修了生の声

留学は自分の道を切り開くためのきっかけ
留学は自分の道を切り開くためのきっかけ
東野 万美
出身校:出身校:
コース:ベルビューカレッジ
キャリア:大学生
留学期間:2014年3月〜2015年3月 インターン先:Expeditors International of Washington

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

当時私が考えていた希望が全て叶えられるプログラムだったからです。長期留学に興味があったものの、大学の提携校では選択肢が限られていて悩んでいました。IBPプログラムでは、語学だけでなく学部授業への参加が可能で、またインターンシップを含めビジネスの要素が入っているという点がとても魅力的で、すぐに「これだ!」と思い申し込みました。

留学前はどんな準備をしましたか?

英語が話せる場を積極的に探しました。例えば、大学や地域コミュニティセンターの英語カフェや、都内の英語ミートアップに参加しました。さらに、過去のIBP留学経験者の経験談を片っ端から読み、インターン先・ボランティア先を探したり、就職活動に備えて企業の説明会に参加したりと、留学開始後・帰国後にいかにスムーズに動けるかを考えて準備をしました。

留学先を選択した理由を教えてください。

一度短期留学をした経験があったので、迷わずアメリカを選びました。もともとはワシントン大学を希望していたのですが、奨学金の面接時に、「ビジネスだけでなくアカデミックの要素を持つプログラムに惹かれて」と話したところ、面接官にベルビューカレッジをすすめられ、そのまま決定しました。今振り返ると、学部授業を受けられるベルビューカレッジに留学して、本当に良かったと思っています。


学部授業ではどんな科目を選択しましたか?

パブリックスピーキングや国際関係地理学、模擬国連の授業などを選択しました。日本での専攻(民法)とは全く異なる授業を受けることができたので、より興味の幅が広がるきっかけとなりました。秋学期に受講したバレーボールの授業では、課題の多い他の授業の息抜きとなっただけでなく、スポーツを通じてチームの中でリーダーシップを発揮することを経験できました。この授業は、友達もつくりやすく楽しかったです。

特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。

模擬国連の授業です。アメリカ国内大会で、国連総会に参加しました。自分の担当国のエネルギー政策や女性の社会進出について調べ、提案書を作成し、ネイティブスピーカー150人の前で英語のスピーチをする機会は、とても貴重な経験でした。それ以前から、授業を通してアウトプットの重要性を何度も感じていましたが、仮にも国を背負うという立場になってはじめて、「意見を発さない者はいないものと考えられる」ことを痛感しました。


コミュニケーション力向上のために努力したことは?

とにかく新しい環境に飛び込み続けたことです。現地に到着してすぐにフェアトレードのNPOで長期ボランティアを始めたり、オクトーバーフェスや地域行事のボランティアに参加したりしました。イベントやミートアップにも足をのばし、初めて出会う現地の人たちと一緒に、カナダまで泊まりがけのスノーボードトリップにも行きました。夏休みの1ヶ月間を使って1人アメリカ横断旅行にも行き、公園でビーチバレーをしているグループに声を掛けて混ざったのもよい思い出です。「できない、不安だ」と普段は躊躇することにこそ、積極的に挑戦しました。


インターンシップ先について教えてください。

シアトルに本社がある、2万人の従業員数を誇る国際物流企業でインターンシップを行いました。グローバルトレーニングという人事の部署に入り、全社員に向けて行う研修や授業のサポートをしました。具体的には、教材を準備や受講データの管理、社員とメッセージのやり取りをしました。インターナショナルスクールでは、日本語教師のアシスタントとして、日本語と英語で小学生に算数や日本語を教えました。初めの頃は、なかなか社員に自分の意思を伝えられないことが悩みでした。2週間が経過した頃から、社員と一緒の時間をすごしたり、スーパーバイザーに声を掛けたりすることによって、次第と自分が抱えている悩みや要望を伝えられるようになりました。


留学、インターンシップをどのようにアピールしましたか?

できないと思うこと、経験したことないがないことにこそ積極的に挑戦する姿勢を伝えました。特に、グローバルな環境でこれを実現できたことに対しては、ベンチャー企業から大手企業まで、とてもよい反応を得られました。最終的には就職活動をやめ、起業関連の仕事に携わっていますが、留学をしていなければ、今の仕事との出会いや「自分で自分の道を切り開こう」という考えにも至らなかったと断言できます。

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

たくさんありますが、1番は、自分の中にある「〜べきである」という生き方の基準や常識が崩れたということです。アメリカでは、思想やバックグラウンドが異なる多様な人々が本当に自由に暮らしていて、自分のやりたいことをするために会社やNPOを立ち上げたり、学びたいことができたら会社をスパッと辞め大学に入り直したりします。留学以前までは、大学で学生生活を謳歌したら就職活動をし、大手企業に就職をするという人生の選択肢しか無かった私にとって、アメリカの人々や思想との出会いは、自分の価値観をガラリと変えるものとなりました。

IBP留学を希望している人に向けて、アドバイスをお願いします。

私にとって留学体験は確実にプラスになりました。それまで、未知の環境に飛び込むことや、新しいことに挑戦する経験が無かったため、そういった経験を意識的に繰り返す中で、初対面の人に対しても物怖じしなくなっただけでなく、それまで欠けていた自信の形成にも繋がったと思います。大切なことは、自分が「どこにいるか」「どこに所属するか」ではなく、自分が「何を選択するか」「何をするか」ということだと思います。留学はゴールではなく、その後の人生を自分の意思で切り開くためのスタート・踏み台にすぎないということを心に留めて、思いのままに挑戦してみてください。Do the things you think you cannot do!

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