社費留学制度を利用してMBAにチャレンジ!IBPをきっかけにキャリアが大きく広がる
インターン先のウェスティンホテルで、アカウント業務を経験
留学中、ドライブ旅行したモントレーベイ(カリフォルニア)
同じく留学中に旅行したサンフランシスコ(後ろはアルカトラツ島)
UWのキャンパス。とにかく自然が多く、きれいなキャンパスで最高でした
インターン先のアカウンティング部門で
留学の締めくくりに、帰国前にラスベガス・グランドキャニオンを旅行しました
IBP留学を決意したきっかけは?
大学入学前から英語や海外生活に対する憧れが強く、留学経験は将来の進路選択において絶対役に立つと思っていたので、自然な選択でした。両親や大学の教授も、私の留学を全面的にサポートしてくれました。在学していた大学は世界各国との交換留学協定が結ばれており、最初は学内の交換留学に応募しようかと思いましたが、インターンが経験でき、名門の大学で学べるという点にひかれ、IBPを選択しました。
ワシントン大学(UW)を選んだ理由は?
ICCの説明会に参加したときに、UWのIBPは比較的社会人経験者が多いという話を聞きました。当時、まだ学生だった私にとって、社会人経験をもった方々と一緒に学ぶことは、自分の将来に必ず役立つと思って興味を持ちました。IBPには英語のクラスの他、学部の授業を取れるという特徴もあり、この点からも、州内最大の総合大学であるUWならさまざまなチャンスを提供してくれるのではないかと思い、この大学に決めました。
インターン先はどちらですか。
ウェスティンホテル・シアトルのアカウンティング部門で3ヶ月間インターンを経験。インターンのコーディネーターと何度も面談をし、ウェスティンを紹介してもらいました。最初は、インターンということでそれほど責任ある仕事は回ってこないのかなと思っていました。しかし、私が任された仕事はベーシックなファイリングなどの仕事に留まらず、クレジットカード決済、各金融機関への送金確認など、実際に社員の方がやっている仕事をやらせてもらいました。インターン中は、誤った金額をチャージするというミスをしてしまったこともありましたが、本当によき同僚に恵まれ、最高の3ヶ月を過ごすことができました。
なぜホテルでインターンしようと思ったのでしょう?
ホスピタリティーマネジメントにも興味がありましたし、それ以上にスターウッドグループ(シェラトンやWホテルなど)のひとつである、ウェスティンというブランドを掲げた大きな組織で働けるということに魅力を感じたからです。 当時はアカウンティングの知識は何一つ身につけておらず、インターン採用面接の時「仕事で数字を見る機会が多いけど、数字を見て嫌になったりしないか?」と聞かれたことが印象に残っています。アカウンティング部門は、マネージャーやスーパーバイザーなど役職者の半分以上が女性、またアジア系マイノリティーも活躍しており、インターンを通してアメリカの組織ダイバーシティーを肌で感じることができました。
就職活動はどのように行いましたか?
大学に復学した秋から就職活動(いわゆる通常採用)を始め、海外と接点のあるメーカーなどの企業を中心に活動しました。就職活動での面接では、とにかく身に付けた語学力やインターン経験をアピール。インターンをしていたウェスティンのマネージャーに推薦状を書いてもらったので、その推薦状を持って面接に臨んだこともありました。一年間を海外で過ごし、海外の企業でインターンまでしてきたという経験をしっかりとアピールし、その経験を今後どう活かすのかを伝えることにより、企業サイドの目に留まると思います。
現在のお仕事は?
大手セキュリティ会社の経営分析室に在職しています。新卒で入社して3年が過ぎました。入社後、短いスパンでさまざまな職種を経験し、現在は管理部門で日々数字と格闘しています。主な仕事は、毎月の収益や経費を分析する経営レポートの作成、事業・予算計画の作成、連結グループ会社の経営レポート作成といった経営指針を作る仕事に携わっています。簿記や会計学の知識の他、高度なExcelやAccessを用いた情報処理能力が求められる部門で、この部署に配属された当初は見慣れぬ関数やBS・PL・キャッシュフローシートなどに戸惑いましたが、上司や同僚のおかげで少しずつ仕事の幅を広げていくことができました。今でもたくさんの本を買い込み、まだまだ勉強中です。
MBA留学をされるとのことですが、チャレンジすることになった経緯を教えてください。
MBA留学は私にとっての夢でした。UW留学時代、フォスタービジネススクールでMBA学生をたくさん見かけたことがきっかけでMBAの存在を知り、将来、社会人経験を積んでチャレンジしてみたいと思い始めました。現在勤務している会社には社費海外留学制度があり、入社して2年が過ぎた時に社内選抜試験を受けて合格し、社費留学の機会を得ることができました。未熟な自分に留学機会を与えてくれた会社に感謝しています。その後、MBAに受かるまではつらい道のりでした。企業派遣のため、MBAスクールの選定基準やランキング規定などもあり、週末は予備校で8時間勉強をしたこともありました。MBA留学準備にはかなりの時間と資金と労力を使いましたが、最終的に3校から入学許可をいただきました。
振り返ってみて、IBP留学がキャリアにどう影響しているとお考えですか?
IBPをやり遂げたことで、ものすごく大きな自信がつきました。海外留学生活にはいいことばかりではなく、辛いこともたくさんありますが、そういった壁を一つ一つ自力で乗り越えていくことによって自分自身のキャパシティが広がり、メンタル的にも強い人間に成長できたと思っています。
今後の目標を教えてください。
8月からアメリカ東海岸にMBA留学に行きます。今の目標は、とにかく2年後にMBAを取得して帰国することです。留学予定の大学は400年以上の歴史があり、ファイナンシャルタイムスやビジネスウィークでもランキングされ、財務会計に定評のある、とても厳しい学校です。今後は猛勉強が待ち構えていますが、勉強以外にも世界中の仲間とネットワークを作り、再び(今度は東海岸で)アメリカ文化にどっぷり浸かって、真の国際人になって帰国したいです。帰国後は現在の会社に戻り、以前から興味のある海外事業戦略に携わり、働くことを義務ではなく、楽しんでいきたいと思ってます。いまの会社をよりよい企業にしていきたいです。
IBP参加希望者へのメッセージ、アドバイスをお願いします。
私は常に、「チャレンジを迷った時には、とにかく恐れずチャレンジしてみる!」というモットーでやってきました。今しかできないこと、今だからできることがたくさんあります。その機会を逃さないでください。これからIBPに参加される皆さんには、ぜひ留学先での出会いを大事にしてほしいです。IBPを終えて早5年になりますが、いまだにIBPの同期やアメリカで出会った友達とは交流を続け、人生の大切な財産となっています。
*体験談の内容は寄稿時の情報です。