になったのでその次に興味にあったITのコースがあるシアトルを選択しました。
留学前はどんな準備をしましたか?
全くプログラミングをやったことがなかったのでprogateやUdemyなどのオンライン教材を用いて軽く触れ、現地でプログラミングアレルギーを起こさない程度には準備しました。また、英語も外国人の友人に協力してもらい、「外国人と話すこと」への抵抗をなるべく小さくしておきました。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
賑やか、カオス、臭いみたいな印象でした笑
外見も中身も色んな人たちが小さな街に集合しているので楽しかったです。ワクワクが止まりませんでした。あとはマリファナの匂いは慣れるまでは臭かったです。ただ、その臭さをも楽しんでいる自分がいました。笑
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
基本設備自体はあまり変わりませんが、建物自体が少し古くあまり整備されていない感じがしました。あとはカレッジなので建物の規模は小さく感じました。建物にはあまり期待しない方が良いと思います。笑
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
ざっくり分けると、インターネットの基礎を学ぶものとプログラミング系のもの、それとデザイン系のものを履修しました。
特に興味を持って取り組んだ授業とその感想を教えてください。
Webデザインの授業が最も印象に残っていて、楽しくまた苦労した授業でもあります。グループに分かれ実際にクライアントを持ち、そのマーケティングをwebデザインのスキルと知識を用いてお手伝いするという内容でした。クライアントを見つけるところから始まり、webサイトのデザイン、開発、運用をしました。技術的な部分もそうですが、クライアントも自分のビジネスを成功させるために本気で、そんな中英語で行われる高速ディスカッションでしっかり意見を言いつつ、やるべきことをやるのが大変でした。ただ、この経験は残りの留学生活に確実に活きたのでやってよかったです。
IBPビジネスプラクティスはいかがでしたか?印象に残っている内容と感想を教えてください。
インターン探しについての内容で、アメリカではインターンを探すのが現地の人でも難しく、その分多くの準備と練習が必要だということを学びました。授業では先生が実際にレジュメを作る際の言葉選びのコツを伝授してくれたり、レジュメの添削、面接の練習もしてくれたりしました。僕のインターン探しに対する甘ったれたメンタルを叩き直してくれたので感謝しています。
留学中に参加した課外活動(サークルやアクティビティ)はありますか?また課外活動から得たものは何ですか?
日本文化を広める系の団体を他のIBP生と3人で立ち上げ、運営をしていました。また、生徒会にも参加して、主にクラブ活動を活発にするために様々なイベントやったり、僕の場合は4つのクラブの立ち上げを担当して各代表をサポートしました。それとプロのカメラマンさんや音響さん、映画監督さん達と一緒に映像制作にも励んでいました。
課外活動から得たものは何ですか?
色々あって語り尽くせないのですが、一番は友達がめちゃくちゃできました。おかげで留学中に英語を話す機会の無さや孤独に悩んだことは一度もありません。笑
英語力が爆伸びしたのもそうですし、留学生活を有意義なものにできたひとつの大きな要因は友達の多さだと思っているので、本当に感謝しています。マジで楽しかったです。
また、別に課外活動が就活に生きるからみたいな理由でやったのではなく、シンプルに全部やってみたいことに打ち込んだので、自分の好奇心を刺激しながら充実感を得られました。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
人に媚びない、自分の好きなことを追求する、謙虚に前向きに学ぶ、です。
本当は意図してコミュ力向上を図ったわけではありませんが、今考えてみるとこれらのおかげで友達が増え、英語でのコミュ力が上がった気がしています。コミュ力を上げるには友達づくりが欠かせず、友達作りを成功させるには上記三つが大事なんじゃないかなと僕は思います。
インターンシップ先について教えてください。
Amazon本社のAWSというところでインターンをしました。エンジニアとしてインターンに参加しました。
そこではどんな仕事を担当しましたか?
インターンでやったことは主に3つあります。1つ目はエンジニアとしての知識とスキルを身につけるため、Amazonの巨大な教育システムとAmazonのエンジニア主催の講義を通してひたすら勉強することです。2つ目は社内のハッカソン(ビジコンの、サービスアイデアを実際に開発して形にするversion)への参加、3つ目は実際の社員のプロジェクトに参加することです。これら全てが評価対象となり、正社員オファーをもらうためにインターン生はしのぎを削ります。
インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。
とにかく、とにかく周りが優秀でした。講師もメンターも他のインターン生もみんな狂ったほどに優秀で、求められるアウトプットのレベルがものすごく高かったです。一年弱しかITを学んでない僕が存在感を出すには泥臭く勉強量で勝負するしかなく、間違いなく、ダントツで人生で一番勉強しました。寝食以外(たまに寝食すら忘れてた)はほぼ全てパソコンと向き合っていたと思います。
ただ、その時間は全く苦じゃなく、むしろ楽しんでいました。それに気づけたことがインターンでの一番の収穫だと思います。自分が寝食を忘れ没頭できる分野があるということ、泥臭くやっていくのが嫌いじゃないこと、競争が案外好きだということ、様々なことに気づくことができました。この経験は今後生きていく上で大きな糧、支えになると確信しています。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
履修の相談に乗ってくれたり、緊急時の対応が丁寧ですごく助かりました。例えば僕が履修登録を間違え、卒業が危なくなった時に、僕に代わって大学側と交渉してくれたり、とても親身になってくれました。その節はありがとうございました。
留学前、留学中そして帰国後にIBPキャリアサポートをご利用された場合は、その感想を聞かせてください。
特に利用してないと思います。
これからのキャリアにIBPの経験がどうプラスになりましたか?
IT人材としての経験ができたのはIBP留学ならではのことで、今後テクノロジーを用いて名を馳せたいと考えている僕にとって、理想のキャリアに大きく近づく一歩となったのを確信しています。またグローバルに活躍したいとも考えているため、海外でグループワークを行ったり、実際にクライアントを持ってプロ意識でアウトプットを出したりという経験ができたことも確実にプラスになると思います。
就職活動ではIBPの経験(インターンシップや課外活動など)をどのようにアピールしましたか?
まず第一に言うべきこととして、就活で嘘をつくことは全くありませんでした。嘘をつく必要がないくらい有意義な時間を過ごしたという自負があります。アピールポイントとしては、生徒会や映像制作、団体の立ち上げ運営等の経験を話し、僕の主体性と好奇心の強さが伝わるように面接に臨みました。結局海外という非日常下で一生懸命になったことには、どこかで自分の強みが現れているのだと思います。留学での経験を振り返るとアピールポイントが見えてくると思うので、それをそのまま伝えると良いと思います。また、現地で初めてITを勉強した経験を通し、自分の学ぶ姿勢や吸収力をアピールすることもできました。それと、先に述べたwebデザインの授業で四苦八苦した経験もとても響いていたようで「困難や逆境を自分の手で切り開く力があると判断できた」と採用担当の方が言っていました。。
留学を振り返り、自分自身が変わったと思うところはありますか?
英語力が伸びたとか、色んな価値観への知見が広がったみたいなのはもちろんそうですが、それ以外にもっと大事な変化が大きく4つあります。
1つ目は自分の人生に対し貪欲に、ハングリーになったことです。アメリカ、特にシアトルは多国籍な都市で、世界中から集まる野望と熱を持った、血に飢えた若者が多く集います。また巨大テック企業が急にビジネスを拡大し始めた都市でもあり、その競争に負けまいと働く人も血眼です。そのような人たちに囲まれて学びインターンをすることで、いかに今まで自分が人生に対し仮初の謎の安心感を抱いていて、あまちゃんだったのかに気づくことができました。「このままではいけない、もっとやらないと」と、帰国後の現在も心に火が灯っているのを実感しています。
2つ目は謙虚になったことです。僕は元々なんでもこなすタイプで、あまり努力しなくてもある程度の結果がついてきていました。しかし全てが新しく、これまでの常識が通用せず、尚且つ優秀な人たちとの競争を余儀なくされる環境で過ごすことで自分のポンコツさを痛感しました。かなりきつい経験ではありましたが、一度自分の自信とプライドをズタズタにされることで謙虚になり、自分は泥臭く学び吸収し一歩ずつ前に進むしかないと思えるようになりました。帰国後の今でも勉強を続けています。謙虚になれたからこそ学ぶ姿勢が身についたと思います。
3つ目は自分のことがより一層大好きになったことです。留学時には夢を馬鹿にされたり、ちょっと冷ややかな目で見られたりすることは一度もなく、自分の考えが人と違っても嫌な目で見られることも一度もありませんでした。それどころか個人の特性や考えを尊重する人たちばかりで、これはインターン時もそうでした。なんなら友達同士で夢をたくさん語ったりもしました。僕は元々自分が好きですが、留学前は夢を馬鹿正直に語って激励し合うような機会には恵まれず、少し野心を隠していた感じがします。留学時は共に夢を語り合うような人たちに恵まれ、そのような環境だったからこそ僕は僕のままでいて良いと心から思えることになり、自分がより一層大好きになりました。
4つ目は自分の興味分野が映像からITに変わったことです。元々は映像関係の職につきたいと思っていたのですが、留学とインターンを通しIT業界の面白さにみるみる惹かれていき、IT以外は嫌だと考えるようになりました。映像も留学中に傍でやっていたのですが、作品を作るスピード感だったり、日々新しい技術に触れられるということは映像にはなく、キャリアとしての興味は薄れました。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
人様にアドバイスできるほどの人間にはなれていないので過去の自分に伝えるつもりで書きますね。笑
皆さんも心に何かしらの野望や熱があると思います。それはもしかしたら英語をペラペラになることかもしれないし、新しい興味分野を学ぶことかもしれないし、未知の土地にただただ行ってみたいだけなのかもしれない。はたまた金髪美女の彼女を作ることかもしれません。なんでも良いのでその熱を大事にすると良いと思います。自分に嘘をつかずにその熱さえ心に持っておけば、留学時に訪れる困難やハプニング、冷や汗の出るような土壇場で必ず背中を押してくれる最強の相棒になります。そうやって目の前の修羅場を越えて、越えて、越え続け、自分のやりたいこと、もしくはやるべきことに向かっていれば、勝手にチャンスがやってきます。そこまでくれば、必要なのは少しの勇気とやる気となんとかなるさ精神で、それらはもうその時点で身についていると思います。チャンスが来ると信じて目の前のことに集中してください。目の前のことを楽しんでください。変に後のためにコネを作ろうと躍起になってフラフラしてる人よりも、今に集中している人の方がよっぽど魅力的で周りも応援したくなると思います。今その瞬間を、心の熱を持って存分に頑張ってください。
それと、目標がなくて悩んでいる人へ。目標を持つ人が神格化される風潮がある気がしていますが、大きな目標は別になくても良いと思います。心から成し遂げたい目標があるのであればそれは立派なことでとても尊敬しますが、“なんか目標あった方が成功するって聞くし掲げとくかー”っていうノリで作った目標は、果たして本当にやりたいことなのでしょうか。短期的な興味や今やりたいことに集中してください。“これって将来に繋がるのかなー”みたいにそこまで深く考えずに、その時の自分を信じて良いと思います。興味の力ってすごくて、予期せぬ成果がついてきたり後々何かに繋がったりします。目標は作り出すものでは決してなく、ある時ある場所で偶発的か必然か、色んな縁も相まって自然に生まれてくるものだと僕は思います。