留学をすると決めた日から留学は始まる、日本での準備が留学成功のカギ
留学を志した動機を教えてください。
大きく分けて理由は2つあります。一つ目は「使える英語を身につけるため」です。私自身が帰国子女ではありませんが、中学・高校と英語の勉強には力を入れてきました。大学生になってこの基礎をさらに高め、実際にビジネスなどの場面で使えるくらいまで鍛えたいと思いました。 2点目は「自分の視野を広げるため」です。日本にいるだけではどうしても狭い人間関係に収まって生活することが多いので、様々なバックグラウンドの人々と会い視野を広げることは自分の将来に必ずプラスになると感じました。さらに親も留学には賛成してくれたので、最終的に決意しました。
ロンドンを一望できる丘にて
留学プログラムの中から、IBPを選んで参加した理由を教えてください。
大学の交換留学も視野には入れていましたが、留学期間が少々短いうえに提携ということで日本の大学のシステムに縛られてしまう気がしていました。そんな時に丸1年間のプログラムであり、インターンも経験できるというこのプログラムの存在を知り、「留学するならばやりたいことを100%やり切りたい」と感じていた私にはぴったりと思いました。
IBP UKコースを選んだ理由を教えてください。
このプログラムに参加する1年前にロンドンに観光で訪れたことがありました。その時に世界の中心都市のひとつであるこの街に非常に大きな魅力を感じ、再び訪れたいと思っていました。さらに、イギリスは非常に歴史のある国なのでアカデミックな環境が整っていると思い、勉強するにはふさわしいのではないか、と感じました。
授業について、その内容や印象に残っている授業を教えてください。
最初の3か月間の英語集中授業は私にとって非常に有意義なものでした。担当してくれた先生は非常に教え方がうまく、自分から多くの知識を吸収しようという積極的な姿勢でとりくみました。振り返ってみるとこの3か月間で本気で英語の勉強に取り組んだことがそのあとの留学生活を充実させることができた大きな要因であったと思います。
履修した学部授業とその内容を教えてください。
主に観光学に関する授業とロンドン経済に関する授業を受講しました。観光学はこれまで日本でも勉強してきたことがなかった科目でしたので、非常に新鮮でした。1コマが2時間近くに及ぶこともあり、なかなか集中を保つのが難しかったです。教授の一方的な講義だけでなく、グループワークなども盛り込まれた非常に中身の濃い授業だったと思います。
学部授業で苦労したことはありますか? また、それはどのように乗り越えましたか?
観光学で課されたエッセイを書くことに苦労しました。日本とはレポートの書き方が違うのでまずは書くことに慣れることから始めなければなりませんでした。担当の教授に何度も連絡を取って章立てを確認したり、友達に文法的なミスがないか確認してもらったりして早めに準備を進めました。最終的にそのエッセイは非常に良い評価をもらえましたので、しっかり準備してよかったなと思いました。
参加していた地域のバレーボールチームでブライトンに行き、ビーチバレーをしたときの写真
インターンシップ先の会社はどういう職種でしたか? また、どういった業務を担当しましたか?
NGOが経営するチャリティーショップでインターンを経験しました。カスタマーサービスや在庫チェックといった通常業務に加えて、このお店の売り上げ向上に貢献しようとお客様向けアンケートやレイアウトの変更、看板の設置など、自分がやってみたいと思うことにいろいろ挑戦させてもらいました。
インターンシップ先ではどんなバックグラウンドを持った方がいましたか?
チャリティーショップなので、ボランティアでお店に来ているスタッフが非常に多かったです。彼らはほかの仕事の合間にこの店でボランティアをしていたと思います。非常に多様なバックグラウンドを持つ人々と話ができたのは良い経験でした。この店はフランスの学校と提携しているらしくフランス人の学生もいました。
インターンシップで苦労したこと、達成したこと、気づいたこと、日本との違いなどがございましたら教えてください。
自分の考えをぱっと英語で伝えることがなかなかできなかったので苦労した時期もありましたが、徐々にどううまく伝えることができるのか、そのコツがわかってきた気がしました。それは業務を通してお客様、スタッフなど非常に多くの人々と毎日英語で話すことができたから培うことができた会話力ではないかな、と思います。また、日本に比べてボランティアの精神が一般人に浸透しているなという印象を強く受けました。
IBPのプログラムを通して成長したことをおしえてください。
自分に自信が持てるようになったという点は非常に大きかったと思います。英語という世界共通語で多くの人々と会話ができるようになりましたし、自分の意見をはっきり言えるようになったと感じています。さらに寮生活を通して、規則正しい一人暮らしを送れるようになったことも自分にとっては成長ではないかな、と思います。
IBPの経験が今後どのように役に立つと思いますか?
将来は海外で働くという経験をしてみたいと思っていますので、その点この留学を通して英語力やコミュニケーション力を鍛えられたのは非常に良かったと思います。特にこの留学を通して得た英語力は今後もちゃんと維持していきたいと思います。
インターン先のチャリティーショップの入り口と看板
内定された企業を希望した理由と内定に至るまでの経緯を教えてください。
将来海外へ行くチャンスがあるメーカーを中心に企業を見ていました。英検1級とTOEIC950点以上を就活の段階で持っていたので、英語に関しては割とどの企業の人事の方に対しても好印象であったと思います。しかしそれ以上に留学を通して自分に自信が持てるようになったことで面接において、はきはきと自分をアピールできたことが大きかったと思います。最終的にさまざまな業界から数社内定をいただきましたが、前から気になっており社員さんの印象も非常に良かったメーカーに就職を決めました。
IBPへ参加を希望している皆さんへのアドバイスをお願いいたします。
留学は出国日に始まるのではなく、留学をすると決めた日から始まります。現地に到着して一から勉強を始めるのでは到底時間が足りないと思うのでしっかり日本で準備しておくことを強く勧めます。そうすれば現地で自分のやりたいことを全力でできると思います。 留学は自分のやる気と行動力次第で非常に成長できる場なので、しっかりと目標をもって取り組むことが大切だと思います。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。