サンフランシスコとシンガポールの2カ国留学で「俯瞰すること」の大切さを学んだ

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

留学について考えた時に、ただの語学留学で終わらせたくないという思いが強くありました。留学説明会に行った際に、基本的な英語力を身に着けながら学部授業が取れること、海外でのビジネス経験が積めることに惹かれたので選びました。

留学先を選択した理由を教えてください。

一度も行ったことが無かったことと、英語を学ぶなら本場で学びたいという思いから、アメリカに留学したいと思っていました。また、今急速に発展している東南アジアでインターンを行えることに魅力を感じサンフランシスコ州立大学アジアインターンシップコースを選びました。

留学前はどんな準備をしましたか？

TOIECとTOEFLの勉強をしていました。ただ、私はスピーキングの練習をせずに行ったので、最初は全く話せずとても苦労しました。普通の英会話は値段が高いので、オンライン英会話などを利用してスピーキングの練習を毎日続けてから行くことをお勧めします。

研修地に到着した時の街の印象はどうでしたか？

まず、スーツを着ている人がほとんどいないことに驚きました。シリコンバレーのIT企業で働かれている方が多いので、フランクな印象を受けました。また日本とも、ヨーロッパとも異なる建物が多く新鮮でした。

キャンパス内の設備など、日本の大学と比べてどう違いましたか？

日本の大学に比べてとても敷地が広いです。オリエンテーションの日に、寮から大学までスムーズにたどり着けず30分遅刻してしまいました。また、図書館が夜遅くまで開いており、自習スペースも広くとても便利で快適でした。

英語研修はどのような内容でしたか？また、どのように役立ちましたか？

プレゼンテーションやエッセイなど、毎週課題が出てこなしていくことが大変でしたが、そのおかげで自分に欠けている英語力が身についたと思います。

学部授業ではどんな科目を選択しましたか？

マーケティングの授業とビジネスの授業を取りました。

特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。

マーケティングの授業です。オンラインの授業だったので、先生の動画を見て、300ページある教科書を自分で読み、毎週小テストをこなしてくことは大変でした。ただ、マーケティングの基本的知識を身につけられる授業だったので、とてもためになりました。

IBPビジネストレーニングはいかがでしたか？印象に残っている内容と感想を教えてください。

英語のレジュメの書き方や、ビジネスミーティングの実践など、海外で働くための知識を身に着けられる授業でした。一番印象に残っていることは、実際に現地の会社の人事担当者の方を10人ほどお招きして、英語で面接練習をしたことです。とても緊張しましたが、フィードバックを頂くことで、今の自分を客観的に知ることが出来ました。

留学中に参加した課外活動（サークルやアクティビティ）はありますか？

Meetupに積極的に参加したり、ボランティア活動を行っていました。

課外活動から得たものは何ですか？

主体性です。留学中は自分で考え実行していくことの大切さを学びました。限られた留学期間の中で、どれだけ充実したものにできるか常に考えていました。Meetupは主に、自分のListeningとSpeaking力の向上に焦点を当てました。ボランティアでは任された仕事に対し、期待以上の成果を残すことを常に心掛けていました。リサーチ業務からマーケティング業務まで幅広く経験させていただいたことで、自分の将来やりたいことが徐々に明確になってきました。

コミュニケーション力向上のために努力したことは？

出来るだけネイティブの友達を作って英語を話す練習をするよう努めていました。 Meetupに仲の良い友達と2人でたくさん参加し、そこでネイティブの友達を作ることで、休日に色々なところに連れて行ってもらいました。また、Uberに乗るときは、積極的に運転手に話しかけるようにして、英語の練習機会のひとつにしていました。

インターンシップ先について教えてください。

Piece Futureというシンガポールのスタートアップでインターンをしていました。知的財産を扱う、インキュベーター兼コンサルティング会社でした。

そこではどんな仕事を担当しましたか。

ホームページの翻訳作業、日本の市場調査、顧客向けコンサルティング提案資料の作成をチームで行っていました。

インターンで苦労したこと、そこから学べたことを教えてください。

顧客向け提案資料を作成する中で、短期間で質の高いものをチームで提供しいなくてはならないにも関わらず、上司が忙しいこともあり、上手く連携がとれていないことに苦労しました。プロジェクトを効率よく遂行するために、仮設思考を持って一回一回のやり取りを濃くしていくこと、相手の置かれている状況（抱えているタスク量）の把握し、時間をかけずにチームで進捗を確認することの重要性を学びました。

日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。

ICCの現地オフィスの方は、皆のお母さんのような存在で、困ったときにたくさん相談に乗って頂き、元気づけられていました。現地オフィスは大学から少し離れているのですが、ダウンタウンにあり交通の便は良かったです。またシンガポールでのインターンを探す際に、東京オフィスの方には面談をたくさんしていただき、インターン中にも相談にのってくださったので、しっかりとインターンシップに集中することができました。

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか？

自分の視野と選択肢が広がりました。私は大学で福祉を専攻しているため、人との関わりの中で物事を考える傾向がありました。しかし、海外でのインターン経験や留学中に出会った仲間や現地の友達、現地で活躍されている日本人の価値観、考え方を学ぶことで、物事を俯瞰できるようになりました。また、元々英語が得意ではなかったのですが、英語が好きになりました。勉強としてではなく、コミュニケーションをとるためのツールであることを実感しました。

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

迷っていたら、とりあえず行ってみることをお勧めします。何事も行動してみないことには始まらないということを実感しました。私自身、周りに留学している人がほとんどいない状況だったので、休学を選択するまでにとても悩みました。今は、あの時休学して留学することを選択して本当に良かったと思っています。留学中は挫折や上手くいかないこともたくさんありますが、チャンスを自分のものにして、是非色々なことにチャレンジしてほしいと思います。