コース:グリフィス大学
キャリア:大学生
留学期間:2017年03月〜2018年02月 インターン先:EY Vietnam(コンサルティング) 外資系コンサルティング企業の海外支社 入社
IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。
大学3年次のフィリピンでの語学留学中にIBPプログラムに応募することを決意しました。語学留学での英語学習を経て、ただ英語を学ぶのではなく、実生活の中でもっと英語を使ってみたいという思いが芽生え、「英語で学び、働く」経験ができるIBPプログラムに応募しました。
留学前はどんな準備をしましたか?
学部授業を受けるために要求される英語スコアがIELTS6.0以上であったため,IELTSの試験対策を中心に取り組みました。オンライン英会話スクールでIELTSコースを受講や英単語の学習など1日2~4時間程度の学習を継続し、IELTSのスコアを取得しました。IELTSの対策を通じて,留学先で使用する4技能を満遍なく鍛えることができたため,学部授業へのキャッチアップをスムーズに行うことができました。
留学先を選択した理由を教えてください。
大学でインドネシア語と東南アジアの地域研究を専攻しており、アジア新興国の経済発展に興味があったので、アジアでインターンが経験できるグリフィス大学コースを選択しました。また,雨が嫌いなので,年間晴天日数300日という気候条件も非常に魅力的でした。実際に,留学中に雨が降ったのは数えるほどしかなく,ストレスなく留学生活を送ることができました。
研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか?
市街地にも歴史を感じる建築物が残されていて、街を歩くときに、建物を見ているだけでも楽しかったです。
キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか?
キャンパス内にバーがあったり,昼休みにドーナツを無料で配っていたりする一方で,24時間オープンのPCルームなど,遊ぶことと学ぶことのメリハリがあるキャンパスだと感じました。学生寮の設備やインターネット環境も良好で,特に大きなトラブルが起こることはありませんでした。
英語研修はどのような内容でしたか?
学部授業で最低限必要とされるスキルを身に付けるための研修でした。具体的にはアカデミックライティングやプレゼンテーション,ディベートのやり方などを学びました。特に印象的だったのは,日本と英語圏における論文の書き方の違いでした。日本の大学ではあまり意識してこなかったことですが,論文を書く際に,Plagiarism(盗用)をしてはいけないということを徹底的に教え込まれ,日本の大学に比べ、アカデミックリテラシーが高いと感じました。英語研修で学んだ論文の書き方や論理的な文の組み立て方などのスキルは,日本に帰国した後も卒業論文の執筆などにとても役立ちました。
学部授業ではどんな科目を選択しましたか?
「会計はビジネスの共通言語」という言葉から,会計に興味を持ち,会計学を中心に以下の4科目を受講しました。 Accounting for Decision Making:会計学入門の授業。仕分けや財務諸表の作成などの財務会計分野とCVP分析などの管理会計分野の入門的な内容を学びました。 Language and Communication for Business and Commerce:ビジネス学部と商学部の科目で重要となる言語とコミュニケーションを学ぶ留学生向けの授業。最初の3か月間の英語研修の内容を少し発展させて,経済学や会計学などを学ぶ上で必須となる語彙や論点について総合的に学ぶことができました。 Financial Accounting:財務会計の授業。会計学入門で学んだトピックについてさらに発展的な内容を学びました。 Accounting Information System:会計分野で用いられるITについての授業。会計ソフト(SAP)の使い方やマイクロソフトAccessを用いたデータベース構築などを学びました。
特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。
Accounting Information Systemです。ITの分野には全く関心がなかったのですが、会計ソフトやデータベース管理ソフトの使い方を実際に手を動かしながら学ぶことで、実社会におけるITの重要性に気づくことができました。グリフィス大学の学部授業では、自分の専攻と関係のない分野からでもほぼ制限なく科目を選択できたため、新しいことに挑戦し、自分の興味や関心を再発見することができました。
留学中に参加したサークルやアクティビティはありますか?
留学中はとにかく何でもやってみようと思っていたので,様々な課外活動を行いました。小学校での日本語バイリンガル授業の補助ボランティア,駐在員と留学生の交流会の運営の手伝いやボートレース大会に出場するなど様々な活動を行ってきましたが、特に、アルティメットフリスビーチームでの活動は非常に思い出深いものとなりました。アルティメットというスポーツを通じて、たくさんの素敵な友人に巡り合うことができました。
課外活動から得たものは何ですか?
自分を受け入れてくれる場所や人などかけがえのないものを得ることができました。課題や試験勉強に追われて、大学での生活がつらいと思うことがあっても、グラウンドに行けばチームのみんなと会うことができ、そこで日々のストレスを発散することができました。
コミュニケーション力向上のために努力したことは?
笑顔で挨拶することを心掛けました。日本語話者以外とのコミュニケーションにおいては、言葉の壁があるので、自分の考えていることや思いを言葉で伝えるのには限界があります。そうした制限の中では、言葉よりも行動に表すことが、コミュニケーションを円滑にとるために重要だと思います。
インターンシップ先について教えてください。
会計,税務などのプロフェッショナル・サービスを世界各国で提供するErnst & Youngグループのベトナム法人であるEY Vietnamにてインターンシップを行いました。
そこではどんな仕事を担当しましたか?
ベトナムに進出している日系企業向けにアドバイザリー・サービスを提供する日系企業担当部門において,アシスタントとして様々な業務を担当しました。エントリ―レベルの書類整理などから始まり,次第に,プレゼン用の資料や議事録の作成,ニュースレターの翻訳,クライアントからの質問への対応など,テクニカルな業務も任せてもらえるようになりました。業務では、駐在経験の長いビジネスパーソンとお仕事をさせていただく機会が多かったため,世界を舞台に働くことの魅力を直に感じることができました。
インターン中、苦労したことは?
インターン先では,会計や税務に関する高度な知識が必要とされることが多かったですが,知識も経験もほぼゼロの状態からインターンを始めたため,チームに対してどのように貢献できるだろうかということを悩みました。やれることが少なかった分,任せてもらった仕事については,全力で愚直に取り組み,相手の期待を上回る結果を出すことを心掛けました。そうした行動が実り,次第に高度な内容の業務も任せてもらえるようになり,チームからの信頼を得ることができました。
日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。
日本と現地,双方にオフィスを構えているという点で非常に安心感がありました。ベトナムのインターンシップ用のビザがなかなかおりず,希望していたベトナムでのインターンシップが行えないかもしれないというトラブルが発生したことがありましたが,ICCオフィスのスタッフの方々の手厚いサポートにより,無事にビザが発給され,インターンを実現することができました。何かトラブルが発生しても,全力で私たちの希望をかなえようと動いてくださるスタッフの方々いてくれたおかげで,安心して留学生活をおくることができました。
就職活動で留学での体験はプラスになりましたか?
プラスになったというよりも、IBPでのインターンを通じて就職先を決めることができたので、留学なしでは、今の自分は実現していなかったと思います。新卒で海外就職というあまり一般的ではない道を決断できたのも、留学中の経験を通じて、「海外で働きたい」という思いを自分の中に腹落ちさせることができたからこそでした。これからどうなっていくかは自分次第ですが、留学を通じて、自分の将来を180度変えることができたのではないかと感じています。
留学、インターンシップをどのようにアピールしましたか?
「海外志向」に具体性と説得力を持たせることができました。留学前から海外で働いてみたいという思いはありましたが、それは単なる漠然とした憧れでしかありませんでした。しかし、留学中に実際に海外で学び、働いた経験から、「なぜ海外を目指すのか」という思いを漠然としたイメージではなく、実体験として具体的に説得力を持ってアピールすることができるようになりました。
留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?
色々な物事に挑戦しようという積極性が身につきました。以前は自分から積極的に行動を起こすタイプではなかったのですが、留学中は限られた時間の中で何を経験し、何を学ぶかということを大事にしようと考えていたので、チャンスがあれば迷わず飛び込むように心がけていました。その結果、自分がやってみたいと思ったことに対しては、尻込みせずに能動的に行動を起こせるようになったと感じています。
IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。
留学に費やしたお金や時間は将来100倍になって返ってくると思います。それだけ価値のある濃密な1年間を過ごせるのは、今しかありません。決断さえしてしまえば、あとは実現に向けて動くのみです。少しでも留学を迷っている方がいたら、ぜひ挑戦してみてください。後悔することはないと思います!