修了生の声

大震災を経て自分の将来を考えた末にたどり着いたIBP留学
大震災を経て自分の将来を考えた末にたどり着いたIBP留学
有本 昌美
出身校:
コース:ベルビューカレッジ
キャリア:大学生
留学期間:2014年3月〜2015年3月 インターン先:Corum Group(IT・通信) 大手外資系金融企業に就職 大学を卒業 >> Corum Groupでインターン >> 大手外資系金融企業に就職

留学による成長で、就職活動で自身の意見を的確に述べられるようになった

日米官民協働iLEAP TOMODACHI SIIS Programでのレクチャーシーン。シアトルで活躍しているSocial Entrepreneurの方々との、人生を変える出会いが沢山ありました。

IBPプログラムを選んだ理由を教えてください。

18歳の時に仙台で東日本大震災に遭い、避難所で2週間電気水道ガス情報媒体全てない環境の中過ごしました。戦後のように変わり果てた故郷を目の当たりにし、人生観が180度変わりました。と、同時に自分の無力さを痛感したのです。社会に出るためには、圧倒的な実力をつける必要があると思ったのもそんな経験からでした。
そんな時に、学部の授業と実践力が養える「ビジネス留学」のIBPプログラムを知り、これしかないと思い選択しました。

留学前はどんな準備をしましたか?

「留学の成否は準備にある」と聞いていたので、留学中に何をいつまでにやるか1年間の計画表を作成し、留学経験のある方に見せては修正を繰り返しました。また留学前にTOEICやTOEFLを受けたり、All Englishの授業を日本の大学で取ったり、向こうに行っても困らないよう準備しました。

州の代表として派遣されたイタリアでの世界模擬国連。皆、強烈なキャラクターでした(笑)

留学先を選択した理由を教えてください。

震災後に日本のNPOの限界を強く感じました。シアトルはMicrosoftなど大企業が多いことから最先端のNPOが多い地域です。ソーシャルイノベーションのシリコンバレーということも聞いていたので、実際に留学し詳しく学びたいと思いました。

英語研修はどのような内容でしたか?

ベーシックなビジネス英語の授業ということで、実際のビジネスで使用する正しいComplain Letterの書き方やミーティング進行の仕方などアメリカでこの授業を取っていなければ、しっかりとは学べないであろうことを学ぶことができました。また、クラスのメンバーで実際に空想のビジネスプランを作成し、Webサイトを作るなど初めから実践的なビジネスが学べたので良かったです。

日本人初として採用されたクロスボーダーM&Aアドバイザリーのインターン先で!

学部の授業の中で特に興味を持って取り組んだ授業を教えてください。

Project Managementの授業です。社会人向けの授業だったため、クラスメイトはMicrosoftをはじめとする企業のプロジェクトマネージャークラスの人など、実際に働いている40代50代の方ばかりでした。初日の授業から周りのクラスメイトの威圧感が凄く、何度も辞めようか迷いました。(笑)そんな彼らと5人チームで一つのプロジェクトの達成に向け、実際にスケジュールや人的リソースのマネジメント方法を決めていくのですが、日本では知らないツールやアイデアが沢山あり、最後には凄く楽しんで終えることができました。

留学中に課外活動に参加しましたか? また、そこから得たものは何ですか?

日米官民協働TOMODACHI奨学金プログラムを使い、シアトルにあるiLEAPというNPOのSocial Innovation in Seattleプログラムに1ヶ月参加しました。NPOのiLEAPでは「Who I am」をテーマに、Site Visitを行ったり、シアトルのSocial Entrepreneurに会ったり、コーチング、リーダーシップなどを中心に学びました。ここで得たものは数え切れず、私の人生のターニングポイントになりました。

留学前からずっと行きたかったBill Gates Foundationへ。Bill Gatesと奥さんのMelindaが働く部屋がすぐ近くにありました。

インターンシップ先ではどのような仕事を担当しましたか?

「Corum Group」という、Googleをはじめとするソフトウェアの企業をクライアントに持つクロスボーダーM&Aアドバイザリーの会社でインターンシップを行いました。
International Marketingの部署で、日本のソフトウェアM&A戦略プランを60枚作成することがメインの仕事でした。その他に、クライアントとのミーティングの議事録作成、日本のトレンドであるゲーム会社に関するレポート作成、チームメンバーと各国のトレンドのベンチャーを分析しながらピックアップする作業などを行いました。
同僚は皆忙しい中働いているので、1つの質問も練りに練って声をかけにいきました。

日本と現地のICCオフィスの対応について、感想を聞かせてください。

両オフィスともに大変お世話になりました。日本オフィスの方には、帰国後すぐに就職活動があったため留学中に日本の状況を共有して頂き、また、帰国後もサポートして頂きました。 また、シアトルオフィスの方は、到着後すぐに右ひざを脱臼してしまい松葉杖生活だった私に、病院の紹介や保険金のアドバイスをして下さりました。生活面だけではなくメンタル面やキャリアに関することなど、様々サポート頂き大変助かりました。

友達の家で行われたクリスマスパーティ。独特のドレスコードがあり、皆クリスマスっぽい服を着ています。

就職活動で留学の経験はプラスになりましたか?

凄くプラスになったと思います。精神的にタフになったので、就職活動で多少失敗しても、次に行こうと切り替えが出来るようになりました。また、留学で色々な経験をしたことから、面接時に質問されたことも留学前の自分とは全く違う目線から答えることが出来たと思います。
エントリーシートも面接時の受け答えも、基本留学時のエピソードを使用しました。「様々なバックグラウンドを持つ人の中で自分のパフォーマンスを考えること」や、「海外という場において自ら考え行動し結果を残した経験」というものは強いアピール材料になったと思います。また、インターンではありますが海外で長期間一社員として働いた経験から、「こんな時どうしたら良いと思う?」という質問に対して、説得力のある意見が出せたと思います。

留学をふりかえり、自分自身が変わったと思うところはありますか?

「シアトルナイス」という言葉が自分の中に浸透していくのを感じました。これは、相手のアイデアや考えを肯定する文化によりイノベーションが起こるという考え方です。 留学という大きなチャレンジを経て小さなことにくよくよしなくなり、他者から学べる姿勢を身につけられたと感じています。 IBP留学は、何か目的感のある人にとって、価値のあるプログラムです。自分の行動次第で、いくらでも行きたい方向に近づける可能性があるからです。

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